MEOTO YOGEN〜お色直しバージョン〜

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 過日、私の住む街に京都のプロマジシャンであり、奇術専門誌『掌 - PALM -』誌編集長のYuji村上さんがふらりと遊びにいらして、いろいろ話が盛り上がりました…主にこの街のグルメやラーメン的な意味で!(彼とのグルメ紀行の詳細は、このエントリーをお読みください)

 それだけですと、単にラヲタ(ラーメンオタク)同士の話かい!ということになって流石に不味いと思いますので、彼が考案した素敵な作品をご紹介しましょう(そうなんで、実はこのブログ、マジック周辺に関するブログなんです。書いている本人がたまにこの事実を忘れかけてしまいます、はい)。

 ここ数年、非常に優秀な彼のカードマジック(ギミックデック)がいくつか売り出されていて、この作品もその1つです。現象はこんな感じに見えます:

 二人の観客のために、それぞれ1枚ずつ予言のカードをそれぞれの前に置きます。1組のデックを取り出し軽く混ぜたら、そのままテーブルの上に置きます。
 それから2人の観客に1から52までの数字の中から「ある条件」に則ってそれぞれ1つの数字を決めてもらい、観客自身がデックを持って、自由に決められた数字の枚数目のカードを配って取り出してもらいます。この自由に選ばれたカードが、予言のカードと見事に一致しています。


 この作品は、もともと『SFマジックフェスティバル コレクション4“奇術狂の詩”』カズカタヤマ編著、片山工房刊、2008年)の中で発表された作品です。この作品集を読んでから、すぐにこのデックを作って、しばらく楽しんでいました。
(ちなみにこの『SFマジックフェスティバル』シリーズは、大変豪華なコンピレーション作品集になっていて、村上さん以外にもカズカタヤマさん、ヒロサカイさん、ゆうきともさん、鈴木徹さん、ゆみさんといった当代一流のマジシャンたちが素敵な作品を惜しげもなく発表しています。大変オススメな小冊子のシリーズです)

 元々はイギリスのAlakazam Magic社から発売されている『Eliminator』(今はver.2になっています)という作品からヒントを得て、それを村上さんが巧妙に昇華させました。

 現象の文面からは伝わりにくいのですが、非常に不思議で不可能さ満天の予言なのです(本当にメンタルマジックの現象だけは、不思議さが文章から伝わりにくい! 動画でも伝わりにくいことが結構あるし!)。
 なんと言っても、動作のすべてが本当に公明正大に見えます。観客にデックからカードを配らせていくので、基本的にテクニックは使っていません。なので、演者側の負担は相当少なくなっています。
 観客にデックを扱わせますので、デックそのものに細工は一切されていないこともお分かりになると思います。
 で、この「お色直しバージョン」は原案と何が変わっているか?と言いますと、原案よりもデックを良く混ぜた感じが非常に出ています。なので、より不思議な印象が強まっています。

 現象の中にわざと「ある条件」と書いてありますが、「二人の観客に同じ数字や近い数字を選んで欲しくない(実際にそうなると、現象としては面白くなくなるか、下手をしたら現象が成立しなくなります)」という理由付けがありますし、観客が自由に決めることが出来る範囲もかなり広いので、きちんと演じたなら観客に不自然さを感じさせることはまずないでしょう(最近発売されているメンタルマジックにおいて「マジシャンが決めた条件下」で観客に選択させる現象も少なくないのですが、結構不自然な条件下で選択させる作品がかなり散見されますからねぇ…)。

 しかも、このデックで考えられているのが、このデックを使って複数のカードマジックが演じられるように構成されている点です。つまり、このデックを使って4枚のエースを使ったマジックなどをいくつか演じてから、そのままデックをすり替えることなくこの不思議な予言へ入ることができるのです。
 これはプロとして活躍されている村上さんならではの配慮でしょう。こうすることでデックを自然に改めることになり、この予言がさらに強力になります(この作品、ギミックデックとしては、かなり自由にデックを改めることが出来ます)。

 マジックの題名の通り、カップルやご夫婦に演じますと大変素敵なマジックになります。私は予言そのものも結婚式で使用するWelcome Board(こんなものです)の写真を使っていて、演じた後でプレゼントしています。先日も我が家を訪れた若いカップルに演じたら、大変好評でした。

 ここまでマジックショップの商品紹介通りの商品も珍しいわけで、良いメンタルマジックがお好きな方にはオススメできる商品です。

MEOTO YOGEN〜お色直しバージョン〜 2800円 
Fields Magic Entertainment社他で発売中




 もう1つ、彼に見せてもらった別のギミックデックがありました。本当に不思議で、しかも使い勝手が大変良いギミックデックです。
 この商品も少し前からあるマジックショップより発売されているのですが、今回の新バージョンではその応用例が15種類も詳細に解説されています。その内2つの方法は、メンタリストなら絶対にすぐ使いたくなるような物凄く不思議な方法です(どれかは内緒!) しかも『MEOTO YOGEN』のように演者にとってかなり楽な操作になっているのでストレスもありませんし、観客からも非常に公明正大に見えます。

 3月に開催される村上さんのレクチャーに参加される予定の方や、村上さんにお逢いする機会がある方で、このデックが気になる方は直接お話しされると良いでしょう。さらに、今年の夏前後にこのギミックデックがDVD付きで再発売されるとのこと。発売をwktkしながら待つと良いんじゃないかな?…と思います。
2月3日追記:5月に開催される『SFマジックフェスティバル』で、このギミックデックが初お目見え?になるそうですよ!

