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MAGIC 2012年4月号

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 私の古くからの友人でニューヨークで話題のマジシャン、スティーヴ・コーエンさんが、奇術専門誌『MAGIC』4月号の巻頭特集で登場しました。



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これは一昨年名古屋にて。

 スティーヴさんとはかれこれ25年(えっ!?もう四半世紀になるの??)のお付き合いになります。スティーヴさんが頑張って今の成功を手にしてきた姿を、ずっと彼の傍で観てきました。
 今、ニューヨークで週末に上演されている"Chamber Magic"というショウは、軒並みチケットが完売(詳しくはこのエントリーをどうぞ!)。
 今年の1月にはニューヨークの殿堂、カーネギー・ホールにおいて“Steve Cohen's Theater of Wonder”というショウを上演し、大変評判となりました(カーネギー・ホールにマジシャンが登場するのは、何十年ぶりという快挙でした)。詳しくは、彼のブログをどうぞお読みください(凄く良い内容のお話です!)。

 先ほど挙げたエントリーにもありますが、彼は「マジックを“High Culture”としてとらえる」ことに腐心していて、それはかなり達成してきていると感じています。



 今回の『MAGIC』誌では、奇術博士として名高いジョン・ラッカーバウマーさんが記事を担当。彼の日本でのキャリアから今の成功、そしてカーネギー・ホールでのショウについて、じっくりとアカデミックに禅の心を中心に据えて解説してあります。内容は抜群に素敵でした(彼曰く、なんでも「最初の内容はあまりにアカデミックすぎて、自分の事じゃないみたい!」だったそうで!)。

 これで、彼は『Genii』、『MUM』誌と4大専門誌の内3つを制覇したことになります。これは凄いことでしょう。



 彼の活躍は本当に凄くて、年内には彼が登場するマジックの特番(しかも歴史もの!!)がアメリカで放送され、そして、インターネットを使った初のマジックの大会"Essential Magic Conference"の今年のスピーカー(出演者)の一人にもなっています(あ、もしかしたらここが初リークになりますね! 内容もこっそり訊いたのですが、凄く面白い! で、他の未発表スピーカーの皆さんも凄いですよ!! そういえば、この大会、今年が最後なんですよね…)。



 良いマジックの記事をお読みになりたい方は是非にとおススメします。ここからカード決済で購入可能ですし、マジックランド社さんに問い合わせてみても良いでしょう。

 この号の目次をここから見る事ができます。他の記事も面白いものが沢山ですよ!



 今年は秋に彼とニューヨークで逢う事になりましたので、彼のショウの様子などもここに書いたりしたいな、と思います。お楽しみに!
 
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『Heavy Rotation』 by Yuji村上(Part 2)

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 先日のこのエントリーでお話しした、京都のプロマジシャンであり『掌PALM』誌の編集長、Yuji村上さんの作品集第2弾『Heavy Rotation』が手元に届きました。内容はどうだったかと言いますと…もう、仕事そっちのけで読みふけって練習をし始めてしまいました! 

 まず大前提として。内容は抜群に良いです。一般の観客向けの素敵な作品が10種類、詳細かつ丁寧に解説されています。



 まず、確実に言えるのは、絶対に演技が入っている演技DVD(ノートに同封されています)を先にご覧ください!! そうじゃないと、絶対に損です。

 DVDについて言いますと、ほぼ申し分ありません。まったく奇をてらっていない、村上さんのほんわかした良い雰囲気をしっかりと切り取っていると思います(出来れば皆さまには、村上さんの生の演技を観て頂きたい!!)。編集も良く出来ていて、演技もハッキリ分かりやすく、不思議さもちゃんと伝わります。

 このDVDでただ一つ惜しいと思った点は、村上さんの声がしっかり拾われていない点です。カメラに近いお客さん(カズカタヤマさん)の声の方が拾われています。この点は本当に惜しいと思いました。

 本文の解説は大変しっかりして分かりやすく、その作品の発展過程も詳しく書かれているので興味深いです。基本技法の解説は少ないですが、中級以上の方なら難なく分かる技法ばかりです。
 イラストもカズ・カタヤマさんが担当されていますので申し分なく、装丁やレイアウトも良く出来ています。
 
 製本のちょっと専門的な話になってしまいますが、本書は60頁中綴じ(二つ折りにした紙の中央をホッチキスで留める方法)となっています。多分、これは中綴じの限界に近いページ数だと思います。個人的には無線綴じ(紙の端を接着剤で留め、表紙でくるむ方法)の方が読みやすかったかも?と感じました。

 DVDの音声と製本の気になった点は本当に些細な点で、内容の良さにはまったく影響ありません。さあ、作品の紹介に進みましょう!
 


