スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Yuji村上 ショウ&レクチャー

 今を遡ること半年前。京都のプロマジシャンであり、奇術専門誌『掌PALM』の編集長であり、友人のYuji村上さんがわが家の旧宅へ遊びに来た時のことです。久々に呑みながら、いろいろと話していたときに「なんか、イベントやれると面白いよね」と何げなくお互いが発した言葉が今回のショウ&レクチャー(7月25日開催)を企画するきっかけでした。



 村上さんの作品は様々な奇術専門誌に発表されていますので(特にここ数年は沢山露出されていますね)、目に触れる機会が多いとはいえ、実際に村上さんの演技を見る機会というのは大変レアなことです。ここ数年は東京でも様々なマジックの会で演技されていますが、それでもレアなケースと言えるでしょう。
 特に、私が住む地域では、村上さんの演技を見る機会というのは皆無に等しいですし、ましてや彼の初期の作品を見る機会というのはまずありえません(また、初期の作品に面白いものがかなり埋もれています)。じゃあ、それを見る機会を作ってみようか?と単純に思ってみたのでした。

 そして、今まで多くのレクチャーに参加してきましたが、「レクチャー」という“制度”のあり方についてもいろいろ考えるところがあって、自分の考え方を試してみたいと思った部分も大きかったのです。
 また、折角レクチャーをやっていただくならば、その方の演技や作品で自分がもう一度見たい、または皆さんにその作品の良さを知ってもらいたい作品をリクエストしてみたいという願望がありました。
 今回は前半を素敵な作品集『Starting Members』(今ではもう、ほぼ入手不可能になっています)を中心に、後半を私がリクエストした作品を中心にレクチャーをしていただくことになりました。本当は、途中である1つの作品を中心にティーチインをしたいとも思ったのですが、流石にそこまでは時間がありませんので、次の機会に持ち越すことに。

 でも、実際問題、そうそう大掛かりに出来るわけもなく(特に質疑応答などが入ればなおさらです)、10名くらいでこじんまりとやってみよう。偶然安い会議室を知っていたので、そこを借りれば村上さんが以前行ったレクチャー(これも驚愕の値段設定でした)と同じ価格でやれるんじゃないか…と思ったのでした。



 そして日程などを調整して、レクチャーの案内を置かせていただくべく、名古屋の老舗マジックバー「エルム」のマスター、山内利夫さんの下へ出向きました。山内さんに事情をお話しして、レクチャーの案内を置かせて頂きたいとお話しをしたところ、突然山内さんがこうおっしゃいました。
 「日曜日だろ? うち使やぁ良いがね。日曜日、わしん所は定休日だし、遊んどるもんで。みんなでワイワイ出来れば良いがね。ランチでも付けてやれば、来る人みんな喜ぶに!」

 大変ありがたいお話しです…が、とは言うものの、ランチ付きでレクチャーとなると、参加費が上がってしまいます。いくらそうおっしゃっても、山内さんの利益になるかも大変微妙です。うーん…と考え込んでいますと「何を考えとるの! こういうことするのは最初だろぉ? 最初が何でも肝心なんだわ。だもんで、今回はオレが何とかしたるで!」とおっしゃって戴けました。ここまでおっしゃって戴けたなら、山内さんの胸を借りてエルムでレクチャーをさせていただこうと決心しました。

 最初はこじんまり、と思っていたのが、急に大掛かりな話しになってしまいました。

 会費3500円でランチとドリンク付きという狂気の沙汰としか思えない価格設定が可能になったのは、偏に山内さんの親心のおかげでした(しかも、今回、私に関しては利益は一切ありません。これも狂気の沙汰だとある方から言われました!)。



 しかし、日程設定で1つミスをしてしまいました。7月25日というのは、皆さまご存知、大相撲名古屋場所の千秋楽であり、英語のTOEICの試験日とも重なってしまい、この2つのイベントのためにご予約頂いたのに、そちらに出掛けられる方、テストを受けないといけない方が結構いらっしゃいまして。日程の設定は注意しないと、と心に誓ったのでありました。それでも、最終的に30名以上の方々にご来場戴けたのは、感謝という他はありません。



 さあ、24日の夕方。村上さんがわが家の新居にいらっしゃいました。

rawdough.jpg
戴いたお土産の1つ、生ドーナッツ!

