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He should have money to burn! (Extream Burn 2.0)Part 1

 「最近ラーメンづいていますね!」とか「あれ? これはマジック関係のブログのはず!」などの、温かいメッセージをいくつか頂きました…orz ならば!ここはちょっと気合いを入れて、最近お気に入りの道具についてのエントリーを上げてみます。



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 私が小学生だった頃に観たマジックで、衝撃的なマジックがありました。カッコ良い外国人のマジシャンが表裏を改めたお札大に切ったの新聞紙数枚をパッ!と一振りしただけで、一瞬にして本物のお札に変化してしまったのです!

 この現象を見たときのショックは、凄まじいものがありました。頭の緩かったこの小学生は「やったね!これでお小遣いが山のように出せるんだ!」とばかりに、そのマジシャンのようにお札の大きさに切った紙を本物のお札にしようと無駄な努力を重ねました(これが事実だから、本当に情けない…orz)。
 お金を用いるマジックが一般的に観客の興味を引き、大きなインパクトを与えるのは、今も昔も変わりがないと思います。



 確か、一番最初に知った方法は正しく原案でした。先日お亡くなりになったイギリスの名人パトリック・ペイジ氏(イギリスの凄腕メンタリストであるデレン・ブラウン氏によるこの追悼文はグッと心に来ますね)の名作『Easy Money』です(実際には、その方法を解説した日本の奇術解説書でしたが…)。
 現在、この作品を解説したDVDは2種類発売されていて、このDVDですとペイジ氏本人が演技解説していますし(一緒に解説されている"Everlasting Rope"も傑作)、このDVDですと、アメリカの素晴らしいマジシャンであるジョン・ロヴィック氏(芸名はハンサム・ジャック)による解説になります(こちらは様々な見せ方の改案も学ぶことができます)。
 今流行りの複数枚の紙幣を使った変化現象に使われる基本原理は、ほぼこのペイジ氏の方法を踏襲しています。この方法は私が小学生当時、寄席やテレビなどでプロマジシャンの方々が多く演じていらっしゃっていたと思います。テレビや寄席でこの演技を観ていたことは覚えているのですが、印象は薄いというのが実感です。

 そして、その後。小学生の時に驚愕した演技は、亡き名手フレッド・カップス氏の演技だったことを知ります(このステージの素晴らしさったら!)。その方法こそが、カップス氏の『Flash Cash』です。
 原案よりもお札の変化の表現がよりヴィジュアルなので、小学生時代の私にとってより印象深かったのだと思います。とにもかくにも、カップス氏ご本人の演技をここからご覧ください(ちなみに、映像の観客はブラザー・ジョン・ハーマン氏です)。現象のヴィジュアルさ、そして、その仕掛けのシンプルさ(その気になれば、即席で作ることも可能です)にビックリしました。
 また演出も洒落ているのです。財布から紙幣の大きさに切った新聞紙数枚を取りだし「旅行などで物騒なとき、こうしてお札に似た新聞紙を入れておくと安全なんですよ。いざというときは、こうしてお札に戻せば良いんですから!」という風に演じていらっしゃいます。
 カップス氏らしい、現象、演出やセリフ、方法とも、すべてが極限まで無駄を削ぎ落とされた傑作の1つでしょう。

 今でも出版元の老舗マジックショップ「Magic Inc.」社から小冊子がたった10ドルという驚きの価格で発売されていますし(書名は『Easy Money』になっていますが、実際には『Flash Cash』が解説されています。詳しい歴史まで詳細に解説されています)、90年代に発売されたレクチャービデオの中でも一世風靡した、マイケル・アマー氏による『Easy to Master Money Miracles vol.1~3』(L&L Publishing刊、1995年。DVD化は2002年)の中にも収録されています(『E-Z Money』という名前ですが、実際には『Flash Cash』が演技、解説されています)。また、ここでも発売していますね。



 そこに登場したのが、今をときめくカナダのアイデアマン、リチャード・サンダース氏です。

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 最初、氏はカナダの奇才、ジェイ・サンキー氏の親友として登場し、サンキー氏の名著『Sankey Panky』(リチャード・カウフマン著、Kaufman and Greenberg刊、1986年)に解説された予言のマジックにクレジットされ、翌年に共著となる『When Creators Collide』(Ben Harris Magic刊、1987年)が出版されました。ニューウェーヴの騎士として、今流行りの“オフビート”と呼ばれる、ヴィジュアルに強烈に訴えるマジックや技法を次々発表していきます。

 その後、氏自身の作品集『Close Up Assassin』(David Acer著、The Camirand Academy of Magic刊行、1998年)、3巻セットのDVD『The Richard Sanders Show vol.1~3』(SF Magic刊、2004年。現在絶版)や、信じられない3本ロープ『Fiber Optics Extended』(SF Magic刊、2004年、2008年。この内容の一部は『Three Ropes and a baby』として1996年に発売されています。この小冊子で読んだだけでは、絶対にヴィジュアルさは伝わらない!)など、数々の傑作を発表しています。今流行りのストリート・マジシャンたちは、氏の作品を多く利用していますね。



 2002年、サンダース氏はまず『Slow Burn』というDVDを発売します。原理的にはパトリック・ペイジ氏の方法と変わらないのですが、お札の変化が大変ヴィジュアルに見える方法でした。お札の上を手で軽くなでるだけで変化するように見えるのです(ここから実演の映像をご覧ください)。 

 そして、2003年にアメリカのマジシャン、グレッグ・ウィルソン氏が『Hundy 500』を、マーク・アレン氏が『3-D Cash』を発売しました。ここから雨後の筍のように、多くの「複数枚のお札を使った変化現象」が市場に登場することになります。
 2007年に発売された『Henry 500』を筆頭とする素敵な改案から、原案をただコピーまたは改悪したようにしか思えない商品(流石に商品名は言えません)まで、市場は玉石混交の状態になりました。今もこの現象の改案は、続々登場しています。このため、マジック関連の掲示板には「どのバージョンが良いか?」といった、まったく終わりの見えない喧々諤々の議論が巻き起こりました。
 
