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Genii 75th Birthday Bash : Day 1 (Part 1)

(→Day -1からの続きです)

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あ、昨日の作業についてパンフレットに書いてあった!



 ある日のRichardとRichardの奥さまLizさんの会話。

「75周年のバースデーなんでしょ? ケーキとかデコレーションを用意したりしなくて良いの?」
「絶対に必要ない! 考えなくて良い!」
「そんなの、誕生日じゃないじゃない!」
「マジシャンには山もりマジックを見せてマジック漬けにすれば、それで良いの!」

…Richardさん、身も蓋もないよ。当たってるけど!



 奇術専門誌『Genii』の創刊75周年を祝うマジックの大会、Genii 75th Birthday Bashに参加するためにフロリダはオーランドにおりました。

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これが大会のパンフレット。Richardがカッコイイ!

 大会スケジュールはこちらになります。

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ありえない豪華さ!!

 上記のRichardの思想をそのまま反映した、連日朝8時から深夜12時半過ぎまでの超濃厚スケジュールなのです。よーくこのスケジュールを見ると、食事の時間が本当に限られていることが分かります。さらに予定は少しずつずれていったので、結局ランチとディナーの時間はそれぞれ1時間くらいずつとなりました。
 ただ、会場のホテル巨大ショッピングモールが直結しているおかげで、食事や買い物にはまったく困りませんでした。また、会場の部屋から部屋までの距離もほどよい距離なので移動も楽ちん。

 会場の外には歩いて行ける範囲でも巨大スーパーや各種レストランなどが多数あり、多くのレジャー施設(ディズニーワールドのEpcotユニバーサルスタジオなど)にも近く、空港からホテルまでバスなら2ドルでこれますし(タクシーでも20ドル前後)、ホテルの料金もサービスも非常に良心的。ホテル内のレストランは正直イマイチでしたが、立地条件は抜群の会場でした。フロリダ観光にもおススメです。



 開会前日、今回の大会のゲストのお1人だった前田知洋さんとも「どうやってスケジュールをこなしましょう??」と話していました。

「前田さん、これ、どうやってもスケジュールをすべてをこなすのは不可能に近い気がします」
「Yukiさん、とりあえず、初日はこのスケジュールで過ごしてみましょうか。それに初日の深夜のレクチャーはJamyさんだから、必ずYukiさんは観に行かないといけないでしょう?」
「勿論です! そうですね、では、明日は朝8時のレクチャーから参加してみましょう!」



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朝食はホテル自慢のオムレツサンド

 前の夜、先生Jamyたちと深い時間まで呑んだら結局眠れず、無理やり起床。

 前田さんと一緒にスタバでコーヒーとロビーで売っていたチーズのオムレツサンドをつかんで、そのままイギリスのIan Kendallさんのレクチャーに参加しました。それにしても、朝8時から人が集まるのでしょうか??

 そんな考えは杞憂に終わります。開始10分前に予定された部屋まで行くと、もう満員。部屋に入ること自体できません。これ、どうするんだろう?と思っていたら、スタッフのDustin Stinettさんがやって来て「ありゃ、これは酷いな。別の部屋を用意しないと」と、あっと言う間に違う部屋を用意して迅速に参加者の移動を開始。

 今回の大会すべてに言えるのですが、スタッフの皆さんが本当に的確に行動をしていらっしゃって、何か問題が起こっても一瞬にして火消しをされていきます。
 後でRichardが「今まで数え切れないほどのマジックの大会に参加してきたから、その中でも印象が良かった大会の良かった部分をすべてこの大会にぶち込んでみたよ!」と言っていた通り、参加者のみなさんに対しては勿論のこと、大会全体のオペレーションと出演者の皆さんに対するケアに関しても凄まじいものがありました。

 例えば、出演者のお1人だった天才クリエイターの沢浩さんが「リハーサルの時間、聞いていたのと違うっぽくて…」と仰っていたのをRichardに伝えたら、その瞬間に手当てを実施して沢さんも一安心。
 そして「Yuki、沢さんは他に何か疑問を仰っていなかったか? なんかあったらすぐに俺に教えるんだ!」と言い残して、颯爽と走り去りました。
 彼がこれだけ走り回ると言うのは、彼が心から愛する東京ディズニーリゾート以外では観た事がありません!! Richardと奥さまのLizさんは、大会期間中会場内を所狭しと走り回られていました。

 出演されたアーティストの皆さんが口を揃えて「本当に出演して良かった!」と仰っているマジックの大会もそうそう無かったように思います。



 Ianさんのレクチャーは、人前でマジックを演じる時の基本について実際にご本人が使っていらっしゃるコインやカードの手順を題材にして語っていくものでした。アメリカの大きなマジシャンの団体SAMの機関誌『M-U-M』に連載されていた記事に関する内容が多かったです。