Genii January 2010

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 え、もう2月なの!?とか、ipadデカイけど欲しい!とか、うわ、サリンジャー氏が亡くなったんだ…(村上春樹訳の『ライ麦畑』は読みやすかったなぁ…。野崎訳の『ライ麦畑』も味わい深いんだよなぁ…。映画評論家の町山智浩さんによるこのブログエントリーは凄い!)とか、名著『Tarbell Course in Magic』が順次絶版だと!…とか、貴乃花親方理事に当選とか、気になる話が多い今日この頃ですが、やっと親友RichardからGenii誌2010年1月号が届いて、ようやく読み終えました。

 今回は昨年の秋に開催された『Los Angeles Conference on Magic History』というマジックの歴史に関するコンベンションが特集されています。
 マイク・ケイヴニー氏やジム・ステインメイヤー氏といった一流の歴史家が中心となり、2年に1回ロスアンジェルスで開催される大会です。250名の招待客しか参加できないため、競争率が大変高いことでも知られます。去年は私もエントリーしたのですが、キャンセル待ちとなり、結局は参加できずに大変残念でした。

 今年の注目は、18世紀後半に考案され、今はもう失われた芸術となった映画の前身として知られる動く絵画『Eidophusikon』の完全再現です。映画だけではなく、特殊効果、マジック、舞台照明など、さまざまな要素が加わっている、大変貴重な見世物です。Richard曰く「凄い」の一言だそうで、実際に観てみたかったです(アメリカのサンマリオにある図書館The Huntington Libraryで、その一部は観ることができるそうです)。あと、名手John Carney氏が演じた、近代奇術の父ロベール・ウダン氏が考案した“オレンジの樹の幻想”も大変素晴らしかったと聞いています。

 参加された方の感想の一部がGenii誌が主催している掲示板「Genii Forum」このスレッドに、前回の大会についてはLA Times紙のこの記事に書かれていますので、興味のある方はご一読ください。

 連載記事では、『カードカレッジ1〜4』(加藤友康、壽里竜訳、東京堂出版刊)でお馴染のロベルト・ジョビー氏の連載「Genii Session」が帰ってきました。今回は奇術解説書の書き方について深く考察されています。
 文芸作品のように読むことができる奇術解説書が出来ないのか?と疑問を投げ掛け、そうするために必要な要素は何か?と詳細に解説をしています。私が普段何げなく心がけていることなどがさらりと考察されていて、なるほどなぁ、と感心しました。
 そういえば、昨年氏が発表したDVD『Roberto Giobbi : Card College 1&2』(Hahne Books刊、2009年)、内容が物凄く良いです。日本語のテキストをお持ちの方は、絶対観て損は無いDVDだと思います。去年発売されたレクチャーDVDの中でも、私見ではベスト5に入る作品です。本の中では触れられていない新情報がぎっしり詰まっています。

 奇術解説の「Magicana」では、Max名人の新しいコラム「Lost Horizons」が始まりました。
 優れた創作家としても知られるMax名人が、今まで奇術専門誌に寄稿した多くのメンタルマジックを掘り起こし、それを新たに解説していきます。有名な商品「マジックプロブレマ(プロブレマダイス)」の現象を、お馴染の6Pチーズを使って再現しようという試みです。しかし、実際にはMax名人の方が先に考案していたという事実が明らかにされます。
 他にもiphoneを使ったカード当て(これは面白い!)や、素敵なコインの貫通現象、亡きカードの名手Jack Parker氏の作品「Kentucky Fried Aces」(4枚のエースの変化現象。良作)などが解説されています。

 今回注目すべきは、商品レビューなのです。このブログにも登場したM嬢こと、2002年IBM国際大会でGold Medalを獲得された武藤桂子さんが主催するネットショップ『Secret Garden』が紹介されています。
 カスタマイズできる毛花というのは世界中でも類がなく、品質の良さはお墨付きです。私は武藤さんのある製品を愛用させていただいているのですが、凄く丁寧に作られているのが分かります。
 レヴュワーであるシカゴ在住の優れたプロマジシャン、ダニー・オーリンズ氏の言葉をご紹介しておきます。

『色の組み合わせをカスタマイズできる、最高級の毛花。うまく解説された花のプロダクションのDVDも買い。愛らしい』


 この言葉がすべてを言い表していると思います。一流の演技者だからこそ作ることができる、最高の道具という好例でしょう(彼女の素敵な演技の一端は、この動画でご覧ください)。
 花のプロダクションをレパートリーにされている方には、オススメできます。日本から送られた商品で、ここまで海外の奇術専門誌での評価が高い商品は、最近ではあまりお目にかかりません。また、他の商品にも素敵な作品が多くありますよ!