 レクチャーの2日前に、会場の都合で開始時間が1時間早まることになり、それをどうしようか、とか、レクチャーの流れの確認などをしました。
 開始時間が1時間早まる部分は、レクチャーの最初にご挨拶とちょっとしたデモンストレーションを行うことで、レクチャー内容に入るのを20分押すことで解決しました。また、食事の関係でレクチャーそのものも30分押しで始まったので、結局は結果オーライになったのでした。この部分、ちょっと怖かったのですが、無事に乗り越えることができて、ホッとしました。

 そして酒宴。村上さんの酒豪ぶりは知っていたので、わが家の妻Cathyと話しが良く合うこと! 私は途中で撃沈して深夜2時には就寝しました。
 
 25日。私はいつも通り7時には起床して、レクチャー会場で必要な物資の準備などをしていました。が、村上さんが起きる気配がない…。会場入りが10時50分予定で、名古屋名物モーニングを食べるとなると、10時前にはわが家を出発しないといけないのです。どれだけ声をかけても起きないので、これは困ったなぁ…と思っていたら、Cathyが大声で「むっらかっみさ~ん!あっさでっすよ~!」と激しく彼を起こし、事無きを得ました! 後で聞いたら、二人で朝の5時過ぎまで呑んで話していたらしい…。

bonbayfirstday.jpg
5分の4が消失!



 そして会場入り。もう数名の方が店内にいらっしゃって、私たちが到着したときにはすでに外でお待ちになられていた方も。炎天下なのですぐに店内へ入っていただき、寛いでいただきました。

 このブログを開設して良かったことの1つに、本当にお久しぶりな方からご連絡をいただくことがちょいちょいあることです。今回はこの方々と久しぶりにお逢いできました。

ogura_san_and_katsu_san.jpg
 東海地方在住のベテラン研究家、勝さんと小椋さんです。勝さんは技巧派で知られ、もしかすると勝さんのコインボックス「Katsu Box」をご存知の方がいらっしゃるかもしれません。小椋さんも凄腕の研究家で、サトルティの効いたオイル&ウォーターが1番知られている作品でしょう。なんと20年ぶりにお逢いしました! 

 三々五々お客様がご来場になり、ランチを食べたり、ご一緒の方と話されたり。私はブログの読者の方とチラリとお話しをしたり。
 そうこうしていましたら、突然山内さんが「おぉ、人が集まってきたで、ショウでもやろまい!」とおっしゃい、なんと予定に無かったショウが始まりました!!

yamauchi_san.jpg
 最初は山内さん。山内さん一流のカードマジックが炸裂します。そのスピード感と即興の凄さは、実際に体験してみないと分かっていただけないかもしれません。

ishimaru.jpg
 そして、若手の石丸さん。綺麗なポケットリングと流行りのフォーク曲げ。非常に鮮やかです。

…えーと、あの、このショウだけでも物凄くお得なんですが…。



 そうこうしている内に、私が村上さんを迎え入れ、レクチャー開始となりました。レクチャーの前半は、彼の素敵な作品集『Starting Members』を中心とした作品を解説していきました。

1)Jumping Attack Rubber Band
 リン・シールズの考案した「飛び移る輪ゴム」のマジックに強い一捻り。このエントリーでご紹介しましたが、この話、今では村上さんのレクチャーで必ず爆笑が起こる、鉄板のオープニングトークになっています。

2)デモンストレーション3種
 村上さんの商品「GIONデック」「KYOTOデック」「MEOTO予言ーお色直しバージョン」を実演。やっぱり強力な現象ですし、実際に目の前で見るとビックリします。特に「KYOTOデック」で演じる「カード・アット・エニーナンバー」(良く切り混ぜられたデックの、観客が自由に指定した枚数目にあるカードが、予言と一致する現象)は物凄く不思議に見えます。いかにこれらの現象が強烈だったかというと…それは、後で分かります。

3)Sound Trap -Monaural Version-
 流行りの不可能設定下で行われるカード当てです。これまた流行りの原理を使うのですが、サトルティが効いているので演者が何もやっていない感が出て、大変不思議に見えます。カードが当たったとき、会場がどよめきました。