1.Shooting Aces:観客への分かりやすさに主眼をおいた、4枚のエースの手順。ちょっとした工夫と消失・移動をしっかり見せるハンドリングで素敵な作品になっています。
 お客さんが指定したパイルにエースが集まっていくのですが、この方策、アメリカのコインマン、ディーン・ディルさんの方法も参考にされると良いかもしれません。この方法はこの商品(この作品に一番最初に紹介されました。当時は小冊子でしたが…)や、アーロン・フィッシャーさんの著作などに収録されています。是非参照してみて下さい。

2.Maeterlinck Card Trick:このエントリーで紹介しました、名古屋のレクチャーで演じられた“グラスの下に飛行するカード”です。クロースアップマットが必要ですが、その効果は抜群です。
 この作品の後にある『「カード・アンダー・ザ・グラス」のお話』というエッセイ、この種のマジックを演じられる方には参考になり、村上さんの心境が分かってついニヤリとしてしまうでしょう。そして、いつか演じようと思っている方には、非常に勇気を与えてくれるでしょう。

3.One Two Through 4.Rubbers Again
 アメリカの才人、マイケル・アマーさんが有名にした2本の輪ゴムが溶けるように貫通する『クレイジーマンズ・ハンドカフ』(このDVDの解説が良いかな?本当はパンフレットが入手出来たらそれが最高なのですが、今は絶版のようですね。より不思議に見える小技やアドバイスが分かります)というマジックの後に演じると良い作品です。
 One Two Throughは、輪ゴムが貫通する様子を段階に分けて見せていき、Rubbers Againは、2本の輪ゴムのうち観客に持ってもらっている1本が溶けるように消えてしまいます。手順で見せた時、素敵なクライマックスとなるでしょう。

 これらの手順、昔から村上さんに見せて頂いていましたが、凄く素敵な作品です。輪ゴムのマジックがお好きな方にはタマラナイと思います。Rubbers Againで使われている輪ゴムの処理は、拙訳『デレック・ディングル カードマジック(コインマジックもあります)』も参照されると一興かと思います。

 この作品の最後にある『「クレイジーマンズ・ハンドカフ」のお話』というちょっとほろ苦い思い出のエッセイも素敵ですね。

5.Uninstalled ~Card version~ 6.Uninstalled ~Mental version~
 これは非常に期待していた作品ですし、演技も物凄く素敵です。待ち構えていた作品でした。

 手にデックをファン状に広げて持っている写真を待ち受け画面にしている携帯電話(いわゆるガラケー)を示します。携帯を閉じた後、観客に1枚のカードを選んでもらいます。再び携帯を開くと、待ち受け画面にあるファン状に広げたデックから観客が選んだカードだけがせり上がってるのです! 待ち受け画面に手をかざすと、一瞬にしてせり上がったカードが画面から消えてしまいます。

 村上さんの「最新機器を使ったマジックにおいて、何が不思議なのか?」という思い、実は私も考えあぐねている部分でして、最新機器を使わなくても同じくらい効果的な作品を作ってやるぞ!という心意気に打たれました。

 ところが! 残念なことに私が持っているガラケーでは出来ませんでした!!! あまりに悔しいので、このマジックが出来る携帯に機種変更してやろうかな?と考えています。それ位、実用的で素敵な作品です。(出来れば、どこの会社のどの機種なら出来るよーというのが注釈であったら嬉しかったかなぁ…)

7.Add-Balloon:バルーン・アートをされる方にピッタリの不思議なオープナーです。現象は是非DVDをご覧ください。私はプードルくらいしか作れないのですが、これはやってみようと思い、風船を買いこんで練習を始めました。『「バルーン・アート」のお話』というエッセイは、非常に示唆に富んでいます。

8.Eye-Mazing Climax:これはこのエントリーで触れたフランク・ガルシアさんの著作『フランク・ガルシアのカード奇術の秘密』に解説されている名作の1つです。村上さんは、その名作に素敵な一ひねりを入れました。
 デックから抜き出した4枚のエースが4枚のキングへ変化してしまいます。消えた4枚のエースはデックの中央から再び現れます。そして、最後にクライマックスが!
 