 その他にも、以前このエントリーでご紹介した大作『MAGIC : 1400s - 1950s』のスニーク・レヴュー(今も読み続けていますが、本当に凄い本!内容が濃すぎます)や、「It's Magic」という有名なショウの記事、先生Jamyによる書評など、今回も読みごたえ十分でした。

 Genii誌のウェブサイトから購読申込が可能です。英語がちょっと心配ならば、日本での定期購読を受け付けているマジックランド(03-3666-4749)へご連絡ください。

(ナイショの追記:ある方々の凄い連載が始まるかも…期待して待つと吉なのでは…)

"Having An Old Friend for Dinner..."

“The language of friendship is not words but meanings. ”
ーHenry David Thoreau


 久々に、旧友が私が住む街にふらりと遊びにいらっしゃいました。京都在住のプロマジシャンであり、創刊20年を迎えた奇術専門誌『掌- PALM -』誌の編集長でもあるYuji村上さんです。
 このエントリーでもエピソードを書かせていただいたのですが、村上さんとはかれこれ20年ほど前に知りあって、ここ10年近くは逢う機会がほぼありませんでした。昨年秋に出版された初めてのレクチャーノート『Starting Members』(片山工房刊、2009年)も全国的に好調で、かなり品薄状態になっているそう(関東地方のショップでは、軒並み完売の模様。おや、もしかするとリンク先のマジックショップしかもう在庫が無いの!?)。
 このノートについては、先ほどのエントリーに想い出話と共に詳しく書かせていただきました。内容は抜群に良いので、完売する前に未読の方は読んで損はないでしょう。

 10年ぶりにあった彼は、本当に立派なマジシャン…ラヲタ(ラーメンオタク)に成長していました(もちろん、冗談! 彼はマジシャン、創作家としても凄いのです)。
 旅に出掛けると、予め美味しい食べ物をチェックして、その店に出向くというのが趣味なんだそう。まさか、東京のラーメンに関してこの地でじっくり語り合うことになろうとは…(私が住む地方でも、東京で流行っているラーメンをインスパイアしたお店が、本家の名前を冠して「○○系ラーメン」として紹介されるのですが、そのライターとか番組の構成作家が、どう考えてもその元祖の店の味を知らずに紹介していることが散見されて、非常に微妙な気持ちになることが多々あります)。
 いつか同時期に東京に出向くことがあったら、板橋周辺のラーメン屋さんを巡ろうか!と意見が一致しました。

 もちろん、私と逢う前に彼は『如水』『豚そば ぎんや』といった私が住む街で有名なお店をすでに制覇していました(あ、淡麗系の『如水』、ラーメンがお好きでしたらオススメします。街の中心地より少し離れているのですが、出向く価値は確実にあると思います。もしUGM社へ出掛けるなら、そこから歩いて10分くらいです)



 初日の夜は、我が家へ招待。本当に久しぶりなんですが、一瞬にして時間が戻って、まったく話が尽きません。我が家の飲ん兵衛、Cathyセレクトによる日本酒を酌み交わしながら、お互いの近況からマジックの話まで、今日がまるで「じゃあね」と10年くらい前に解散した次の日のように、あっという間に時間が縮まります。
 村上さんは今、京都の凄腕バーマジシャンである喜多充さんがオーナーのマジックバー『Magic Table』と、去年の秋オープンした『NINJA KYOTO』にレギュラー出演していらっしゃるそうです。
京都に出掛けられた際は、お店に行かれると楽しめると思います。

 お互いの今年やりたい事などを話していると、自分も頑張らないとな、と再確認できました。今度、二人でこの街でこんなことをやってみようか?…なんて話もあったり。企画が固まったら、このブログでお知らせしますね。面白くなりそうなので、請うご期待!

 非常に濃いマジックの話を長いこと話していたのですが、何となくタイミングが合わなくて、一度もデックを取りださなかったのは本当に不思議。次回はセッション決定ということになり、この夜は深夜に解散。



 翌日は、私が住む街を案内することになりました。それなら、この街じゃないと食べられない食べ物もエンジョイしてもらいましょう。まず、この街の朝といったらこれでしょう。

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モーニングです。

 以前このエントリーでも書きましたが、珈琲などのドリンクを注文すると、無料でコンチネンタル・ブレックファーストが付いてくるのです。ここのモーニングは、少し量が少ない部類かなぁ…。
 村上さんのリクエストが「小倉トーストを食べたい!」ということで、今日は『おかげ庵』へ。ここは、この街が誇る喫茶店チェーン『コメダ珈琲店』が経営する甘味処。私は普通のモーニングにしましたが、村上さんはこれ。

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つぶあん付きです。

 バタートーストの上にこのつぶあんを塗って頂くわけです。「なんで小倉トーストってゲテモノ扱いされるんだろうね? だって“あんパン”じゃん、これ。しかも温かくて、バターのコクがマッチして良いよね」と村上さん。まったくその通りであります。この美味しさを知らないというのは、かなり人生を損しているように思います。

 小倉トーストも美味しいのですが、このお店でさらに美味しい甘味があります。

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焼きミックス大福!

 小さな電熱コンロで自分で白大福とよもぎ大福を焼いて頂くのです。なんてこともない大福なんですよ。でも、炙ってちょっと焦げた大福が『ほんま、アホみたいに美味しいんよ!』(カズ・カタヤマさん談) 

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この煙の感じと香ばしい匂いが最高にイカス(死語)!