 以前のエントリーでも書きましたが、どの商品や作品も、結局は観ている観客にとっては同じ「複数枚の紙幣を使った変化現象」に過ぎないのです。
 マジックの作品は、あくまでも“幻想”を紡ぎだすためのツールに過ぎないのであって、それを如何に活用するかはマジシャン次第ですし、その賢い活用の仕方を見つけ出すことがマジシャンにとっての大きな任務の1つだと思うのです。

(→Part 2へ続く)
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He should have money to burn! (Extream Burn 2.0)Part 2

このエントリーからの続きです)

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 2003年以降、さまざまな種類の「複数枚のお札を使った変化現象」が市場を席巻する中、満を持してリチャード・サンダース氏は『Extream Burn』を2008年に発表します。
 
 この手順も原理的にはパトリック・ペイジ氏の方法論と一緒なのですが、ちょっとしたある“何か”をギミックに加えることで、本当に信じられない変化現象を起こすことを可能にしたのです。この作品は本当にちょっとしたアイデアが、現象をさらに高めることがあるという好例でしょう。
 
 まずは、この動画をご覧ください。この作品は、市場に出回った他の複数枚のお札を用いる変化現象よりも、表現が一歩突き抜けていると思います。その現象は、広告の通り『ハリウッドのトリック撮影を見ている』かのようです。そのため、世界中で大ヒットした作品となりました(氏は相当儲かったことだと思います。それで、このエントリーの名前にしてみました)。



 そして、2009年。天才クリエイターのポール・ハリス氏がプロデュースした、スティーブ・ヘインス氏の『Hand-out 500』が発売されました。
 これはお札の変化現象を行った直後、すべてのお札を観客に手渡ししてしまうことが出来るようにした作品です。それ以外にもギミック部分の厚みが解消されていたりと、大変賢いアイデアがいくつか含まれています(ただし、ギミックの作り方が少し煩雑です)。

 あくまでも私見ですが、これはあまり意味がないんじゃないかなぁ、と思ってしまいました。英語で言う“Ingenious solution for a nonexistance problem(存在しない問題への独創的な解決法:つまり、無意味なアイデアという意味)”のように思ってしまいました。
 このマジックを実際に演じたことがある方なら、お分かりでしょう。挑戦的に演じなければ、観客(酔客を除く)は、まずお札に手を伸ばしてきません。また、東京の庄司タカヒト氏のように、観客がお札にわざと手を伸ばすように演出的に仕向け、ちゃんとその対策を練っていらっしゃる方も多いと思います(また、氏はお札を渡せない良いエクスキューズも用意されています)。



 はい、前振りが大変長くなってしまいました。そして、今年の初めに『Extream Burn 2.0』が登場しました。今回の目玉は、こちらも演じた直後にお札を手渡し可能になった点でしょう。それでは『Extream Burn』と一緒にご紹介することにしましょう。
 私はもう『Extream Burn』を購入してありましたので、新しく撮影された部分だけを集めたDVDとギミック、ホルダーがセットになった『2.0 Upgrade Package』を購入しました。

 まず、ギミックを作る必要があります。日本のお札は額面によって大きさが不揃いですので、そのまま使用することはできません。かといって、お札を加工することは褒められた行為ではありません。なので、日本ではお札の大きさに切った白紙などをお札に変化させる現象にしてください(実際は、サイズの違うお札を使うことは不可能ではありません。1つの可能性を思いついたのでプロトタイプのギミックを作ってみましたが、きちんと作動しました)。

 ギミックを製作するには、添付されてくる“ちょっとした何か”をそこへ加える必要があります。『Extream Burn』についてきた“何か”ですと、お札の変化は大変やりやすいのですが、完成したギミックにちょっとだけ不味い部分が出てしまいます(“何か”を加工するために、ベルトサンダーを使う羽目になろうとは…)。
 しかし『Extream Burn 2.0』に添付された“何か”は改良されていて、これはそのまま使うことができます。ただ、昔の“何か”と今の“何か”の中間くらいのモノが一番使いやすいような…と感じました。

 ギミックの作り方は、DVDの中で詳細に解説されています。ただ、工作が不得手な方にはちょっと手間かもしれません。しかし、辛抱強く解説についていけば、工作が不得手な方でもギミックを作ることはできるでしょう。
 ただし、前作の解説だけを見てギミックを作ると、ちょっと不味い部分があります(特に白紙や新聞紙がお札に変化する現象にする場合はそうです)。『Extream Burn 2.0』では、その部分を解消する手だてが解説されており、親切に思いました(実は、図画工作では、よく使うテクニックの1つです。私が最初にギミックを作ったときに「こりゃ不味い!」と思って、新しいDVDで解説されているのとほぼ同じ方法で作り直しました。新しい“何か”を使うと、この不味い部分はかなり解消されますが、それでもやはり最新の作り方を使った方が良いでしょう)。

 今回、作ったギミックを持ち運ぶためのホルダーが新たに添付されています。しかし、これは何て事はない、単なるビニール製のパケットケースです(ペラペラの安っぽいビニール製の名刺ケースを思い浮かべてください)。凄い品がついてくると期待すると、その落差にビックリしますので要注意。



 解説DVDの内容ですが、ギミックの作り方以外に、お札の扱い方、数え方(改め方)、変化のさせ方と、1つ1つの項目が非常に詳細に解説されています。解説のスタイルは、彼自身コメディアンとしても活躍しているだけあって、軽妙で親しみやすいものになっています。くだらないジョークがいろいろ入る所はご愛嬌でしょう。

 “Easy to do!”とパッケージには書いてありますが、実際はスムーズにお札を扱えるようになるまでは、ある一定の練習量が必要です。実際のお札の変化よりも、本当はカジュアルなお札の改め方と扱い方、それに“ゲット・レディ(変化への前準備)”をスムーズに行う方法を覚える方が一番重要だと思います。
 ただ、このカジュアルにお札を数える動作というのは、結構ガサツに見える動作です。なので、このマジックは結構演じ手を選ぶマジックとも言えます。ここは普段の皆さまの動作に合っているか、見極める必要があります。

 そして、お札の変化のさせ方です。簡単なものから結構コツが必要なものまで、新旧含めて全部で13種類の方法が紹介されています。そのどれもが物凄くヴィジュアルです。この中から、お好きな変化のさせ方をいくつかマスターすれば十分だと思います。

(2.0の映像を見ていて思い出したことがありました。"Cervon method"という方法です。これは、日本テレビの開局記念番組に、亡きブルース・サーボン氏が登場した際に演じていたものです。それをサンダース氏なりの解釈で解説しています。この方法、この開局記念番組が放送されたのと近い時期にカナダで放送されたマジック番組『Magic Palece』に、名人チャーリー・ミラー氏が登場して演じていらっしゃったのと同じ方法のように思えます。一体、この方法は、どなたの考案なんでしょうね?)