9.Mental Photogenic:これはマジシャンならおなじみの「メンタル・フォトグラフィー」(東急ハンズで普通に売ってる!!)の村上さん流の方法です。このマジック、もともと出現と消失がハッキリしているので、カードマジックの中でも老若男女誰にでも分かりやすい現象です。しかし、手順はと言うと同じような手順が多いです。村上さんはその部分に注意を払い、なおかつ「何か」を加えることで大変ラフにカードを扱っている印象を与えることに成功しています。これぞ、プロのタッチというお手本でしょう。

10.I Wish:素敵なお誕生日用お祝いマジックです。実戦でマジックを演じていると、この種のマジックが1つや2つ必要になります。これは充分にレパートリーに入れる考慮がされる手順でしょう。不思議でなおかつサプライズを提供できるので、非常に印象が強いマジックとなるでしょう。
 最後のエッセイ、『「お誕生日用お祝いマジック」のお話』も興味深いお話です。



 全体を通して言える事は「これが作品の改良法の一種のお手本」ということです。村上さんは、あくまでも作品の不思議さが薄まらないように、絶妙なひねりを加えていきます。しかも、無理な力技で解決しようともしていらっしゃいません。実戦で演じるならば失敗のリスクを高める事は非常に危険ですから。
 リスクを避けながら、なおかつ現象と方法論のバランスを巧く取ることは中々難しいものです。リスクを避ければ、現象の持ち味が薄まってしまう可能性もあります。しかし、村上さんは非常に達者に改良を加えていらっしゃいます。

 思うに、キチンとした基礎があって真っ当な方向性で自然と組み上げられていった作品と言うものは、奇をてらってただ組み上げられた作品よりもストレートに見ている人の胸に刺さるのではないでしょうか?



 これだけクオリティーの高い作品が収録されて、実演DVDがついて3000円ならバーゲンプライスでしょう。1作目の作品集のように品切れになってしまう前に、お早めに。実戦向けで良いマジックがお好きな、骨太なあなたにおススメします。


・『Heavy Rotation』Yuji村上著、片山工房刊、2012年。税込3000円。
全国主要マジックショップにて4月9日より発売。




4月10日追記:Yuji村上さんのブログで、セルフライナーノーツが発表されています。これも興味深いです!

日常の謎 - 『マツリカ・マジョルカ』 相沢沙呼著 (Part 2)

(→Part1からの続きです)

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*前のエントリーのあらまし:世界中で有名なコインマジックの雄、デビッド・ロスさんが訪れたライブハウスで、手の中に1ドル銀貨を隠し持ちながらピアノをバンバン演奏する屈強のピアニストと出会います。
 このピアニストをてっきりマジシャンだと思ったロスさんは、意を決してこのピアニストに声をかけますが、どうにも話がかみ合いません。どうやら彼はマジシャンでは無い様子。では、なぜ彼はコインを手の中に隠し持ちながらピアノを弾いていたのでしょう??


 どうにもこうにも話がかみ合わず、重たい空気が二人の間を流れました。

 仕方ない、これは正直に話そうとロスさんは口を開きました。

「驚かせてごめんなさい。実は私はコインマジックを演じるマジシャンなんです。手の中にコインを隠し持ちながら日常生活の動作を行うと言うのは、マジックの練習でよくやることなんです。あなたがそうしているのに気がついて、つい話しかけてしまったんです。」
「そうなんですか!? それは失礼しました。でも、私はコインなんか手の中に隠し持っていなかったですよ? なんか勘違いされていませんか?」 
「いや、確かにあなたの手の中にコインが見えたんですよ…」
「あ、これの事か!分かりましたよ!!」

 屈強のピアノマンはおもむろに彼の右手をロスさんの目の前に差し出しました――彼の手のひらには、1ドル銀貨の入れ墨がしてあったのです!!!

 次に混乱したのはロスさんの番でした。一体どうして手のひらに入れ墨をしなきゃならないのでしょう?
混乱する彼の様子を見たピアノマンは話始めました。

「入れ墨の世界じゃ、手のひらというのは一番感覚が敏感で誰も入れ墨なんかしたがらないんだ。だって、我慢できない位痛いから。でも、手のひらに入れ墨をすると、こいつは凄い強い男だっていう証拠になるんだ。一種の勲章だね。1ドルコインにしたのは、大きさとこのデザインが好きだったんだよ」
丁度、日本で言う所の根性焼きのようなものだったのです!