4)Color Coodinater
 パケットで行う「アウト・オブ・ディス・ワールド」(良く混ぜたカードを観客が自由により分けるが、それが赤いカードと黒いカードに見事に分かれている現象)なのですが、余分なカードは使わず、すべてサトルティで解決していきます。特に最後のサトルティは、実際に見てみるとこんなに幻覚を生むのか!と好きで演じている本人が驚くほどでした。

5)利き音 - Sound Reading -
 大変実戦的なカード当て。私も最近好きで良く演じるのですが、一般のお客様に大変受けが良いマジックです。丁度助手として選ばれた女性のお客様がマジックをご存知ない方のようで、手に持ったカードが変化した時の表情がすべてを物語っていたと思います。
 また、詳しい彼なりの考え方を織り交ぜて解説していくので、多くの皆さんの参考になったと思います。



 そして、ここで一旦休憩を入れました。
 さあ、休憩になったとたん、参加者の皆さんが村上さんの下に集まって、先ほどデモンストレーションした3つのデックを争うように買っていかれました。その勢いは、横にいる私が驚くくらいでした。結局、村上さんは休憩にならなかった…。そして、荷物の入っていた鞄は、ほぼ空の状態になったのでした!



 ここから第二部。私が無理やり村上さんにリクエストした内容です。私が昔見て好きだったコインマジックと、実際に出演されているお店でのレパートリーを初めて実演解説していきます。

6)カード・アンダー・ザ・グラス
 ある有名なカード当てと、このマジック(選ばれたカードが、いつの間にか観客のグラスの下に移動しているマジック)をうまいこと組みあわせて、本当に実戦的な手順になっていました。特に、彼の行う「クロースアップ・マット」を使った観客の注目をシフトさせる原理は大変面白く、使えるTPOは限定されますが、そのTPOにバッチリ合う場所で演技をされる機会があれば、絶対に役立つ考え方です。参加された方は、大変ラッキーだったと思います。未発表にしておくのは、もったいないです。
 実演の時に、実は村上さん、ある理由からカードをグラスの下に滑り込ませる部分がもたついてしまいました。しかし、手順に組み込まれたミスディレクションがとても強烈なため、ほとんどの皆さんがその事実に気づいていらっしゃいませんでした。なので、参加された皆さまは、自信をもって演じられると思います。

7)New Ninja Coin 4
 以前「掌PALM」誌に発表された手順を改良した作品です。4枚のコインが鮮やかに消えていき、再び1枚ずつ出現していきます。アメリカのコインの名手、デヴィッド・ロス氏の「4(実際はギリシャ数字)」という作品(日本では、この本に解説されています)を、大変実用的に、かつ、鮮やかにした作品です。思わず練習を始めてしまいました。1枚ずつコインが消えて行くたびに、お客様から「わー!」っと歓声が上がりました。

8)President & Queen

pon_on_coins.jpg
このマジックを熱演中の図

 3枚の銀貨と3枚の銅貨を使った、大変不思議な「オイル&ウォーター」の手順。コインをヘアムースのキャップの中に入れていくので、マジシャンが怪しいことをするのは不可能な状況で現象が起こります。この手順も「掌PALM」誌に発表されていますが、あまり知られていない名作なのです。
 この作品も、交互に混ぜたコインが見事に分離する毎に、お客様から「なんで?」と声が上がり、クライマックスでは皆が「えーっ!」と声を上げて驚いていました。

9)Knock Knock Kings
 村上さんの必殺技の1つ。超絶技巧を使った「引っ繰り返るキング」の手順です。しかし、観客からは何かしたようには見えません。解説を見た瞬間、参加者の皆さんが「えー??」っと叫び、多くのお客様がカードを取りだして、その場で練習を始めていました。

10)Try-Out
 このレクチャーでのハイライトの1つでした。村上さんの必殺技の1つです。このマジックを観るためだけに参加された方のいらっしゃった程でした。デックを混ぜても混ざらない、その不思議なシャッフルを見た瞬間、参加者の皆さんが「ウォー!!!」と叫んで、盛り上がりが最高潮に達しました。