村上さんもハフハフ言いながら完食。



 さあ、ランチにもちょうど良い時間となりましたので場所移動。悩んだ揚げ句に、味噌カツの名店『矢場とん』へと思ったのですが、村上さんは食べたことがないと聞いたので結局はここへ。
『あつた蓬莱軒 松坂屋店』です。

 ここのお店は「ひつまぶし」(「ひまつぶし」ではありません。この地方以外の方に、たまに本気でこう言われてビックリします)の老舗であります。「ひつまぶし」とは、刻んだ鰻の長焼きを小さなおひつに入れた、鰻ご飯なんですが、食べ方に特徴があるのです。

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どーん!

 どうです、この美味しそうなヴィジュアル。これを3つの食べ方で楽しみます。1杯目は、そのまま。2杯目は、刻み海苔、ワケギ、山葵の薬味を載せて。そして3杯目はこれ。

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うな茶!

 薬味を載せた鰻ご飯の上にお出汁をかけて、鰻のお茶漬けに。結構あっさり味のように見えますが、しっかり鰻、脂、秘伝のタレの美味しさが全面に出て、非常にゴージャスな味わいに。

 3杯とも、味の変化が劇的なので、非常に満足できて楽しめるんですよね。このお店は本当に優等生の味。他にも私の好きな「ひつまぶし」の専門店があるのですが、初めての方には絶対『蓬莱軒』に連れていきます。支店といっても、味が本店と変わらないのは非常に好感が持てます。
 (話は変わりますが、本店にいらっしゃる大女将も名物の1つ。非常に綺麗な名古屋弁を話されます。ちなみに、全国の皆さまに馴染み深いであろう「みゃーみゃー」話すのは、名古屋弁でも田舎の言葉で、今はレアになった本当の名古屋弁というのは、実は京言葉の影響を受けていて上品なのです。以上、豆知識でした)



 さあ、ランチを堪能したところで、ちょっとお茶でも。上の蓬莱軒がある同じデパートの中に入っている『HARBS 松坂屋店』へ。

 『HARBS』は、この地方発祥のアメリカンケーキのお店。洒落た内装と大きなケーキを楽しみに、高校生の頃から通っています。ちょっと背伸びをしたい学生にとっては、定番のデートコースでもあります。
 今では関西と関東に進出していて、初めて東京の六本木に出店したときは、同郷の友人カップルと妻のCathyと連れ立って、うはうは言いながら懐かしいケーキを食べに行った想い出があります。でもね、想い出バイアスがかかっているとしても、本店の味となんかちょっと違うんだなぁ…。
 大事なお客様が来たときは、本店かこの松坂屋店へ出向きます。松坂屋店の良いところはこの眺望。

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 今日は生憎の曇り空なのですが、晴れた日には街の郊外に広がる丘陵地帯の緑が凄く綺麗なんですね。場所も落ち着いているので、何時間でもゆったり過ごせます。

この季節だと本当に美味しくなるので、私は名物ストロベリーケーキを。
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そして、村上さんはストロベリータルトを。
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 両方ともイチゴがゴロゴロ入っている、大変贅沢なケーキなのです。それでは、断面をお楽しみください。

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こりゃ、たまらん!

 村上さんが一口食べて「うわ、うまっ!」と言ったので、オールOKです。
 大変リッチな生クリームと絶妙なフワフワ感のスポンジが絶妙。旬のイチゴも最高で、口の中をさっぱりとさせてくれます。これなんですよ、HARBSのケーキは。結構量が多いので、若いお嬢さんたちは1つのケーキを数人で分けて食べることもあるようです。
 この他にも、フルーツがたっぷりのミルクレープや、バレンタインシーズンに季節限定で出るチョコレートケーキも非常に美味しいのです。あぁ、久しぶりに懐かしい味を堪能。



 お腹も一杯になって、ちょっと腹ごなしに散歩しながら、ここに行ってみようかということに。

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テレビ塔です。

 丁度、東京タワーがリニューアルして、若いカップルが多く来場するようになって、それにあやかったのか、少し前にここもリニューアルして、凄く綺麗になったとは聞いていました。「恋人たちの聖地」という、大変気恥ずかしくなるようなネーミングもされています。私は20年以上ぶりに来場しました。テレビ塔がボロボロだった頃を思い出すと、本当に隔世の感があります。

 エントランスには素敵なお嬢さんたちがいらっしゃって、親切に案内をしてくれます。私たち2人に対して、4人で接客されるので、思わず恐縮してしまいました。昔はこんなにサービスが良くなかったぞ!!