 そして、今回の目玉の“Hand out Solutions(手渡し出来る方法)”です。正直、これにはたまげました。最初、まったく方法が分かりませんでした。そして、解説を見てさらにビックリ。本当に1アイデアで、ギミックに手を加えずとも、演技直後にすべてのお札を観客に手渡し出来る方法を編みだしてしまっているのです! 
 ちなみに、添付のホルダーはそのためのミスディレクションとして用います。添付されているホルダーを使わずとも、私は薄手の2つ折りの財布を使っています。その方が自然だと思います。何なら、ダイソーで販売されている100円の革製?カードケースでも良いでしょう(この名刺入れについては、jpmagicさんが以前のエントリーの中で書いていらっしゃいます。確かにこれで100円なら買いでしょう)。

 絶対いつもこの“手渡し出来る方法”を使うべきだとは、私は思いません。実際問題“Classic Burn”という項目では、サンダース氏が“Handout Solutions”を使っていなかった頃の方法を詳細に解説しています。お札を大変良く調べた感じが出るので、これなら大抵の観客はお札そのものに疑念を持たないでしょう。
 しかし、この“Handout Solutions”を覚えていたら、観客がお札をつかむような突発事故が起こりかけたときに確実に役に立つでしょう。特に、この中で解説されている“Culpepper Ditch”と“Super Subtle Handout”という2つの方法は、大変賢い方法です。



 じっくり練習を積んだ後は、自分に合った演出と共に演じれば、きっと皆さんの納得いく結果が得られると思います。

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 私は、ユージン・バーガー氏の名著『Intimate Power』(自費出版、1983年。2000年になってKaufman and Company社から出版された、氏が出版した初期の小冊子を集めた合本『Mastering the Art of Magic』の中にも収録)に解説された演出をベースにした方法と、リチャード・ハッチさん(ハッチさんとの話は、このエントリーをお読みください)と以前お茶会をした時に示唆していただいた“催眠術”をベースにした方法の2種類をTPOに合わせて使っています。この演出によって、私は雑誌の切り抜きをお札へ変化させる現象にすることにしました。

 もちろん、前のエントリーでお話ししたフレッド・カップス氏の演出も素敵ですし、カップス氏のように他のお札を使う演技の導入部に使用しても面白いでしょう。
 この考え方は、イリュージョンマジックの天才的設計家、ジム・ステインメイヤー氏も使っており、サロンで行う素敵なお札の交換現象“The Pickpocket Challenge”という手順の中で効果的に使用しています(ただし、この手順では『Flash Cash』を使用)。興味のある方は、奇術専門誌『MAGIC』1998年1月号、もしくは氏の名著『Conjuring Anthology』を参照してください。10年ほど前、マイケル・ウェーバー氏(今や超一流のメンタリストです!)が『箱根クロースアップ祭』に出演した際にこの作品を演じて、大変好評だったことを覚えています。



 さあ、あとは誰の方法をどうやって使うか?という問題です。私は昔なじみの『Flash Cash』と『Extream Burn』を好みに合わせて使い分けることにしました。皆さんも、是非じっくり決めてみてください。
 ただ、これらのDVDとまったく同じ演出で、誰もかれもがこれらの作品を演じることがないようにと祈ります。

 それはさておいても、準備と練習にある程度の手間はかかりますが、ヴィジュアルで観客の興味を引くマジックをお探しの方には非常にオススメできる作品です。オープナーにはもってこいでしょう。



『Extream Burn 2.0』3700円前後

 国内ならば、ここなどの全国のマジックショップで、国外ですとSandersFXをはじめとするマジックショップで発売中。

 なお『2.0 Upgrade Package』だけが欲しい方は、SandersFXから購入したほうが吉です。このパッケージは25ドル。ここのお店、PayPalで購入するときは要注意。日本語入力も可能ですが、そうすると先方に文字化けしたメールが先方に届き、誰の注文か分からなくなる危険性があります。面倒ですが、英文入力をした方が吉です。

ラーメン食べたい(by矢野顕子)

 このエントリーにあるように、先日Yuji村上さんとラーメン談義をしてからというもの、気がつけばラーメンが食べたくなる自分がいます。最近は妻のCathyにもそれが感染したらしく、自分から「ラーメン食べに行こう!」と言い出す始末。それならば、と最近出掛けて気になったお店をご紹介しましょう。



 まずは、我が家からそんなに離れていない『らあめん専門店 文化』です。好来系の薬膳ラーメンのお店です。好来系、というのは、この市内にある「好来道場」という薬膳スープを売り物にした老舗ラーメン店からのれん分けをしたお店の総称を言います。

 元々好来系のラーメンが好きな私は、新居の近くにそのお店があると聞いて嬉しくなり、Cathyと出掛けましたが…最初は道に迷いました…orz。
 URの団地の中の商店街にお店があります(といっても、数軒しかお店はありませんが)。分かる方は「ホームセンターコーナン砂田橋店」の東隣と覚えておくと吉でしょう。車の方にはコインパーキングがあり、40分は無料サービスになっています。これは嬉しい配慮ですね。

 お店は大変清潔で、好来系独特の薬膳の良い香りがほんわり漂っています。お昼過ぎには、すでに近隣のサラリーマンなどでお店は混雑していました。渋い感じのご主人が厨房に立ち、笑顔が素敵な奥さまがお水とおしぼりを持っていらっしゃいます。私は梅(チャーシューらあめん)を、Cathyは松(らあめん)を注文。ランチタイムは、ご飯がサービスでついてきます。注文してから10分かからない位で完成。