 これでレクチャーが恙なく終了。終わった後も、皆さんが村上さんを囲んであれこれ直に教わっていらっしゃいました。きっと、名古屋中のマジックバーで「Knock Knock Kings」と「Try-Out」が流行ると思います!

insession2.jpg
村上さん、個人指導の図



 今回、村上さんのコンディションがバッチリだったのも、本当に良かったです。凄くリラックスされていて、ギャグも1つ1つきちっとハマり、ノーミスで、私が今まで見た彼の演技の中でもベストのものでした。



 今回は参加されたマジシャンの中に、この地方在住の若手プロマジシャンの方も多くいらっしゃいました。マジックバー「手品師」ご一行さまや、桂川新平さん、丸山真一さんなどがいらっしゃいました。

2youngmagicians.jpg
mixiで有名なこの方も!



 とにかく、会場の盛り上がりは凄まじいものがありまして、内容もさることながら、皆さん満足してお帰り戴けたようでホッとしました。やっぱり、レクチャーをリラックスできる空間で受けるというのは良いと思いました。これからは、レクチャーにも何かしらの付加価値が必要だと思うのですよね。

audience.jpg
盛り上がる客席の図

 このブログの読者の方に、帰り際「yukiさんがブログでどうしてここまで熱く語っていられたか、この会に参加して良く分かりました!」と言っていただいたのが嬉しかったです。はい、ウソや大げさなことを言いますと、JAROが煩いですからね!

afterlecture.jpg
お疲れ様でしたの図。
後ろ:左から、私の親友Sさん、わたし。前:左から村上さん、山内さん、愛好家の方。



 夜、わが家にて二人で呑んだお酒の美味しかったこと。レクチャー開催までには、いろいろ苦労(加えて、私がしばらく倒れてしまったりとか)もありましたが、とにかく企画してみて良かったと思いました。呑みながら彼とは久しぶりにいろんな話しもできて、大変楽しい夜になりました。この夜に届いたり、その後戴いた感想のメール、村上さんとキチンと拝読いたしました。 

bonbayempty_20100731233641.jpg
二日目で中身が完全消失!



 そんなこんなで、Yuji村上さんのレクチャーは無事に終了しました。また、こういうイベントを開催したいと思います。その時は是非ご参加ください。きっと損はしないと思いますよ。

 最後に、無茶な話を聞いていただいたYuji村上さん、このレクチャーを成功に導いていただいた山内利夫さん、そして、参加されたすべての皆さまに感謝します。今回は、誠にありがとうございました。またお逢いできる機会を楽しみにしています!



追伸:村上さんからいろいろマジックを個別に見せていただく機会がありまして。その中でも「バーズディカード」を使ったマジックが、素晴らしく実戦的で良いマジックでした。このマジック、近い将来にこのマジックショップから発売される予定だそうです。「Yuji村上」の名前と「バースディカード」というキーワード、絶対に忘れないようにしてください!

8月1日追記
 村上さんの東京でのショウとレクチャーが決定したようですよ! 9月、関東在住の方はアンテナを張っておいた方が良いかと思います。一言、必見です!
スポンサーサイト

「KYOTOデック」

 7月25日に開催された「Yuji村上 ショウ&レクチャー」は、おかげさまで大盛況の内に終了しました。次回のエントリーで詳しい内容(そして、裏話など)をご紹介しますが、正直言いまして、今までスタッフとしてだったり、観客としてだったり、通訳としてだったり、数えきれないくらい様々なレクチャーに参加してきました。そんな中でも、今回のYuji村上さんのレクチャーは私が今までに受けた中でもベストのレクチャーの1つと言っても良いくらい、充実した内容でした。

pon_on_meoto.jpg
Yuji村上さん、GIONデックを演じているの図



 以前のエントリーで彼の商品「GIONデック」についてレヴューさせていただきましたが、「KYOTOデック」は、この「GIONデック」と双璧なす良い現象だと思います。ちなみに、以前のエントリーでは、こうご紹介させていただいています。