 それでやっと理由が分かって、ロスさんはお礼にちょっとだけマジックを演じ、その場を去っていきました。



 相沢先生の新刊『ココロファインダ』が4月17日に光文社から発売されます。それぞれ心にコンプレックスを抱えた女子高生たちが集う写真部を舞台に、彼女たちがぶつかる写真やカメラにまつわる日常の謎。この作品も今から大変楽しみです。

日常の謎 - 『マツリカ・マジョルカ』 相沢沙呼著 (Part 1)

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 マジックをこよなく愛する若き推理小説家、相沢沙呼さんの新刊『マツリカ・マジョルカ』を読了しました。前作から3カ月という短いスパンでの発売でしたので、大変楽しみにしていました。

 相沢さんは女子高生マジシャン、酉乃初とヘタレな男子高校生、須川くんが大活躍する学園ミステリー『午前零時のサンドリヨン』 『ロートケプシェン、こっちにおいで』(共に東京創元社刊)の作者としてご存知の方も多いと思います。

 もうとっくの昔に青春時代なんて甘酸っぱい時代を通り過ぎてしまって、汚れちまったアラフォー世代としては、相沢さんの作品から青春の輝きを吸収させて頂いているのであります。あと、太もも成分も!

(以前『午前零時のサンドリヨン』については、このエントリーでちょっぴり書かせて頂きました)



 読了直後にTwitterでこんなことを呟きました。

そうそう。さこもこ先生の新刊「マツリカ・マジョルカ」昨日読了。凄く面白かった!最後にコロリと騙され、泣けた。青春の光と影に痺れます。オススメです。


 冴えない高校一年生、柴山祐希は、ある日廃墟に住む謎の女子高生マツリカさんと出会う事で生活が一変してしまいます。女王様のように命令を繰り返すマツリカさん、方や僕(しもべ)のように扱われる柴山くん。理不尽なモヤモヤとマツリカさんの魅力的な身体についつい惹かれてしまうモヤモヤを胸に抱えながら、学園で起こる「日常の中に突如現れた不思議な出来事」を解決していきます。

 推理小説なので、どこまで書いて良いのか迷うのですが、確実に言える事は読了感が半端無く良かったです。前作の『ロートケプシェン、こっちにおいで』の読了感も良かったのですが、もしかしたら本書の方がグッときたかもしれません。そして、最後のオチにはすっかりやられてしまいました。思わず涙が出ました。

 そのオチも面白いのですが、私は柴山くんの心理描写が凄く素敵だと思ったのです。彼はマツリカさんに出会う事でちょっとずつ成長していくのですね。その過程、そしてそこから見える青春の光と翳が非常に鮮烈かつ素敵です。相沢さん一流の繊細な心理描写、本当に大好きです。もしかしたら、Twitterでたまにお見せになられる相沢さんの感受性の高さが関係しているのかもしれません。

 文章もライトタッチですいすい読み進める事が出来ますし、ちょっとクスリと笑わせる部分も多く、推理小説独特の堅苦しさもありません。あと、相沢さんの推理小説で好きな部分の一つは「誰も死なない」所でもあります。安心して読めるんですよね。

 酉乃初と須川くんのシリーズはマジック好きとして次回作が気になりますが、この『マツリカ・マジョルカ』も次回作が非常に気になります。ファンとして楽しみに待っていようと思います。
 


『マツリカ・マジョルカ』(相沢沙呼著、角川書店刊、2012年)定価1500円+税
全国の書店、インターネット書店などで発売中。
 



 日常の謎と言えば…日常の謎という話がTwitterのタイムラインに乗っていた時に、私が以前伺った「日常の謎」の話があったなぁ、とちょっとさわりだけを呟いたら思いがけず反応があったので、このエントリーに書いてみようと思います。

 これは、著名なニューヨーク在住のコイン・マジックの名手、デビッド・ロスさんから伺った話です。



 とある夜、ロスさんは友人たちとライブハウスに出掛けました。舞台の近くの席に案内されたロスさんが席から舞台を見上げると、丁度モダンジャズのカルテットが演奏をしていてました。
 屈強なピアニストにふと目が止まり、彼のパワフルな指の動きを見てたらある事に気が付きました。

 何と言う事でしょう、そのピアニストさん、手の中に1ドル硬貨を隠し持ったまま演奏していたのです!
当時の1ドル硬貨は今のサカガウィア・ダラーのように小さいものではなく、直径が約4センチの大きな銀貨です。

 ご存知のように、コイン・マジックが上達するための練習の1つとして、コインを手の中に密かに隠し持ちながら日常生活を送るというものがあります。普通コインを手の中に隠し持ちますと、手の形や動きが大変ぎこちなくなります。そこで、コインを隠し持ったまま日常生活を送ることで、手の形や動きを滑らかにしていくのです。

 デビッド・ロスさんもコイン・マジックを練習し始めた頃は一日中コインを手に隠し持って生活をして、教会で神様に「プロマジシャンにならせてください」とお祈りした時も両手にコインを隠し持っていたそうです。

