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プリマベーラ月一ライブ@サンシャインスタジオ(名古屋)

puri monthly

 Twitter を始めて良かったのは、本当にいろいろな方とつながる事ができる点です。私は料理や好きな音楽くらいしか呟きませんが、毎日面白く刺激的です(誰だ、エロツイートも!とか言ってるの!!)。

 先日ツイッタ―上で、マジシャンであり演出家の花田圭介さんと知り合う機会がありました。これは金沢のマジック廃人イケメン、素敵なバーマジシャンであるヤマギシルイさんがきっかけでした。花田さんのツイート(呟き)は示唆に富んで、非常に面白いやりとりをさせていただいています。(そうそう、ヤマギシさんが出演するCMがカッコいい!こちらからどうぞ!)



 そんな花田さんより「プリマべーラの月一ライブにいらっしゃいませんか?」とお誘い頂きました。
 プリマべーラとは女性によるイリュージョンユニットで、マジック愛好家の方でしたら、ご存じの方がきっと多いと思います。
 私もテレビでは何度も拝見していますし、名古屋ではレギュラーのテレビ番組をお持ちです。最近ではこんなCMにも出演されています。これは見逃す手はないと思いました。



 残念ながら我が妻Cathyは発熱のために欠席となってしまいましたが、私の20年来の恩人であるクニさん、名古屋の若手筆頭株である桂川新平さん、そして桂川さんの生徒さん2人で会場のサンシャインスタジオへ向かいました。



 やはり名古屋ではテレビでお馴染みなので、客席には家族連れが多かったですね。あと、男性ファンも結構いらっしゃいました。席も徐々に埋まっていき、最終的には80名以上の観客で会場は埋まりました。




boys.jpg

 ショウの前座として、イケメングループ「BOYS AND MEN」の歌とダンスのショウがありました。
 彼らも名古屋のテレビ番組から登場したチームです。まぁ、こうもイケメン揃いですと、私のようなブサイク村の出身者は口をポカーンと開けて「凄いなぁ」と言う他はありません。大変元気なショウでした。

 彼らは毎週木曜日にこのサンシャインスタジオで「ストレート・ドライブ」というミュージカルを上演しているそう。「ITイケメンと工場イケメンの対決」というキャッチコピーに目が釘付けになりました!

 イケメン好きな女性(ツイッタ―上にいらっしゃるマジック関係の方の中でも、その存在感が凄いこの方とか)にはおススメでしょう。



 その後、プリマべーラのショウが始まりました。前半は「オリガミボックス」「座浮揚」などのイリュージョンをテンポ良く演じられていきます。
映像をリンクしましたが、これだけは言っておきたい! 彼女たちの魅力や素晴らしさ、映像では絶対に伝わりません。 それに私が拝見した演技は、この映像よりももっと素晴らしく、凄かったです。

 前半で私が感心したのは、「ヒンズーバスケット」でした。

 こうしたイリュージョンって実は大変繊細で、現象にこだわりすぎるとダンスや音楽が雑になるし、ダンスや音楽に合わせすぎてしまうと現象が流れてしまいます。プリマべーラが演じるイリュージョン全体に言えるのですが、現象1つ1つを大事に扱っているのが分かります。これって大変大切だと思うのです。

 「ヒンズーバスケット」について言うと、バスケットの中に人が入る部分、ここは絶対に「バスケットの中に人を入れた」と思わせてはいけないように思います。観客は「あ、バスケットの中に人が隠れたのだな」と確実に思うでしょう。実際にそういう演技をされる方、結構多いように感じます。
 しかし、プリマべーラの皆さんの演技では、バスケットの中に入った人が「忽然と消えた」ように見えるのです。そして「万一、バスケットの中に人が隠れてやしないか?」という観客に対して改めのために剣を刺し、そのあとに空としか思えないバスケットの中から突然手がニュッと出てくるから、さらに驚くと思うのです。

 これ、細かい事かもしれませんが、実は大切な部分だと思います。こうした素敵な演出や仕事が演技のそこここにあって、それだけで嬉しくなってしまいました。
(あと、イリュージョンのデザインが本当に素敵なんですね。「オリガミボックス」は本当に素敵です)