 発売されていた村上さんの作品に「KYOTOデック」という作品がありました。この「GIONデック」は、「KYOTOデック」の改良版なんですね。観客にデックを手渡し、自由にシャッフルしてもらってから、そのトップ・カードを見てもらうと、ズバリ予言と一致しているという現象です。Mr.マリック師がテレビで演じたあの不可能現象をあなたの手で演じることができます。

 以前販売されていた解説と違い、今回の解説が凄いのは、このデックを使用する応用が15種類も解説されていて、その中の1つにいわゆる「エニエニ」っぽい現象があります! これが大変素晴らしい。 
 この作品(方法論)は非常に古く、ジーン・ヒューガードの名著『Encyclopedia of Card Tricks』(Max Holden刊、1937年)に解説されているJ.F.Orrin氏のマジックが原案のように思いますし、その後もイギリスのメンタリスト、マーク・ポール氏やアメリカの奇才サイモン・アロンソン氏、カナダの才人ロバート・ファーマー氏が似たような作品や方法論を発表していますが、観客がデックを自由にシャッフルできる作品は非常に少ないと思います。
 この作品も現在DVD化が進んでおり、完成が大変待ち遠しいですね。


 レクチャー前日に内容の吟味などを打ちあわせ、二人で進行を再確認をしていましたら、「そうそう、1つ朗報があるよ」と村上さんが話し、1本のDVDを頂きました。それは「KYOTOデック」のDVDでした。 

kyoto_deck.jpg
村上さんの写真とともに。

 私はレクチャーまでには完成はまず無理だろうと思っていたのですが、名古屋へ出発直前に村上さんの手元に届いたそうです。なので、名古屋レクチャーに参加された方々は、大変ラッキーだったのですよ!!



 まずは、 ここをクリックして、実演をご覧ください。

 言いたいことは「GIONデック」のレビューとまったく同じ。セットアップから方法まで、解説は完璧で分かりやすい。1時間にわたって解説されている23の方法は、すべて効果的。
 大阪のカードの名手Alsさんの撮影と映像編集は、センスがよくて大変クール。もう、非の打ち所がありません。
 
 確実に言えることは、世界最高ランクに入るフォーシング・デックということです。観客にデックを手渡し、それを自由にシャッフルしてもらってからデックのトップ・カードを見てもらうだけで、カードがフォースされている訳ですよ。これ程公明正大に見えるカードの選ばせ方は、そうそうありません。しかも、すべてがマジシャンが手を触れる必要がなく、操作も簡単で、100%確実なのです。観客がヒンズー・シャッフルさえ出来れば、何の問題もありません。

 ただ、この方法をフォースデックとしてだけで使うのは非常にもったいない。「カード・アット・エニーナンバー」(観客が自由に指定した枚数目にあるカードが予言と一致している現象)は、心からオススメできます。レクチャーでの実演では、観客から「うぉー!」という歓声が上がりました。これは解説書を読んだだけでは、確実に読み飛ばしてしまう方法です…というか、読み飛ばしたり、DVDも見逃していただきたい程の方法です。



 ちなみに言っておきますと、Yuji村上さんはかれこれ20年来の友人ですが、いくら友人が発表した作品でも、悪い作品だったらまず皆さまにオススメしません。基本は良いものは良いし、悪いものは悪い、ということだと思います。

 なので、ちょっとだけ残念なことも書いておきます。DVDの最初に演技例が3種収録されているのですが、どれがどの方法を使っているか分からないのです。DVDをすべて見れば分かる話なのですが、そこはちょっと不便かなぁ? あと、日本の顧客の皆さまにはあまり関係ありませんが、英語字幕でちょっとタイプミスが目立つかなぁ。でも、こんなことは、この素晴らしい作品からしたら本当に些細な点であり、重箱の隅をつつくようなものです。



 DVDにデックが付いて4000円なら、マストバイだと思います。村上さんのレクチャーでは、この実演を見た参加者の多くが、こぞって購入されていました。
 同じく、「WOW!」でお馴染の益田克也さんの“ATTO”社から今月末に発売開始予定。大阪、上本町のイケメンが、皆さまを優しくエスコートするこのお店とかを細かくチェックされていると良いかもしれません。ちなみに「GIONデック」は来月末の発売になるそうですよ!