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「恋人たちの聖地」らしく、展望台の入口にはこんなハート型のオブジェが。そうだ、そう言えば、もうすぐバレンタインでしたね。

 こんなラブリーな場所に、アラフォーの男二人で来てしまうとは…orz 展望台もリニューアルされて、本当に綺麗。カップルシートが沢山用意されていて、男2人でいると「お呼びでない?」といった感じで、大変肩身が狭く感じます。
 
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でも、眺めは抜群。

 夕暮れ時だったこともあり、日が沈む間際と夜の風景を楽しむことが出来て、思った以上に良かったです。これで入場料600円だったら、デートにはもってこいでしょう。エントランスにあるレストランも、結構評判が良いらしい…。



 最後はここへ。名古屋へ来たなら、絶対に行きたいと村上さんからのリクエストで『メンバーズ・エルム』。マスターの山内さんに歓待していただきました。
 今日は、マグロの中落ちと頬肉のお刺身が抜群に美味しく、牛スジの入った味噌仕立てのスープに二人でうまい、うまいを連発。他にも一杯おいしいお料理を出していただきました。

 お腹一杯になったところで、山内さんの妙技を楽しませていただきました。山内さんしか出来ないマジックの数々に、村上さんも大喜び。特に『The Magic』誌のVol.77Vol.78に解説された、山内さんのコインマジック『ガラスの動物園』に深く感心していました。
 この手順、実際に山内さんの演技を見て体験しないと、その本当の良さとパワフルさは理解できないかもしれませんね。村上さんも「これ、解説で読んだだけでは絶対に分からないよ」と後で言っていました。しかも、解説させていただいた最新の方法から、さらに進化を遂げていたのには本当にビックリしました。
 また、山内さんの「弾むボールと弾まないボール」の演技では、このエントリーで書いたPaulと同じ反応だったのが非常に面白かったです。

 村上さんはお礼に『Starting Members』を山内さんにプレゼントして、解説された作品をいくつか山内さんに演じていました。
  
 お店が忙しくなりそうな頃合いになり、山内さんにお礼を言いエルムを後にしました。それから場所を変えて、二人でお酒を酌み交わしながら結局この日も深夜までじっくりと語り明かしたのでした。

 たまにはこんな懐かしさと感傷に浸る日があっても、良いですね。今日からの仕事にも気合いが一層入りました…あ、ダイエットにも気合いを入れないと!!



 追記:Yuji村上さんの大阪レクチャーの詳細が決定しました。大好評だった京都レクチャーを見逃した方、村上さんのマジックをご覧になったことのない関西方面の方、必見です!

【Yuji村上レクチャー in 大阪】
・日時:2010年3月7日(日) 13:30開場、14:00開始
・場所:クレオ大阪中央(大阪市天王寺区上汐5-6-25
    (06)6770-7200
    (地下鉄谷町線 四天王寺前夕陽ヶ丘駅 1番出口より徒歩3分)
・料金:3000円
予約不要です。参加ご希望の方は、当日会場へ直接ご来場ください。

マジックに関するエッセイあれこれ

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 一般書に掲載されているマジックに関するエッセイは、亡き泡坂妻夫先生も書かれているようにあまり多くないですね。

 日本では、阿部徳蔵氏の『奇術随筆』(人文書房刊、1936年)、石田天海氏の『奇術五十年』(朝日新聞社刊、1961年/増補改訂版はユニコン貿易出版部刊、1975年。1998年に日本芸術センターより朝日新聞社版が再版。特に最後にまとめられた「奇術演技研究メモ」はマジシャンなら必読)、株式会社テンヨーの創始者であり、プロマジシャンだった松旭斎天洋氏の『奇術と私』(株式会社テンヨー刊、1976年)、松田道弘さんの名著『奇術のたのしみ』(筑摩書房刊、1975年)を筆頭とする作品群、高木重朗先生が著された講談社現代新書から出版されていた3部作、日本の名随筆別巻7『奇術』(泡坂妻夫編、作品社刊、1991年。この中に収録された故江國滋先生の「マジック酒場の一夜」は抱腹絶倒の一文です。ちなみに、このエッセイの中に登場する“先生”は、芥川賞や文化勲章も受賞されたあの方ですよね??)。同じく江國先生の素敵な旅行記『あめりか阿呆旅行 わん・つう・すりー』(文藝春秋刊、1983年)、泡坂妻夫先生の『ミステリーでも奇術でも』(文藝春秋刊、1989年)や『トリック交響曲』(時事通信社刊、1981年)くらいのものでしょうか。うわ、調べてみると品切れとか絶版になっている本も多いなぁ…。
1月20日追記:わ、大切な本を忘れてました。『引田天功の大魔術(ワニの豆本シリーズP147)』(引田天功著、KKベストセラーズ刊、1977年)ですよ。初代の引田天功さんが実際に執筆されたのか、どなたかが聞き書きされたのかは定かではありませんが、実際に考えていらっしゃったことが端的に書かれていて、大変面白い読み物です。特に、一世風靡した脱出マジックから催眠術へ何故移行していったか、その過程の話は大変興味深いです。

 アメリカですと伝統ある文芸誌『The New Yorker』に名手リッキー・ジェイ氏と私の先生Jamyに関する素敵なエッセイが掲載されたことがあります。この2本のエッセイ、今オンラインで読むことができます。リッキー氏の文章はここ、Jamyの文章はここで読むことができます。両方とも英文なのですが、大変味のあるエッセイです。

 マジックに関するエッセイが少ない理由は、泡坂先生が上記の著作のあとがきでおっしゃるように「どんな安っぽい仕掛けに騙されているか分からないし、うかつに書いてしまうと見当違いのことを書いてしまいかねない」という書き手側の不安もあるのでしょうが、「タネや仕掛け、ましてやその細かい歴史なんかの専門的な話はよく分からないし、手品の現象を文章で読むより実際に見たいじゃん!」というマジックに関して門外漢である多くのマジシャンではない読み手側の思いもあるような感じもします。