そして次に登場したのが、TOKYO PRIMAVERA 5SUMINA さん、RINAさん、YUZUKI さんでした。

 皆さん大変素敵だったのですが、私が一番だと思ったのがYUZUKIさんでした。

 ご自身のブログにも書かれていますが、古典である「3ボール・トリック」(3つのボールが手から手へ、見えない飛行をするマジック)を彼女は演じられました。これが凄い。

 まず、大前提として、こうした古典を演じるのは大変難しいのです。何故なら演出が無いので、その現象が持つ面白さと不思議さを演者がキチンと伝えなければならない。そして、演者自身に魅力がないと現象が輝かないのです。もちろん、技術的な難しさは何をか況や、です。
 私も好きで15年以上演じ続けてきましたが、演じる度に気付きがあるマジックなのです。
 
 彼女の演技がどれ位素敵だったかと言うと、名古屋の若手コインマン、もっさんのツイートがすべてを言い表しています。

magicmossan71 もっさん
昨日みた3ボールトリックがもう一回見たい!!w


 加えて、彼女が演じた「踊るハンカチ」も大変素敵な演技でした。私は特定の演者の方に感想を直接伝えることは滅多にないのですが(不公平になってしまいますから)、YUZUKIさんにだけは終演後にどれだけ素敵だったか、ついお話ししてしまいまいした。(そういえば、彼女のプロフィールに保育士さんとあって、保育士さんは結構マジックを演じられる方多いよな、と、なんか納得)

 そして、3人で演じたこのイリュージョンも素敵でした。



 さあ、いよいよNAGOYA PRIMAVERAのMAIさん、AKANE さん、KAORI さんの3人が登場しました。

 このエントリーで書かせて頂いたように、このお3方の演技は生で一度拝見したことがありました。明るいMAIさん、ボケ担当(失礼!)のAKANEさん、ちょっと引っ込み思案なKAORIさんという3人の立ち位置もしっかりしていて、安心してトークを聴く事ができました。



 その後でAKANEさんの演技があったのですが、なんと私が舞台へ呼ばれてしまいました。私の指輪が消え、テーブルの上に置いてあった入れ子になった箱の中から出現するというマジックでした。舞台に上がってみて、AKANEさんの舞台へ上がった観客への気遣いが素敵だなぁ、と感じました。これはすべての皆さんに言える事ですね。



 その後も素敵なイリュージョンや歌にダンス、Mini PrimaveraやPrimavera Secondの皆さんによるダンスや歌、マジックが続々と続きました。
 アンコールで演じられた「人体交換」は、大変良かったと思います。後半で一番心に残った演目でした。



 アッと言う間の2時間で、本当に良くできた総合エンターテイメントでした。時間もちょうど良く「あぁ、マジックを堪能したなぁ」という気分になりました。

 実際、皆さんは大変頑張っていらっしゃると思います。歌やダンスは勿論のこと、マジックも練習しなければなりませんし、それにプラスしてタレントとしても自分を磨かなければならない。こうしたプロとしての意気込みが中途半端だったら、こんなに楽しめるショウにはならないと思います。桂川さんとクニさんと、終演後の会場でいろいろ語りあってしまいました。



 今回、このエントリーを書くにあたって、プリマべーラに対するいろいろな意見があることを知りました。しかし、多くが見当はずれであると私は思います。まずは、彼女たちの素敵なショウと演技を実際に見なければ、何も語る事はできないと思います。ライブでの迫力と臨場感を肌で感じたら、圧倒されるはずです。これは、先ほどのもっさんのツイートがこれまたすべてを表しています。

magicmossan71 もっさん
プリマベーラ本気で素晴らしかったです!!!!!!!もう大ファンになりました!!!!!!!!


この内容で3000円なら下手にマジックの道具を買うよりも、絶対にお得でしょう。

 あと、何より嬉しかったのは、彼女たちが楽しんでマジックを演じていらっしゃるように感じたことでした。マジックが好きでなければ、あの明るい感じは絶対に出ないと思います。



 ライブがはねた後、皆で近くのファミレスで語らい、もっさんのコインの妙技に唖然とし、楽しい時間を過ごしたのでした。今回、花田さんとじっくりお話しする時間がなかったのが非常に残念だったのですが、逆に次回の楽しみが増えました。



 とにかく、プリマべーラの皆さんには、もっともっとマジックのファンを増やして、マジックの世界の裾野を広くしていって頂きたいですね。そのためにもこのイベント、定期的に続けて頂きたいなぁ、と思います。たぶん、そのカギは「プリマべーラの皆さんにしかできない、かけることが出来ない魔法」なのではないでしょうか?
 私は皆さんのこれからに期待しています。

 家族でも、カップルでも、一人でも確実に楽しめるイベントです(何と言うか、よくあるマジックのイベントって、友達とかを連れて行きづらい雰囲気でしょ?)。素敵なマジックがお好きな方は、必見だと思います。(ここ、大事なので太字にしておきます!)私はプリマべーラの皆さんを応援します!