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これは私の梅。チャーシューは5枚入り(松だと3枚)

 ちゃんと温めてある、重厚ですり鉢のような立派などんぶりからは、薬膳の良い香り! スープを一口頂きますとスッキリしているのだけれど、ちゃんとスープのうま味が感じられる上品な感じ。私くらいの年齢になりますと、好来系のラーメンは塩辛く感じます。ですから、私にはこれ位が丁度良い塩梅です(若い方には薄く感じるでしょうね)。食べ進むほどに、味わい深いスープのうま味がしっかり伝わってきます。

 麺は中太ストレート。ちょっと柔らかめかも(次は麺硬めで注文しよう!)。でも、スープにはちゃんと絡んで良い感じ。メンマはコリコリ歯ごたえがある太めなもの。好来系独特のメンマです。そして、チャーシュー。これは本当に美味しい。柔らかくてジューシー、お肉のうま味も感じられて脂の甘さも抜群です。
 ここのラーメンの特徴は、好みで自家製辣油と高麗人参を漬け込んだお酢をラーメンに加えて、自分好みの味にするところ。最初はノーマルを楽しんで、その後辣油とお酢を入れました。本当に劇的に味が変化します。お酢を加えることで、スープが本当にさっぱりとして、美味しくいただけます。

 あと、ランチタイムのオススメはこのサービスのご飯。これ、チャーシューの端切れを一緒に炊き込んだチャーシューの炊き込みご飯なのです。これがね、本当に美味しい。豚の脂の美味しさと、ラーメンのタレが絡んで、どれだけでも食べられる勢いです。サービスのご飯、何があっても断ってはなりません。
 さらに、ここの「まかないごはん」も大変美味しい。これは完全なチャーシュー丼で、ネギと生姜が効いてて絶品です。Cathyもこのお店が気に入ったようで、ズルズルと夢中で食べていました。

 一つ気になるのが、スープの後味にちょっとだけ化学調味料を感じること。他の好来系のお店はそれが感じにくいので、ここは好みが分かれる部分になるのかもしれません。
(ちなみに私のラーメンに対するスタンスは、化学調味料を使っていようがいまいが、美味しいお店は美味しいし、不味いお店は不味いというだけだと思っています。流石に、舌が痺れるくらい化学調味料を使われるとビックリしますが…)

 実はこのお店、この地方で有名なあるラーメンブログではあまり良い評価を受けていないようで、最初はちょっと気になっていました。しかし、オープンしてから数年経っているようですし、自分が実際にラーメンを頂いてみて、少なくともそのブログで書かれているような酷いことはまったくありませんでした。
 ブログの意見は鵜呑みにしてはいけないし、ズレた意見であってもずっと残るので、インターネットと言うのは本当に両刃の剣だなぁ、と実感しました。

 とにかく、接客、お店の清潔感などを含めて、大変満足できました。特に、ご主人の奥さまの接客は、パーフェクトに近いでしょう。ここの近くに『つけ麺 ぎんや』が出来ましたが、味も系統もまったく違うので、客層もうまく棲み分けられているようです。末長く、共存共栄していただけると、この近隣に住むラーメン好きにとっては大変嬉しいと思います。ここのお店は、好来系としては珍しく味噌ラーメンがメニューにあるので、次は絶対挑戦してみましょう。

(話はまったく変わりますが、このお店の斜向かいにはこの市内でも激安で有名な「スーパーやまと」があることに気づきました。しまった、エコバックを持ってこれば良かった!)

『らあめん専門店 文化』
住所:名古屋市東区砂田橋3-2 大幸東団地商店街内
名古屋市地下鉄名城線「茶屋が坂」駅より徒歩5分
営業時間:11:00~14:30、17:30~21:00
電話:052-721-1139
定休日:火曜日と水曜日の夜 休み
(定休日と営業時間は、電話で確認すると吉です)
駐車場あり(40分無料サービス。道沿いに大きな看板が出ていますので、そこが駐車場の入口になります)




 そして、もう1軒。私の、いやこの地方出身者にとってのソウルフード『寿がきや』です。
 学生時代、一体どれくらい通ったことでしょう。当時ラーメン1杯180円、ソフトクリーム1つ100円という信じられない値段で、中高生たちはここか吉野家でお腹を満たしていきました。
 この地方出身だった亡きマーカテンドーさんと語るとき、必ず山本屋本店の味噌煮込みうどん、味噌カツ、そして寿がきやのラーメンの話が出たものです。

 2006年に寿がきやが名古屋めしブームに乗り高田馬場に出店し、二度目の関東進出を遂げました。関東在住のこの地方出身者数人で集まって、この懐かしい味を食べに行ったほどでした。しかし、残念なことに、半年で撤退という憂き目にあいました(あれは、絶対に値段設定がいけなかった…。この地方に準じた価格設定だったら、もっと流行っていたと思います)。
 この地方出身者が関東地方のスーパーで寿がきや製品を見つけると、情報のやり取りを冗談抜きでしあって、寿がきや製のインスタントラーメンや味噌煮込みうどんを買って食べ、懐かしさに浸ったものです。
 この地方に戻ってから寿がきやの前を通ることは何度となくあったのですが、入る時間がないことが多く、ずっと禁断症状が出ていたのです。これはCathyも同じだったようです。

 我が家に近いショッピングモールに出向いて、引っ越し後に見つかった足りない収納グッズを捜していたときに、そこに寿がきやがあることを発見。気がつけば、二人とも注文カウンターに並んでいました。

 私は肉入りラーメンと牛丼のセットを、Cathyは普通のラーメンを注文。ここで非常に残念なお知らせを聞かされます。今年の初めに、ソフトクリームのチョコクリーム・トッピング(昔はチョコレートサンデーと言っていたはず)が終了したとのこと。これが本当にB級の味なんだけど、後を引く美味しさだったんだ…orz これとクリームぜんざいは鉄板の美味しさなのに…。復活を強く要望します! 久しぶりにあの卑怯な味(良い意味で!)を試したかった!!!

 気を取り直して、しばらく待つとすぐにやって来ました。

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じゃ~ん!