 そうした中でも私が好きなエッセイがいくつかあります。

『象が歩いた('02年度版ベストエッセイ集)』(日本エッセイスト・クラブ編、文藝春秋刊、2002年)
 この中で矢吹清人さんが書かれた「魔法使いの友達」という一編があります。矢吹さんは宇都宮市で医院を開設されているお医者さまで、亡き江國滋先生と俳句だけでなく、マジックも共に学ばれたベテランです。
 これは矢吹さんとニューヨークの素晴らしいマジシャン、ジャスト・アラン氏との奇妙で素敵な出会いをまとめた作品です。大変ユーモラスですし、矢吹さんのレパートリーの中に、大阪の素晴らしいコインマンでいらっしゃる六人部慶彦さんの作品が入っていることで、その腕前も伺い知ることができます…そして、銀座久兵衛のお寿司が非常に食べたくなるというオマケもついてきます!

『マジックグッズ・コレクション』(土屋理義著、東京堂出版刊、2009年)
 昨年惜しまれつつも休刊になってしまった『The Magic』誌(東京堂出版刊)で人気コラムの1つで、私も大好きだった連載「私のマジックグッズ・コレクション」が1冊の本になりました。日本で最古の奇術愛好会であるTAMC(東京アマチュア・マジシャンズ・クラブ)の幹事であり、日本屈指のマジック・コレクターである土屋さんのコレクション紹介なのです(そして、切手のコレクターとしても、世界屈指でいらっしゃいます)。
 そのコレクションのバックグラウンドの話が大変面白い。特に「魔術の女王」として一世風靡した初代の松旭斎天勝さんの話は初めて知りました。この話を知るだけでも価値があります。
 こうしたグッズ紹介は、時として嫌みになりやすい感も否めないのですが、土屋さんの筆致と深い知識によって、大変興味深い読み物になっています。マジックの門外漢にもオススメできる1冊です。

 そして、今私が1番お気に入りのエッセイ集がこれです。

・「ボナ植木のエッセイ集1 中華風マジック料理法」
・「ボナ植木のエッセイ集2 -Jazz Bar-『飲(のん)』の人々」
・「ボナ植木のエッセイ集3 いいマジシャンになれる(かもしれない)50の秘訣 -私生活にも役立つかも-」
(共にボナ植木著、株式会社まぐまぐ刊、2008年、2009年)

 ボナ植木さんは、もちろん言わずと知れたコメディ・マジックの雄“ナポレオンズ”のボナさんです。
 1冊目は日本奇術協会の機関誌『ワン・ツー・スリー』に、2冊はSAM日本支部の機関誌『MUM Japan』に連載されたボナ植木さんのエッセイをまとめ、さらに加筆修正されたもの、そして3冊目は完全書き下ろしです。
 前者の機関誌に掲載されたエッセイは、いつも大変楽しみに読まさせていただいていました。かなり深いマジックの秘密(タネではありません。“秘密”です)を、ボナさん一流の飄々とした文体で軽快に解説されていくのですが、理論と文体が大変マッチしていて大好きだったのです。マジックの理論的な話というのは、とかく難しい文章とか小言好兵衛風な文章になりがちで…私もいつも反省しています。

 このエッセイ集を読んでいると、丁度ボナさんのお好きなジャズを聴いているような気分になるのです。一見さんも気軽に楽しめるだけでなく勉強になり、筋金入りのファンも演奏者や曲の裏に隠された歴史など深いところで楽しめる…なんと理想的ではありませんか!

 3冊ともにその内容はズバリ「マジックの蘊奥」。長年第一線のプロとして大活躍のボナさんしか書くことができない、マジックの奥深さ、そのコツなどが惜しげもなく披露されています。
 実は私もボナさんのエッセイから習慣になったことがあります。マジック用具のセット方法なのですが、これは本当に素晴らしいです。昔から似た方法で用具はセットしていたのですが(亡き名人、ビリー・マッコム氏に伺ったと思います)、ボナさんのお話を読んでさらに完璧になりました。これこそ、長年にわたる実戦の中からしか生まれない示唆です。

 過剰な用具の改めに注意を喚起するときも『追われないかぎり、走り逃げてはいけない』と言われるよりも、スタンダードジャズのナンバーにのせて『♪言い訳しないで』と言われたほうが分かりやすいではないですか! 50の秘訣は、私が若いころにじっくり伺いたかったです。
(ちょっと脱線しますが、この『追われないかぎり、走り逃げてはいけない』という、古きよき時代のアメリカで凄腕マジシャンとして一世風靡したアル・ベーカー氏の言葉に、アメリカの一流メンタリストであり研究家のマックス名人が素敵な付記をされていることをご存知ですか? 
名人は続けてこう言います『かといって、ぼさっと突っ立ってて良い訳ではない!』…中々含蓄のある言葉だと思います) 