 この練習、実はそんなに簡単な事ではありません。しかも、その上、屈強なピアノマンは素晴らしい演奏をしているではありませんか! ロスさんはそのピアニストに非常に興味を持ちました。

 演奏が終わってこのジャズカルテットが楽屋へ引き上げたのを見計らって、ロスさんはこの屈強なピアノマンのそばへ近寄りました。
 こんな場所でいきなり「あなたもマジシャンですか?」とは訊ける訳ありません。ちょっと考えながら、ピアニストに声をかけました。

「こんばんは、素敵な演奏でしたね!」
「やあ、ありがとう!」
「あなた、非常に良い趣味をしていますね!」
「ピアノのことかい?」
「えっと、そうじゃなくて。つまり…非常に良い趣味をしていらっしゃいますよね??」
「え?何の事かい??」
「だから、良い趣味をされていますよね??」
「何の事かまったく分からないよ…」
「うーん、何て言えば良いんだろう…」

 どうやら、この屈強なピアノマン、マジシャンでは無いようです。では、どうしてこのピアノマンは手の中に1ドル銀貨を隠し持ってピアノを弾いていたのでしょうね…???

(→Part 2に続く) 

Genii 2012年4月号


(画像をクリックすると拡大されます。目次も読めます)

"No, she doesn't just smile - SHE BEAMS." - Max Maven



 権威ある奇術専門誌『Genii』誌2012年4月号に、素敵な女流マジシャン、中嶋ゆみさんが巻頭特集として登場されます。

 この雑誌の巻頭特集になることは大変な名誉であり、日本では前田知洋さん、ヒロサカイさん、下田結花さん、ナポレオンズさん、高木重朗先生(マックス名人と一緒にカバーを飾っていらっしゃいましたね!)、株式会社テンヨー開発部のみなさん、そしてTonおのさかさんなどなど、数えるくらいしかありません(※)。



 多くの皆さまはご存知でしょう。2000年に開催された国際的なマジックの大会FISMリスボン大会では、ジェネラルマジック部門2位受賞を果たしました。簡単に言えば、世界で2位になられました。
「森に棲む、不思議な力を持った女性」が不思議な力を発揮していく、その情緒豊かで芸術性の高い演技は世界中で絶賛されています。そして、多忙な本業のかたわら、世界中を駆け回る素敵なマジシャンであります。

 昨年はニューヨークで過ごされ、彼女に出会った海外の友人たちは口々に「ゆみさんは凄い!」「素敵な女性だ!」と仰っていました。心の中で「あったりまえだろ!」と思っていたのはナイショ!



 今回の記事は日本でもおなじみのメンタリスト、マックス名人が担当され、ロングインタビューなどを通して「どうやって“ゆみ”さんが出来ていったか?」を詳細に書かれています。「幽玄」という言葉を上手く使って、ゆみさんの世界観を表現されているんですね。それにゆみさんの様々な写真が紹介されていまして、これまた素敵です(今も昔もキュートな方なんだなぁ! 個人的には72頁右上の写真も外せない!!)。

 この記事をさらに素敵にしているのが、ゆみさんの演技を何がこれほど素敵にしているのか?というその裏側に迫っている部分なんですね。今流行っている演技とは対極にある演技、実はこれこそが本質なんじゃないか?と思いました。特に、記事の最後に書かれているゆみさんの言葉はマジシャン必読でしょうね。

 Genii誌を購読されている方は、是非iGenii(Genii誌が提供する電子書籍サービス)をご覧ください。そこでゆみさんのフルアクトの動画を観る事ができます。YouTubeに無許可で転がっている動画を観るよりも画質は良いですし、演技を堪能できる事でしょう。



 ゆみさんの素敵な記事の他にも、有名な霊媒師チームだったダベンポート兄弟に関する素敵な記事や奇術解説のMagicana(2つのコインカットは素敵!!)、レヴューなども充実しています。



 もちろん、『Genii』誌に直接申し込んでも良いでしょうし、日本ならマジックランド社にお願いしてみても良いかと思います。

 素敵なマジックがお好きな方ならば、この号は必携だと思います。



追伸:ゆみさん、今年の10月に開催されるGenii誌75周年記念コンベンション「Genii 75th Birthday Bash」にも登場されますね。沢浩さんも登場されたりと、この大会はちょっと目が離せません。

※他の奇術専門誌ですと、深井洋正さんや藤山新太郎さんが『MUM』誌に、二川滋夫先生が『The Linking Ring』誌に、株式会社テンヨーのみなさんが今は無き『Magic Manuscript』誌などに登場されています。
 
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Author:yuki_the_bookworm (a.k.a "べたねば")
何げない日常の中の、本と料理とマジック。

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