 もう、美味い不味いという次元の話ではなく、このスープを身体の中に入れたことが重要なのです。魚介豚骨系のラーメンを食べると、この地方の人間は確実に「寿がきや」のスープを基準にしてしまう悪癖があるのは、このためです。しかし、反省はしていません。
 ちょっと麺が柔らかすぎましたが、昔ながらのスープは偉大です。この悪そうな肉が、また美味しいのですよ。B級グルメブームですが、この地方に関わるすべての人はこの味をゆめゆめ忘れてはなりません。これこそ、B級グルメのあるべき姿なのです!
 そして、初めて寿がきやの牛丼を食べましたが、結構美味しくってビックリ。あの、味にムラのあるときが多い五目ご飯よりも私は数倍好きです(あれはあれで、想い出の味なんですが…)。

 坦々麺などの新しいメニューが増えたり、高級な店舗ができたりと、寿がきやも日々進化しつづけていますが、昔ながらの伝統の味の良さを実感しました。

 あぁ、久々に懐かしい味を食べて、結構アゲアゲ気分で引っ越しの後片づけができました。 



追記:名曲「ラーメン食べたい」を知らない世代の方へ。こちらをどうぞご覧ください。決してエハラマサヒロさんのモノマネで、本物を知った気分にならないで~!!

"No Rabbit in a Hat,but Steve Cohen Has Magic Up His Sleeve"

3月20日追記:実際のNew York Times紙の記事が掲載された紙面の写真を1枚加えました



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(撮影:Clay Patrick McBride氏※注)

 先日のエントリーでチラリと触れた「マジックを“High Culture”としてとらえる」試みに関連する話の続きです。

 先週の“New York Times”紙日曜版(3月7日)に、私の畏友スティーブ・コーエンさんが登場しました。

steve_nytimes.jpg

 まずはこちらから記事をお読みください。一応、yahoo!翻訳した記事もここに貼っておきます。

 先日、ボナ植木さんのブログでも紹介されましたが、スティーブさんは、毎週金曜日と土曜日の夜にニューヨーク市の最高級ホテルの1つ"Waldof Towers"において、「チェンバー・マジック」という名のショウを上演しています。このホテルは、アメリカの歴代大統領の定宿としても有名です。なんと、1泊400ドル (約36300円)から!

chamber_magic.jpg(これは最新のパンフレットの表紙)

 大変好評なショウで、チケットは1人75ドル(約6800円)ですが、毎月ショウはソールドアウトになるそうです(ちなみに今月分はすでにほぼ完売)。上の写真に写っている優雅な部屋で、ゆったりとマジックを堪能できます(なので、ドレスコードがありますので要注意)。
 19世紀のヨーロッパのサロンにおいて、富裕層の観客に向けて行われていたマジックショウを再現しています。丁度、過去の名人だったJ・N・ホフジンサー氏やロベール・ウーダン氏などが行っていたショウとほぼ同じ様式です。

 そして、去年からは「Miracles at Midnight」と言う、毎月1回だけ深夜12時から開催されるホラーの要素が入ったショウも始まりました。こちらは、チケットが1人250ドル(約22700円)にもかかわらず、数ヶ月先まで予約が入っているようです。ニューヨークへ出掛けられるときは、時間があれば2つとも必見のショウですよ。彼が行う「ライジング・カード」という、ワイングラスに入れた1組のトランプの中から、観客が心に思ったカードがせり上がってくるマジックを観るだけでも、チケット分の価値があると思います。この種のマジックの中でも、最高ランクに入る不思議さです。

midnight_poster.jpg(これは「Miracles at Midnight」のポスター)

 記事は大変大きな扱いで、使われている写真も素敵で、内容も興味深いです(マジシャンとして、そして、父親としての彼の日常が良く書けています)。記事にはアメリカの有名なマジシャンも多く登場しますので、愛好家の方にも楽しめる記事になっています。
 今から約9年前、このショウの前身となる「Mystery Salon」というショウを始めた頃からちょっとしたお手伝いをさせていただいていたので、今の盛況は本当に嬉しく思います。

 世界中で知られているアメリカの一流紙にここまで大きく取り上げられ、しかもマジックを“High Culture”として捉えていることが分かる記事なので、ある一定の知識階級の方にもさらに強くアピールしたことと思います。これほど強力な「マジック」そのものへの宣伝は、アメリカでも数少ないでしょうね(最近では、有名な文芸誌『The New Yorker』に昨年掲載された、私の先生、Jamyの記事くらいでしょうか?)。

 去年、藤山新太郎師が「呑馬術(文字通り、本物の馬を飲み込んでしまう和妻の1つ)」のショウを公演されたとき新聞各紙が報道しましたが、日本においては近年ではこれくらい。日本でも、もっとこうした素敵な記事を読んでみたいと切に願ってしまいます。

(話は変わりますが、今年も5月のゴールデンウィークに博物館明治村において、新太郎師による和妻のショウが開催されるようです。呉服座という趣のある芝居小屋での和妻は、大変見ごたえがありますよ。お近くの方は是非。)



※注:クレイ・マックブライド氏ー有名なジェフ・マックブライドさんの弟で、プロの写真家。多くの一流ミュージシャンやスポーツ選手の写真を撮影されています。大変キレのある写真を撮ることで有名です。



追記:スティーブさんと日本の関係を、彼による素敵なコインマジックの解説の翻訳と共に、奇術専門誌『The Magic 79号』『The Magic 78号』の中でご紹介しました。未読の方は是非。このコインマジック、誰にも教えたくなかった位、本当に凄くて素敵な手順です。
(3月17日追記:『The Magic』の号数が間違っていました。正しくは78号です。Nさん、申し訳ない!)

2つのつけ麺について

 相変わらずの引っ越しの後始末と溜まってしまった仕事を片付ける日々ですが、引っ越して良かった事の1つは、近所に結構良いラーメン屋さんがいろいろあることに気づいた事でした。
(あ、前にメールフォームからご紹介いただいた、繁華街にあるラーメン店にも早く行かなきゃ! その節は、情報をありがとうございました!!)