 次回以降の月一ライブの予定は、名古屋は5月25日、6月22日、7月、東京は5月14日、6月11日、7月9日となっているそうです。詳しくは、プリマべーラのウェブサイトをチェックしてみてください。

puri_dinner.jpg
 あと、このゴールデンウィークに「ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋」で、ディナーショウがあるそうですよ! 
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覚書、アップしました。

 このエントリーでお約束したように、覚書をアップしました。先にお話しさせて頂いたように、「ロン・ウィルソン プロフェショナルマジック」をお買い上げいただいた方にお読みいただこうと思います(だって本をお読みでない方には、意味がないですよね?)。

 右欄カテゴリーの「Can you keep a Secret ?」の項目をクリックしてください。すると、その中に「ロン・ウィルソン プロフェッショナルマジックについての覚書」というエントリーがあります。
 そこで「ブロとも申請するか、パスワードを入力してください」と注意が出ています。そこでパスワードを選択してください(ブロともは申請されても、許可しません)。その指示に従ってパスワードを入力してください。

 もしお試しになってうまくいかないようでしたら、右欄メールフォームからお知らせください。その際は、指示に出たパスワードを件名に書いてくださいね。折り返しメールさせて頂きます。

ロン・ウィルソン プロフェショナルマジック

  私ごとで恐縮です。今週、拙訳「ロン・ウィルソン プロフェショナルマジック」東京堂出版さんから発売されました。

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 これは友人Richardが1987年に出版した「The Uncanny Scot : Ron Wilson」を完訳したものです。
 ロン・ウィルソンさんはイギリス出身のマジシャンで、マジックのメッカであるマジックキャッスルのレギュラーとして長年活躍され、マジックキャッスルが一番良かった時代を彩った方のお1人です。ステージからクロースアップまで幅広くこなす、稀代のオールラウンドプレイヤーでした。
 20年前に引退されてからは、ロサンゼルスでタレントエージェントとして活躍し、多くのマジシャンを世界中の豪華客船へと派遣されていました。



 私がこの本に出会ったのは、今から20年以上前のこと。東京は神田神保町にあったタトル商会(現在はすでに閉店)がまだマジックの洋書を取引していたころ、ふらりと立ち寄ったときに購入したのでした。私はまだ高校生でした。

 読み始めて、まあその内容の凄い事。すぐに練習を始めました。その中のいくつかの作品は今も演じ続けています。
 この作品集を素敵にしているのが、ウィルソンさんの想い出話なのです。有名な俳優、女優がぞろぞろ登場し、それがまた面白い。奇術専門書でこうした面白さを楽しんだのは初めてだったと思います。
 こうして、ウィルソンさんは私がティーンだった頃のヒーローになりました。




wilsonbooks.jpg

 ちなみに昨年の夏、ウィルソンさんは「Tales from The Uncanny Scot」という本を出版されました。
 ウィルソンさんの想い出話の集大成で、本当に面白い読み物です。さらに、氏の演技を収録したDVDもついていて、これだけでも45ドル(送料別)の価値があります。



 翻訳をすることが決まり、ウィルソンさんに連絡を取ることになりました。自己紹介をするメールを送ったのですが、中々返事がきません。たぶんウィルソンさんからしたら「誰、この日本人?」という感じだったと思います。

 返事を半ば諦めていた頃、突然「やあ、今忙しいから返事はちょっと待ってくれ。もうすぐ返事を出すから」と返信がありました。それからウィルソンさんとの会話が始まりました。大変フレンドリーに話して頂いて恐縮していたときに、私の先生Jamyからメールが来ました。

 ウィルソンさんとメールしてると話してなかったのに、「なあ、yuki。ロンは親切かい?」と書かれていてビックリ!「どうして知ってるの?」と聞いたら「いや、最近マジックキャッスルに行ってロンと話した時、お前さんの名前が出てきたんだ。Jamyの生徒なのか?と聞かれたから、『あいつ、最悪。絶対に返事しない方が良いぜ!』って言っておいたから!」と言われ、すべてが氷解。それからいろいろな話をさせていただくことができました。



 まあ、とにかく84歳とは思えない賢さと優しさとユーモアを持った方で、まずその事実に感動。さらに、50年の経験に裏打ちされた確かな知識に圧倒されました。冷静に考えて、30分のショウを1日5回、すべて演目を替えて演じるって、尋常ではありません。それを完璧にこなしていた、と伺うだけで、氏の凄い技量と知識量を感じる事ができます。