 私は、この「KYOTOデック」、「GIONデック」の2作品だけでも、彼の名前はマジックの歴史に刻まれたと思います。

ご来場御礼

本日(2010年7月25日)、無事に「Yuji村上 ショウ&レクチャー」が開催され、30名を越える皆さまにご来場頂きました。イベント内容も大変充実していて、会場のマジックバー「エルム」が熱気に包まれておりました。

ご参加頂きました皆さま、炎天下にご来場頂きまして本当にありがとうございました&お疲れ様でした。今日の主役だったYuji村上さんも「ご来場頂き、ありがとうございました!」と皆さまにお伝えください、とのことです。

またこうしたイベントで、このブログの読者の皆さまにお逢いできますことを楽しみにしております。
本日の詳しいイベント内容は、追ってエントリーをアップさせていただきます。

本日は誠にありがとうございました!

yuki_the_bookworm

いよいよ本日開催!

参加ご予定の皆さまに会場でお逢いできて、嬉しかったです! レクチャーは無事終了しました。

yuki_the_bookworm

お知らせ その2

開始時刻変更のお知らせ

…ということがあったのでした。レクチャーは終了しております。

yuki_the_Bookworm / ワイズトランス パブリッシング


緊急のお知らせ


レクチャーの案内の中で、メールアドレスが違っていた告知でした。すでに終了しております。

Better Late Than Never管理人:
yuki_the_bookworm(Yuki Kadoya)

追記:そして、このエントリー(GIONデック)の中に(スクロールしていただいて1番下にあります)、実演映像へのリンクを追加しました。ご興味のある方は是非ご覧ください。大変不思議なマジックです!

『Yuji村上 ショウ&レクチャー in 名古屋』のお知らせ

レクチャーは無事に終了しました。ありがとうございました!



Y's-tRance Publishing Proudly Presents :
『Yuji村上 ショウ&レクチャー in 名古屋』のお知らせ


ponkunphoto.jpg

 今回、京都からYuji村上さんをお招きし、レクチャーを開催する運びとなりました。

 氏は京都在住のプロマジシャンであり、20年の歴史を誇る奇術専門誌『 掌PALM(パーム) 』編集長にして、昨年発売された初のカードマジック作品集『Starting Members』で一大センセーションを巻き起こしました。 独自の技法を盛り込んだ緻密で不思議な作品群は、当代一流の研究家、そしてプロマジシャンたちを唸らせたのです。
 昨年開催された東京と地元京都でのレクチャー、そして今年3月の大阪レクチャーのいずれもが、大入満員の大盛況でした。

 氏渾身の作品集から、仕掛けのない1組のトランプのみで演じられる珠玉の作品の数々を、生の演技とレクチャーで存分にお楽しみください。
 そして、今回の名古屋レクチャーだけ特別に、ほぼ実演を観ることができない氏独自のトリッキーなコイン・マジックや、実際に出演中のお店で演じられている実戦的な未発表作品も初公開していただける予定になっております。

 もちろん、レクチャーの当日、現在では入手不能になってしまった氏の作品集や、アメリカの名マジシャン、マーチン・ルイス氏をして「素晴らしい!」と絶賛された作品、まだ巷で知られていない不思議な作品などの特別販売もいたします。

 会場は、名古屋の老舗マジックバー『メンバーズ・エルム』! エルムのマスター、山内利夫さんのご厚意で、今回ランチも皆さまに楽しんでいただけることになりました!! 美味しいランチと素敵なレクチャーを是非ゆったりとご堪能ください。(なんと、この参加費には豪華ランチが含まれています!)

 東海地方にいらっしゃる奇術愛好家の皆さまのお越しを、心よりお待ちしております。

Yuji村上さんからのメッセージ:

「皆さんこんにちは、京都のYuji村上と申します。この度、私のレクチャーを名古屋の地、しかも有名なマジックバー『エルム』で開催させていただく運びとなりました。
 当日は、作品集掲載のカードマジックはもちろん、東京でも京都でも大阪でもお見せしなかった、未発表作品や新作のご披露も予定しております。多くの皆様と楽しい一時をご一緒できるよう、現在準備を進めております。それでは、当日会場でお会いしましょう!」

 