 そんな中、新しい我が家からそんなに離れていない所に『豚そば ぎんや』の2号店、『つけ麺 ぎんや』が先日オープンしました。これは行っておくべきでしょう、と妻のCathyと一緒に出掛けました。

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 『豚そば ぎんや』は、名物の豚そばでも有名ですが、この地方でいち早く“つけ麺”をフィーチャーしたことでも有名です。関東でつけ麺というと、あの甘酸っぱいつけ汁を彷彿とさせます。悪くないのですが、私はちょっと苦手。また、つけ汁が食べている間に徐々にぬるくなってしまうのも、ちょっと苦手。しかし、今回のぎんやのつけ麺、私的にかなりの好印象でした。



 オープン初日、店の前を通ると開店時間の11時にはもう15名以上の行列が。 私たちは用事を終えてから、お昼すぎに行列に加わりました。

 店の周りには、この地方の有名ラーメン店から送られた花輪がたくさん。そして、花輪に群がって勝手に祝い花を引き抜いて持ち去るオバサンたちはもっとたくさん。
 これ、この地方独特の風習で、新装開店の店に出される花輪の祝い花を近所の人達が勝手に持ち去っていくのです。開店前から祝い花の周りに野次馬が現れ始め、開店と同時に争奪戦が繰り広げられることもしばしば。
 持ち去る方は「持って帰られて花がなくなるほど、その店は繁盛するから良いんだ!」とおっしゃるのですが、個人的にはちょっと…ね。タチが悪いと感じるのは、祝い花を取らないでと言ったり、祝い花をビニールで覆ったりするお店には「あの店はどえらいケチだで、もう行ったらんわ!」と悪い噂をたてられてしまうのです。この地方出身者としても、いつまで経っても慣れることができない風習です(つか、30年ほど前までは、少なくともこの市内中心部では、あまり見かけなかった風習であるように思います)。

 関東地方ですと、お店の方が祝い花を簡単な花束にして、帰り際に「記念にどうぞ!」と渡されることが何回かありました。スマートで、初日にそのお店に訪ねた人にとっては嬉しいサーヴィスだなぁ、と思ったものです。
 もちろん、中には行列の整理をしている店員さんに「持っていって良いですか?」と聞いてから祝い花を持っていく方もいらっしゃるのですが、本当に少数で…。酷い人になると、余分な葉っぱとか弱った花のつぼみを手で千切って路上にポイポイ捨てていく人までいらっしゃいます。
 流石に私の目の前で路上にゴミを捨てて行ったオバサンには「ゴミ、落されましたよ」と言ったのですが、「何を言っとるの!知らんがね!」と逆ギレされる始末。もうやだ。
 オープン翌日にこの店に行かれた方は、お店の周りに丸坊主になった花輪の台だけが並んでいる光景をご覧になったことと思います。



 なんとも微妙な光景を見ながら、40分ほどで店内へ入ることができました。店内にも沢山の花が。中には、この地方で有名なラーメンブログの管理人さんたちの名前が入った花もあって、ちょっとビックリ。多くのファンがこのお店に期待を寄せていることが伝わってきます。

 厨房では、ぎんや本店のご主人が店員さんたちにテキパキと指示を出されていました。お客様の中には重度のラーメンスノッブや「絶対、この人は有名なラーメンブロガーだ!」と見受けられる方々も多く来店していらっしゃる印象を受けました。

 このお店では、本店でも名物で味のベースとなる「つけ麺」、非常に濃い魚介豚骨の「ストロング」の他に、この二つを半々で割った「ハーフ&ハーフ」、特製エビ油で風味をつけた「海老風味味噌」、この地方一の辛さを狙った「ハバネロ」、そしてお店一番押しで流行りの「ベジタブル・ポタージュ(ベジポタ)」という、6種類のつけ麺を提供してくれます。

 Cathyはノーマルに「つけ麺全部のせ、温盛り」を、私は流行りに乗って「ベジポタ全部のせ、温盛り」をオーダー。10分ほどで出てきました。麺は二人とも標準の200gでした(100g単位で麺増しが可能。プラス100円~)。

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これが「つけ麺」

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こっちが「ベジポタ」

 麺は全粒粉を使った極太平打ち麺。麺だけ食べると、粉の香りがプンと鼻に抜け、舌触りもモッチリとして、大変腰の強い麺だと分かります。この強いインパクトのある麺に合わせるとなると、スープも相当ガツンとこなければならないでしょう。
 麺の量は、女性には丁度くらい。男性なら100円足して300gにするか、2種類注文して合わせて400gにしても良いかな?と思います(これは贅沢!)。ただ、そうするとかなりお腹一杯になるでしょうね。

 そして、スープ。石鍋ごとスープを熱するので、グツグツの熱々で提供されます。なので、麺の冷盛りでも最後までスープがぬるくなる事はないでしょう。温盛りだったこともあり、途中で温め直さなくてもスープは最後まで熱々でした。これは大変嬉しい配慮です(以前東京で頂いた、途中で焼いた石をつけ汁の中に入れてもらえるお店に並ぶ素敵な配慮かと)。

 味は共に凄い。「つけ麺」はコクと魚介の香りが強いけれど、そこまで強く主張しない絶妙な感じ。ガツンときますが、全然くどくありません。
 「ベジポタ」はこのつけ麺用スープに野菜スープを合わせたもの。舌触りも滑らかで、タマネギの優しい甘さがあって大変素晴らしい。両方のつけ汁とも、個性の強い麺にバッチリ合っています。これは美味しい!