 最近感じるのですが、情報と知識を混同されている方が増えていませんかね? 熟成させる時間と経験、そして深い思考が伴わない「情報」は、単なる「思いつき」なのではないか?と思ったりしています。Old Schoolの話に重みがあるのは、この熟成期間の長さと経験の深さがその理由の1つなのではないか?と思います。



ちなみに、目次はこんな感じです。

前書き(ジョニー・トンプソン)  
スコットの人生(ジョン・ブース) 
イントロダクション(ロン・ウィルソンとの対話) 

ハイランド・ホップ  
この世の果てへの道
代償の払い方 
メンフィスの奇跡 
リフルアップ・リフト

シルクの色変わり
奇跡のミクロ・マクロ
囁くクイーン
ウィルソンの「財布の中に通うカード」 
・5パーセントの確率で起こる繰り返し演じる方法
ただカードを見てください
消失するデック 
奇妙なチョップ・カップ 

千里眼
ホイの遺産 
バンドリーダーは超能力者
覚えるための手助け
ありえない!

「アル・コーランの飛行する指輪」に関する考察
色鮮やかな飛行する指輪 
繋がる指輪
不死鳥の飛翔

2回元通りになるロープ 
T.A.R.C.P.(破っても元通りになるシガレットペーパー)
ゆっくり行う「破っても元通りになる新聞紙」

 すべてが「名作」と言ってよい作品群です。すべての作品が一生のレパートリーにできるほど完成された作品ばかりです。しかも、プロなら自分の演目に入れたくなるような手順がいくつも見つかるでしょう。

今まで海賊版の翻訳が出回ったことがありましたが、そこに訳し損ねている部分まで翻訳してありますから、バッチリ学ぶことができるかと思います。

 そして、若き日のRichardとウィルソンさんの対話は大変面白いです。特にプロになりたい方は参考になるのでは? テーブルのアプローチについては、もう知られすぎた方法になってしまいました。しかし、使う道具を最近発売されたアメリカの凄腕マジシャン、チャド・ロング氏のこの作品にすると今でも使う事ができる方法です。



 一番最後に解説されている「ゆっくり行う『破っても元通りになる新聞紙』」は傑作です。目の前で破れ目がじわりじわりと癒えていくようにみえるのです。ここ数年、確かにいろいろな素晴らしい新聞紙の復活が発売されていますが(これなんか一番有名でしょう。このver.2はちょっと改良されていて、私好みになりました)、でも私は、このウィルソンさんの手(実際にはアレックス・エルムズレイ氏の方法の改案)が大好きです。

 このビデオを是非ご覧ください! きっと納得していただけることと思います…え、出来なかった? それはごめんなさい!



 そして、本書が順調に出版へと向かっていた昨年末、ウィルソンさんは突然お亡くなりになりました。あまりに突然の出来事に、私もRichardも絶句してしまいました。ウィルソンさん、日本での出版を大変楽しみにされていて、私が最後にメールを受け取ったのは、ウィルソンさんが亡くなる数日前でした。ウィルソンさん自身もきっと信じられなかったと思います。

 本書を制作する過程で、ウィルソンさんに様々な質問を投げかけました。そして、本書に収録された作品に関する、本書に書かれていないコツなどを伺う事ができました。これをそのままにしておくのはもったいないと思いました。そこで、その追加記事を私のブログにアップしたいと思います。一部、まだ追加しないといけない部分がありますが、それ以外の部分に関してはすぐにエントリーをアップします。ただ、申し訳ありませんが、本書をお買い上げの方にだけシェアさせて頂きたいと思います。



 基本的に(大変わがままな話ですが)、私は自分が好きな、後世に残すべき本しか翻訳したくありません。本書はその1冊です。確かに最近のフラリッシュのような流行りのマジックは収録されていません。しかし、これこそが本物のマジックであり、正統派の考え方です。本当に良いマジックをお探しの方、本当のプロの秘密を知りたい方には是非にとおススメしたい本です。



「ロン・ウィルソン プロフェショナルマジック」 リチャード・カウフマン著、角矢幸繁訳、東京堂出版刊、2011年 定価 3200円+税

 一般書店、インターネットショップなどで好評発売中。
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yuki_the_bookworm  (a.k.a "べたねば")

Author:yuki_the_bookworm (a.k.a "べたねば")
何げない日常の中の、本と料理とマジック。

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