 もちろん専門誌に連載されていたり、マジックショップで購入できるエッセイ集ですので、まったくの一般向けではないかもしれません。しかし、マジックに興味がある方、マジックを始められたばかりの方には必読のエッセイだと思いますし、マジックに少しでも興味がある方ならば、誰でも楽しめるエッセイ集です。
 逆にマジックに少し興味のある一般の方に読んでいただきたいです。そうすれば、表層からは伺い知れない、マジックの深さ、凄さが分かっていただけるのではないか、と思います。

 残念なことに最初の2冊は現在品切れだそうです。近日中に再版されるとのことなので、未読の方は是非にとオススメします。各巻1000円はバーゲンプライスです。

 加えて、昨年ボナさんはレクチャーノート『ボナ植木のレクチャーノート・1 〜これで手先と足は震えない!〜 臆病なマジシャンのための秘密ノート』も発表されました。
 マジシャンが必ず使用する、カードマジックにおいて大変重要な技法について詳細に分析、研究されています(写真では未見の方のお楽しみのために、その技法の名前をわざと消してあります)。
 素晴らしく実戦的な内容で、人前で演じられる機会が多い方には、是非お読みいただきたいノートです。第一線で活躍中の、第一級のプロマジシャンが実戦の場から編み出された数々のアイデアは、必ずや皆さんの役に立つと思います。

  残念なことに現在品切れのようなのですが、ボナさんのレクチャーではまだ購入が可能なようです。
 もし、ボナさんのレクチャーを受講される機会があれば、万障繰り合わせて参加されることを心からお勧めします…というか、私が是非とも参加させていただきたいです(数少ないボナさんのレクチャーに参加されたラッキーな方々からの評価、大変高いと小耳に挟みました)。
 なのですでに、私は2月13日に開催されるUGM社主催によるこのレクチャーに申し込みをしてしまいました。1月24日に東京で開催されるゾンビボール(金属製のボールに布を掛けると、ボールが空中浮遊を始める不思議なマジック)のレクチャーも、是非参加してみたい…。ボナさんによるゾンビボールは、日本で数少ない「本当にボールが空中を浮かんでいる」としか思えない演技の1つです。

 ボナさんによるこれら3冊のエッセイ集、昨年国内外で出版された奇術関連書籍の中でも、トップ10に入る内容だと思います。



1月20日追記:ボナさんの東京レクチャーの詳細が分かりましたので、お知らせしておきます。関東地方の方、必見だと思います! 終了しました。(風の噂によると、物凄く良かったそうです。うわ、行きたかった!)
1月26日追記:ボナさんの名古屋レクチャーの詳細もお知らせしておきます。東海地方の方、必見!!

ボナ植木レクチャー(奇術愛好家向けの講習会です。ショウではありません)
日時:2月13日(土)15:00〜
場所:UGMスタジオ(名古屋市東区筒井2-10-35
料金:一般3000円、会員2500円
問い合わせ:UGM 052-936-0657

The 肉食系

 今週は大変な寒波のために、降雪が大変なことになっている地方の方もいらっしゃるよう。東京も初雪が降ったと友人からメールがきました。皆さまがお住まいのご地域は如何ですか? くれぐれもご自愛くださいね。



 時間をやりくりして、夫婦で足を伸ばして三重県鈴鹿市にある椿大神社(つばきおおかみやしろ。通称は「椿大社」)へ出掛けました。三重県在住の方には、交通安全のご祈祷で有名な神社です。

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ここは本殿。

 鈴鹿山脈の麓にあって、空気の綺麗な森に囲まれた大変風情のある神社です。お社が荘厳なのは、猿田彦大神を祀る神社の総本宮であり、日本最古の神社であることを思えば納得がいきます。

 商売繁盛と芸事にも御利益があるということで、私たち夫婦は毎年年始に参拝します。今日は義母のCindyさんからのお願いもあってやってきました。

 こんな寒い日でも多くの善男善女がこの由緒あるお社へ参拝に訪れていました。日本全国、強い冬型の気圧配置の支配下にあっただけあって、手水舎のお水に薄氷が…。それどころか、手柄杓が完全に凍っていたのです! 手を洗うとき、水の冷たいことと言ったら。皆さん「冷たい、冷たい!」と連呼しながらも手を洗っていたのですが、それを見ていたおっちゃんの集団が「冷たそうだで、手、洗ったことにしとこまい」と、この地方の方言丸だしでさっさと本殿へ。それって、良いのか!?

 本堂にお参りをして、頼まれていたCindyさんの事務所にある神棚にお供えするためのお塩をお買い上げ。その後、あまりの寒さに身体を暖めようと、神社の境内の中にある茶室「鈴松庵」で御薄を頂きました。
 この茶室は、あの松下幸之助氏が寄進された茶室なのです。写真撮影はちょっと憚られたので止めましたが、本当に素敵な茶室なんです。森に囲まれた静かな茶室で暖かな御薄を頂いていると、体中の汚れが浄化される感じがします…あまりに清々しい気分になれるので、煩悩の塊である自分は汚れごと消えて無くなってしまうんじゃね?と思ってしまうほどです。

 椿大神社の名物である、春泉堂さんの「椿草もち」と「椿麩まんじゅう」を買って帰ろうかとも思ったのですが、ランチのことを思って泣く泣く諦めました。ここの草もちと麩まんじゅう、大変美味しいですよ!