 トッピングも素敵です。味付けがしっかりした半熟味付け玉子(黄身がとろりとしたゼリー状なのも良い!)、炙ったチャーシュー、柔らかく薄味の穂先メンマ、すべてがスープに合うような味付けに。単独で食べても美味しいので、トッピングだけでビールを呑みたくなる衝動に激しくかられました。
 つけ麺初体験のCathyも「これは美味しい!」とハムハム食べていました(麺が太いので、ズルズルと啜れない)。

 そして〆です。ランチタイムは、半ライス、または“おじや”(共に100円)がサービスで付きます。そこで、二人でおじやをオーダー。 
 石鍋に残ったスープにご飯を足し、そこに生卵を入れて再加熱。卵が半熟になったところで提供されます。
これが本当に美味しい。卵をよくかき混ぜると石鍋の余熱でスクランブルエッグ状態になって、ふわふわに。スープもまろやかになって、これらがご飯と絡み合い、レンゲですくって口の中に入れると得も言われぬ美味しさに昇華します。二人ともハフハフ言いながら、あっと言う間に完食してしまいました。これは、夜の営業でも注文すべきだと思います。ほんの100円で極楽気分が味わえるのです!…あ、あまりの美味しさに、おじやの写真を撮り損ねた…orz



 このお店は近くに学校が多いためか、学生の方は学生証を提示すると100円のトッピングやご飯類が1品無料になるサービスをしていらっしゃいます。なので、二日目のお昼にこの店の前を通ると、体育会系の学生さん達が多数並んでいらっしゃいました。確かに、学生時代にこんなお店があったなら、部活帰りに寄ったり、塾や予備校へ行く前にお腹を満たしていきたくなると思います。

 立地的にはちょっとアレかな?と思うのですが、これはラーメン好きも、近隣の方も頻繁に立ち寄るお店になることでしょう。 
 店員さんも皆さん頑張っていらっしゃって、オープンしたばかりなので少々太夫不慣れな感も見受けられましたが、これも時間がすぐに解決するはずです。明るく気が利く店員さんばかりで、接客にも大満足。可愛い女性店員さんを見るだけでも価値があります。

 これは、近日中に他の味にもチャレンジしよう!とCathyと話しながら店を後にしました。

『つけ麺 ぎんや』
住所:名古屋市東区砂田橋5-2-7 1階
名古屋市営地下鉄名城線「砂田橋」駅より徒歩4分
または「茶屋が坂」駅より徒歩10分
営業時間:11:00~14:00/18:30~21:30
休日:月曜日
駐車場あり(しかし、競争率高し)

※しばらくは行列覚悟で。ランチならば時間の余裕をもって出掛けられると吉です。現に、目の前でOLさん2人組と営業の男性2人組がタイムアウトで残念そうに帰っていかれました。




 つけ麺と言えば、絶対に買って試さなければならないものがありました。“100円ローソン(ローソンストア100)”で入手できるそうなのです。車での移動中に100円ローソンを見つけたので、ついでにカッ!となって買ってしまいました。反省はしていません。せーの、どん!

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五木食品の“つけ麺濃厚魚介豚骨”と“つけ麺濃厚魚介醤油”です。

 少し前に、私の大好きな漫才師、浅草キッド水道橋博士さんのブログで紹介されていて、かなり気になっていました。調べてみたら、去年の後半くらいには結構人気だったようですね。水道橋博士がオススメする食べ物やお店は、かなり当たりが多いのです(おっと、博士のTwitterもかなり面白い!)。

 つけ汁を作り、自家製半熟味付け玉子とメンマ(共に我が家の常備菜です。ほんのちょっと手間はかかるけど、簡単に出来る)、冷凍保存しておいた煮豚少々、刻みネギをこの中に入れてみました。タレをお湯で割ると書いてあったのですが、実際には具材を温める感じで火にかけて作りました。麺の茹で時間は、驚きの8分!(温盛りなら7分)思わず「どんなパスタなの!!」と突っ込んでしまいました。実際には少し早めに火から下ろして、冷水でしっかり締めました。

 そして食べてみますと、インスタントなのに物凄くレヴェルが高い。冷水で締めた麺は、乾麺とは思えない程のツルツルシコシコ感が出ます。そして、スープのコクも物凄く、麺に良く絡むのです。醤油も豚骨もどちらも美味しいですね。知らなければ100円であるとは絶対に思えません。CPが異常な程高すぎます。自宅なので、スープが冷めてもすぐに温め直すことも簡単にできるのが本当に嬉しい!

 最近、つけ麺を提供するお店がこの地方でも増えてきたのですが、玉石混交の感は否めません。もちろん「つけ麺 ぎんや」のような良く出来たつけ麺のお店には絶対に敵いませんが、これだけの味をインスタントで楽しむことができて、価格も100円ならば上出来なのではないでしょうか?(上記リンクは300gのものなので、ちょいと高めです)2袋買っても200円なので、これだけ食べれば身も心も満足すること受けあいです。試して満足したその後で、お店へ再び出向き、棚にあった分のつけ麺を思わず買い占めてしまいました(それでも金額はたがか知れています。1つ100円ですからね!)。
 
 ラーメン好きの方には、是非是非オススメします。一度騙されたと思って、レッツトライ!

“Magic ! - The Science of Wonder”

 私が新居に引っ越してすぐ連絡を頂いた方の1人に、歴史家でありプロマジシャンのリチャード・ハッチさんがいらっしゃいました。

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(私とハッチさん@馴染みのカフェ)

 ハッチさんの凄さは、これだけではありません。奇術専門書に関する世界一の書店である“H&R Magic Books”(少し前に右側のリンクにもこっそり加えました)の経営者であり、カードマジックの祖、J・N・ホフジンサー氏や、本名不祥の伝説のギャンブラー、S・W・アードネス氏の研究家(2008年に発売されたこの11巻セットのDVDにもハッチさんは登場して、『プロが明かすカードマジックテクニック(原書名“The Expart at the Card Table”)』の歴史などについて語っています)、『ロベルト・ジョビーのカード・カレッジ』シリーズなどの翻訳家(ドイツ語から英語)、もちろんご自身も凄腕のパフォーマーでもある完璧超人です。
 2007年にはSAMの機関誌『MUM』で特集記事も組まれています(お、ここでその記事を読むことができますね。※pdfファイルなので注意!)