【開催日時】終了しております。          
場所:『メンバーズ・エルム』
(住所) 愛知県名古屋市中区栄5-6-26 いずもビル1階 
名古屋市営地下鉄 東山線・名城線 栄駅
13番出口(中日ビルの出口)から徒歩10分
(電話)(052)241-1113

会費:お一人様 3500円(ランチ、レクチャー込)




 メールでご質問が届きました。どうして、私、yuki_the_bookwormがレクチャーをセットしたか、その理由はおいおいブログでお話しすることに致しましょう。ただ、一言だけ言えるのは、脂の乗った旬な村上さんの演技とレクチャーをこの時期に観ない手はない、ということだけです。

GIONデックとKYOTOデック

Yuji村上 ショウ&レクチャーin名古屋 無事終了!!



 gion.jpg

 先日、プロマジシャンのカズカタヤマさんのショウがあった前日、京都のプロマジシャンで畏友でもあるYuji村上さんが名古屋にひと足先にやってきました。今月の末に行われるレクチャーの打ち合わせと、会場となる老舗マジックバー『メンバーズエルム』のマスター、山内利夫さんへのご挨拶をするためです。

 エルムでは、二人でまたまたご馳走になってしまい、逆に山内さんに申し訳ない位でした。そして、ご挨拶の後に名古屋レクチャーの打ち合わせ。
 私からのリクエストや、こんな感じのレクチャーになればといった話を真面目にしていました。ちょっと(…いや、かなり)無理めな私のお願いにも村上さんはにこやかに対応していただけて、名古屋レクチャーにいらっしゃる方は凄くお得な感じになるかと思います。逆に言えば、今まで3ヶ所のレクチャーを受けられた方でも内容がかなり変わるので、お楽しみいただけますよ!(特に村上さんが実際に仕事で使っていらっしゃる手順は賢いと思います!)

 カズカタヤマさんには「なに!? ランチがついてこの値段? エルムだから料理は美味しいはずだし、ムチャクチャお得やんか! 本当に損しないの? 大丈夫??」と逆に心配していただけました! こんな凄い内容になったのには深い理由があるのですが、これはまた別の物語…。



 レクチャーの打ち合わせをしている時に、村上さんから「あ、これ今度発売されることになったんだけど、1つyukiさんに!」とDVDを頂きました。それが、この「GIONデック」です。

 観客から観た現象はこうなります。

 二人の観客に手伝ってもらいます。最初に演者は1組のデックから予言のカードを2枚抜き出して、テーブル上に伏せて置きます。そして、別に用意した1組のデックを1人目の観客に手渡し、自由にシャッフルしてもらいます。この観客が納得がいくまでそれをシャッフルをしたら、デックのトップ・カードを見て覚えてもらいます。そうしたら、このデックを2人目の観客に手渡し、同じように納得がいくまで自由にそれをシャッフルをしてもらい、そのトップ・カードを見て覚えてもらいます。この間、演者はデックに手を触れていません。
 デックを返してもらい、ここで初めて二人の観客が覚えたカードの名前を言ってもらいます。その2枚のカードと予言のカードが見事に一致しています。


 …どうです、大変不思議に思えませんか? 繰り返しますが、演者はデックに手を触れませんし、何ら怪しい動作もありません。初心者の方でも、練習をすればすぐに演じることができるミラクルなのです。

 このDVD、非常に良く出来ています。まず、実演と解説が村上さん自身によってしっかりされています。私が確認した限り、解説の抜け、漏れなどはありません。使用するデックは大変賢いギミック・デック(ある有名なギミック・デックの応用です)なのですが、その作り方、セットの方法から、解説、応用やコツなどにも詳細に言及されています。このDVDをしっかり見ながら、このデックを手にしてみれば、すぐに方法を覚えることが出来るでしょう。
 特にMr.マリック師によるサトルティには注目してください。この素晴らしいサトルティを使うと、観客が必要以上にデックをシャッフルすることはありませんし、それでも観客はデックをきちんと混ぜた感じを受けます。
 このサトルティを使うならば、村上さんによる演出も注目して下さい。二人の観客を恋人同士とか夫婦にして、二人が結ばれた縁と名前の関連について話します。そして、観客の名前をそれぞれ聞いてからデックを見ていって「○○さんならこのカードでしょう」と言いながら予言を抜き出すのです。これは大変良い演出だと思いますし、師のサトルティを使う良いエクスキューズにもなっています。