 そしてランチタイム。せっかく三重県まで足を伸ばしたし、今年一年のパワーをつけよう!と久しぶりにこのお店へ行ってみることにしました。

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「まつもとの来来憲(らいらいけん)」です。

 皆さんは「とんてき(トンテキ)」という料理をご存知でしょうか? 三重県四日市市に伝わる料理で、B級グルメの王道とも言ってよい料理です。豚の肩ロースのぶ厚い塊をラードとニンニクで焼き、程よいところでウスターソースがベースとなった濃いめのソースで絡めた料理です。ここ「まつもとの来来憲」は「とんてき」の元祖のお店なんです。これぞ「漢のめし!」というビジュアルのインパクトとガツンとくる味は、一度味わうと病みつきになります。
 TV番組「秘密のケンミンSHOW」で未だ取り上げられないのが不思議なくらいです(3年くらい前に東京にも専門店が出来ています)。最近では四日市市の街おこしの起爆剤として、大々的にこの「とんてき」を売り込んでいるようです。

 最近はテレビなどでも紹介される有名店になってしまいました。店先には、西野カナさんや彦摩呂さん、川村ゆきえさんなど、多くのタレントさんや女子アナウンサーのサインが…。彦摩呂さん、色紙にもちゃんと彦摩呂語録でお馴染の「味の宝石箱や〜!」と書いているのを見たら、何だか感心しました。

 今日はラッキーなことに、結構スムーズに席に着くことができました。それでも、次々にお客様が来店されて、あっという間に満席になりました(もし順番待ちになったら、ここの待ち札にも注目。なんと数字の書かれたシャモジなんです!)。

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せーの、どーん!

 これが私が注文した「大とんてき定食」。このビジュアル、肉スキー系の方にはたまらないと思います。この日はその後人に逢う予定がなかったので、にんにくを増やしてもらいました(以前は無料サービスだったのですが、昨年から50円増しになったそうです)。
 この豚肩ロース、250gあります。硬そうに思いますよね? それが、簡単に咬みきれるくらい、ふっくら柔らかく焼いてあります。流石国産豚、お肉自体に甘味とうま味がギュッと詰まっていて、それににんにくの利いた濃厚なソースが絡んで、卑怯なくらいジャンクな味(もちろん、褒め言葉です!)。ご飯に合わない訳がありません。そして、見た目ほど、くどくないんです。妙齢の女性でも、パクパク食べていらっしゃいます。
 ちょっと口が油っこく感じたら、付け合わせのキャベツをこの濃厚ソースに絡めて食べると、アラ不思議。口の中がさっぱりして、なおかつご飯が進みます。魔法のようにご飯が減っていきます。これは、ご飯がどれだけあっても足りません。
 普通の豚肉のステーキとか、生姜焼きなどとはまったく違います。もう「とんてき」という名の豚肉料理の1ジャンルとしか言い様がありません。

 そして、写真奥の豚汁。ここのお店の豚汁、普通の豚汁とは一味違います。凄く濃厚で、豚のうまみエキスがギュ!っと詰まった豚汁なのです。お味噌は合わせですね。どちらかというと「札幌の美味しい味噌ラーメンのスープ」と言ったほうが良いかもしれませんね。
 また嬉しいことに、ご飯、豚汁、キャベツはお替わりOKなので、お店にいる男性はほとんどお替わりをしていました。私もご多分に漏れません、はい。このお店は、どんな意志の固い人でも、絶対お替わりをしてしまう魔力を持っています。

rairai.jpg
これはCathyが注文した「来来定食」。

 女性用に豚の細切れを同じソースで炒めたもの。これがまた美味しい。焼いた豚肉のカリカリした部分としっとりした部分のコントラストが素晴らしい。これもごはんがススムくんです(あ、このgifアニメ、懐かしい! 覚えていらっしゃる方、どれくらいいるのかなぁ…)。

 このお店は味もさることながら、お店のスタッフの皆さんの気遣いが素晴らしいんですよ。関東在住の頃よく通って、今も大好きな目黒にある名店「とんかつ とんき」にも負けないと思います(池波正太郎先生の名エッセイ集『食卓の情景』に出てくる描写、今でもそのままです)。気持ちいいお店の接客だけでも通いたくなるお店です。家族連れにも人気があるのも分かります。

 今日は注文しませんでしたが、おつまみの「とんチップス」や餃子も大変美味しいですよ。

 二人で大満足でした。繊細な日本料理や趣向を凝らしたイタリアンやフレンチも良いのですが、たまにはこうしたB級ガッツリ系も良いですね。さあ、力をつけたところで、今年も仕事、頑張ろう!

「まつもとの来来憲」 
住所 : 三重県四日市市松本2丁目7−24
近鉄湯の山線「伊勢松本」駅下車 徒歩5分。車なら、東名阪自動車道の四日市インターから15分くらい(駐車場完備ですが、土日祝は確実に満車になります。要注意)
電話 :059-353-0748
営業時間 :11:00〜14:00/17:00〜20:00(L.O.は10分前まで)
定休日 :月曜、火曜日
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Author:yuki_the_bookworm
何げない日常の中の、本と料理とマジック。

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