 最近発売された『Friends of Roger Klause vol.1 & 2』というDVDにも出演され、そこで解説されているハッチさんの「ヒンズーヤーン(復活する糸)」は絶品です(ちなみに、このDVD、あまり広まって欲しくないくらい、かなりオススメです。亡くなった名人、ロジャー・クラウズ氏の追悼として作られたのですが、出演者も内容も両方とも素晴らしい)。
 ハッチさんとお話しするときは、マジックに関する歴史的な話や日本文化の話などでいつも盛り上がりますし、古書のことで質問があると、いつも親身になって答えてくださいます。

 そのハッチさんが協力した、マジックの歴史やその蘊奥に触れることができる特別展示“Magic! - The Science of Wonder”が、テキサス州ヒューストンにあるヒューストン自然科学博物館(Houston Museum of Natural Science)で先月26日から9月6日まで開催されます。この映像が、博覧会の予告編になります。
 そのプレオープンとパーティーに参加されたそうで、「凄かったよ! 本当に良い博覧会になるよ!」と興奮気味に教えていただきました。

magic_poster.jpg
(これはそのポスター。欲しいなぁ、これ)

 この特別展のために、ゲスト学芸員としてスコット・サーヴィン氏が招かれました。氏の名前は、古くからの愛好家の方ならきっとご存知だと思います。
 1980年代に登場し、さまざまなマジックの大会で賞をかっさらっていったイケメンマジシャンです。1986年に開催された“ニューヨーク・マジック・シンポジューム東京大会”にも出演し、その素敵な演技で観客を魅了しました。素敵な2本のリングの手順、ケーンと四つ玉、そして「雨に歌えば」にのせてタップダンスを披露した後行う人体浮揚で〆る、気品漂うクールな演技は今でも脳裏から離れません。
 その後、サーヴィン氏は有名なコメディーチームに参加し、徐々に映画や脚本制作に力を入れるようになり、映画制作のプロダクションを設立して、マジックの世界から離れていきました。
 2004年にここの博物館の館長からマジックに関する特別展の話しを受け、今回の特別展が開催される運びとなったそうです。この映像では、サーヴィン氏本人が“マジックの原理”を紹介しています。

 今回の特別展を開催するにあたり、サーヴィン氏は歴史家として名高いトッド・カー氏やマイク・ケイヴニー氏などの協力を得て展示内容を決めていったそうです。そしてJ・N・ホフジンサーやアードネス、そしてマジックの文献に関する歴史はハッチさんに、国内外の奇術道具に関するコレクターにも協力を求めていきました。
 その展示内容の豪華なこと。ここにその一部が掲載されていますが、他にも“近代奇術の父”ロベール・ウーダン氏の名作“Light and Heavy Chest”のオリジナル、ホフジンサー氏が実際に使用していた用具(レプリカですが、ブックテストの傑作“The Word”に使用する本、全8冊もあります)、“King of Koins”と呼ばれたT・ネルソン・ダウンズ氏の旅行セット、実際にジプシーの老女が演じている「ジプシー・スレッド(復活する糸)」の演技の映像(「ジプシースレッド」は、元々ジプシーが占いの客寄せのために行っていた芸当の1つで、それがマジックの世界に流入したのです)など、非常に興味深い品々が多種多様に展示されています。

 しかも、この展示会ではマジシャンが実際に演技もします。そう、マジシャンも展示の一部になっているのです! そして、その顔触れの豪華さときたら。
 ハッチさんをはじめ、ジョン・カーニー氏、ビル・パーマー氏、スコット・ウェルズ氏、そして、サーヴィン氏の親友であり、ヒット映画『アダムスファミリー』(1991年)の“手”の演技でも知られるクリストファー・ハート氏などの名手たちが続々と登場するのです(この映像ではカーニー氏のコインの演技を、別の映像ではカップと玉の演技楽しむことができます)。

 地元メディアもこの特別展を取り上げ、これこの 映像を見れば、取り上げられ方も良く分かります。

 さらに、ここだけではありません。今年の10月末からはニューヨーク市のアッパー・イースト・サイドにあるユダヤ博物館(The Jewish Museum)で、脱出王として名高いハリー・フーディニー氏(このサイトで、氏の肉声を聞くことができます)の特別展“Houdini : Art and Magic”が開催されます。フーディニーが芸術に及ぼした影響、なんて凄く興味深いではありませんか! 

 ヒューストン自然科学博物館の特別展の内容や、このフーディニーの展覧会の要旨をざっと見てみると、マジックを“High Culture”としてとらえているんですよね。マジックの地位向上を考えると、一般の方に対する大変素晴らしい啓蒙になると思います。また、期間も長いですから、より多くの方にご覧頂くチャンスにもなります。
 マジックを1つの文化としてとらえることが出来る人が研究者にいて、それをアピールできる環境があることに感心し、非常に羨ましく思うのです。
 日本でも河合勝先生の素晴らしいコレクション展示などが近年ではありましたが、こうした展覧会をもっと日本で観てみたい!と切に願ってしまいます。日本においてマジックを1つの“High Culture”として一般の方々にとらえてもらうには、一体どうすれば良いんでしょうかね…? うーん、また悩みの種が1つ生まれてしまいました。

 この2つの展覧会、もう少し先になるけれど実際に観に行こう、と心に誓った今日この頃です。

 ちなみに、ヒューストンの展覧会については、奇術専門誌『MAGIC』にハッチさんが寄稿していますので、近いうちに掲載されます。マジックの歴史がお好きな方は、必読の記事ですよ!

Event Reminder #1

3月7日に開催されたYuji村上さんの大阪レクチャーは、無事終了しました。面白い会だったそうですよ!

memorandum #8

moving.jpg

 新ビバリーヒルズ青春白書が始まるの!?とか、 こりゃ酷い!(私は電源を入れる暇がまったく無いので何とかセーフでした。ハードを持っていらっしゃる皆さんは、大丈夫だったのでしょうか?)とか、evernote日本語版キターとか、世間ではいろいろありましたが、とんでもなくご無沙汰しております。上の写真は旧住居。家具を搬出した後は、やはりちょっと物悲しい感じがします。

 そして、やっと新住居(と言っても、同じ地域なのですが…)でインターネットが再び繋がり、息を吹き返しました。積もる話はいろいろありますので、次回じっくりと…と言いたいところですが、バタバタが止まりません。今しばらくお待ちくださいね!

今回の教訓:引越業者はどれだけ評判が良くても、地域によって質にかなりの差があるから要注意 !!



これだけではいくらなんでも…なので、ちょっと面白かった文章。

これは良いエキヴォックですね。
(エキヴォックというテクニックについては、このエントリーをお読みください)
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