 そして、撮影。大阪のカードの名手Alsさんによる撮影、編集なので、シンプルかつ大変センスの良い映像に仕上がっています(佐藤総さんの名著『Card Magic Designs』の付録として添付されている演技例のDVDの映像などを見れば、その映像センスの良さは一目瞭然です)。

 さらにこのDVDには特典映像が収録されています。作品集『Starting Members』に収録された作品のいくつかの実演を楽しむことができます。不可能な状況下でのカード当て「Sound Trap」がさらに不可能な状況下でのカード当てになった「Sound Trap “Stereo Version”」、村上さん一流の独自技法を使った「Knock Knock Kings」(有り得ない“引っ繰り返っていく4枚のキング”)と「Tri-out Type-R」(有り得ないトライアンフ)が収録されています。これらのマジックは、解説を読んだだけでは「出来るわけがないじゃん!」とか「はいはい、○○の原理を使ってるんだね」といった感じで、結構読み飛ばされてもおかしくない作品なのですが、この実演を見れば、その有効さとパワーを感じていただけると思います。

 そして凄いのは、このDVDには、オマケとして「GIONデック」を組むために必要なカードがすべて添付されています! なので、このデックを組むために手間をかける必要はまったくありません。


  
 何かこんな現象聞いたことがある、とお思いの方もいらっしゃるでしょう。はい、正解です! この現象には原案があります。発売されていた村上さんの作品に「KYOTOデック」という作品がありました。この「GIONデック」は、「KYOTOデック」の改良版なんですね。観客にデックを手渡し、自由にシャッフルしてもらってから、そのトップ・カードを見てもらうと、ズバリ予言と一致しているという現象です。Mr.マリック師がテレビで演じたあの不可能現象をあなたの手で演じることができます。
 以前販売されていた解説と違い、今回の新しい解説が凄いのは、このデックを使用する応用が15種類も解説されていて、その中の1つにいわゆる「エニエニ」っぽい現象があります! これが大変素晴らしい。 
 この作品(方法論)は非常に古く、ジーン・ヒューガードの名著『Encyclopedia of Card Tricks』(Max Holden刊、1937年)に解説されているJ.F.Orrin氏のマジックが原案のように思いますし、その後もイギリスのメンタリスト、マーク・ポール氏やアメリカの奇才サイモン・アロンソン氏、カナダの才人ロバート・ファーマー氏が似たような作品や方法論を発表していますが、観客がデックを自由にシャッフルできる作品は非常に少ないと思います。
 他にも新しい解説書には素敵なアイデアが一杯掲載されています。正直、この作品を購入した方はみんな読み飛ばして欲しいな、というアイデアが多いです! この作品も現在DVD化が進んでおり、完成が大変待ち遠しいですね。



 この不思議な現象で、しかも必要なカードがすべてついて4000円ならば、かなりお買い得なマジックだと思います。この「GIONデック」は、「WOW!」でお馴染の益田克也さんの“ATTO”社から近日発売予定で、最近Twitterを始めた(さあ、みんなで@kwsm_tmkさんをフォローしよう!)このお店とかを細かくチェックされていると良いかもしれません。



7月21日追記
 GIONデックとKYOTOデックのご本人による実演映像がアップされています。興味のある方はご覧になられると吉だと思います。
 GIONデック はここを、KYOTOデックは ここをクリック!

プロフィール

yuki_the_bookworm  (a.k.a "べたねば")

Author:yuki_the_bookworm (a.k.a "べたねば")
何げない日常の中の、本と料理とマジック。

カテゴリ
最新記事
カレンダー
06 | 2010/07 | 08
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
月別アーカイブ
メールフォーム
※本ブログへのご意見・ご感想のみお送りください。マジックに関する個人的なご質問・ご依頼等には一切回答出来ませんのでご了承ください。 また、戴いたすべてのメールに回答出来ませんが、確実に筆者の手に届いております。(管理人)

名前:
メール:
件名:
本文:

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

RSSリンクの表示
検索フォーム
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。