 会場には150名近い方々が集まっていらっしゃいました。これ、3日間連続でこれ位の人数が集まっていたそうです。

  レクチャーの途中でも会場のドアがガチャン!と開いて、次々に人が集まってきます。Ianさんとしても話しの腰が折られてしまうので、ちょっとやりにくそう。
 そうしたら、Ianさんは突然こう話し始めました「そうだ、次に扉が開いて人が入ってきたら、みんな、いきなり盛り上がって欲しいんだ。思いっきり拍手と歓声を出してね!」
 それから人が入ってくる度に会場中が一斉に盛り上がるので、遅れて入って来た人は「え!?何が起こったの??」とみんなビックリします。間髪いれずにIanさんが遅れてきた方に向かって「いやぁ、残念! 今すごく不思議なマジックだったんですよ!」と言い放ち、その人が非常に残念がる様子を見て、会場中がさらに盛り上がります。

 Ianさんも「さあ、もう遅刻者はいないでしょうから、レクチャーに力を入れますよ!」と言った途端に扉が開いて、みんなが扉に顔を向けると、そこには眠そうな顔のRichardが!
 「みんな、まだ朝8時だよ! こんなに人が集まるなんて尋常じゃないよ!!何を盛り上がってるの?」とぼそりと話して帰っていきました。会場はもう大爆笑!あっと言う間の1時間でした。

 前田さんも「いろいろ良いことを言ってらっしゃいましたね」と仰るくらいでしたので、朝のレクチャーにしておくのはモッタイナイなぁ、と思いました。



 この大会の参加者の方々について一言。ちょっと他のマジックの大会と違うのは、参加者の多くが「知識階級」にいらっしゃる方々だった点だったと思います。一流のプロマジシャンは勿論のこと、凄腕の歴史家や研究家のお歴々が多数いらっしゃったことが影響していたのかもしれません。

 まず、メモのとり方が尋常ではありません。去年参加したMagic-Conでは参加者の多くはMacbook Airを開いてタイプしていらっしゃいましたが、ここではそういう場面は少なかったように見受けました(会場の外では皆さんお使いでしたけれども)。しかも、演技の最中にメモをするなど眉をひそめてしまうような態度は一切なく、周囲と演者に気を配りながら、なおかつ物凄い勢いでメモをされる方が多くて本当に驚きました。中には、ステージを見ながら、手はメモをされている非常に器用な方も。この光景は、大会期間中ずっと散見されました。

 この点に関しては、また後ほど。



 朝のレクチャーが終わるとしばらく時間が空きました。

「前田さん、時間が空きましたね。お茶でも飲みにいきましょうか?」
「そうだYukiさん、昨日ディーラールームにいらっしゃいましたよね? 気になったブースはありましたか?」
「はい、2か所ありまして…」

ということで、ディーラー・ルームへご一緒しました。



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 まずは、今回私が一番注目していたショップCard-Sharkへ。
 写真にも出ています“Phoenix”という銘柄のカードを製作したり、素敵な仕掛けカードなどを製作されているドイツの会社です。

 私が一番欲しかった商品は今回持ってこられていなかったのですが、1つずっと気になっていた商品がありまして。それがこの“One Card Collector”でした。どれだけ不思議な現象か?と言いますと、前田さんご本人による実演でお楽しみください。では、どうぞ!



 …どうです、不思議ですよね?? 本当にこの通りの演技なのです。

 この商品を買おうとしたら、なんとおみやげで大会参加者の皆さんに無料配布しているではありませんか! これには私も前田さんもビックリ。



 もう1軒は、今回ディーラールームのリーダーだったMark MasonさんのJB Magic
 実演が実に達者で、つい欲しくなる商品が多かったです。とくにメカものが欲しくなりますね…。



 そんなこんなでもうお昼。この日はこの方とランチタイム。

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ヒゲの社長!

 この大会で、滝沢さんは多くのマジシャンたちにインタビューをされていました。かなり疲労困憊気味でしたが、きっと素敵インタビューが次々とスクリプト・マヌーヴァ社のウェブサイトに登場していくことでしょう。



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 そして初日のレクチャー4連発。これが凄かった…。

 まずはJohn Carneyさん。とにかく達者にコインとカードを操られます。その都度会場からはため息が漏れます。そして、古典的なマジックに如何に一ひねりを加えていくか?など、大切な話もいっぱいされました。

 後でお話しを伺った、来年から始められる“Carney 2013”という来年行う毎月マジックを配信するプロジェクトは大変面白くなりそうです。



 続いてはChad Longさん。先日、日本でレクチャーをされたのでご存知の方も多いはず。凄いテクニックを駆使しながら、大変コミカルな演技をされることで定評があります。
 バリバリに折ったスパゲティーを口の中で元通りにしたり(!)、バリバリのテクニックを使ったと思わせて、実はトンデモナイ仕掛けを使ったマジックを演じたり、スプレー缶を使った本当に馬鹿馬鹿しいマジックとか、客席をヤンヤと沸かせていました。
 最後に「このマジックもこのDVDもみんな袋に入れて、これで100ドル!」と凄いバーゲンをされていて、これにもビックリ。



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レクチャーの後に

 私にとってこの日の目玉はEugene Burgerさんでした。Eugeneさんはマジックの世界の哲学者(というか、実際に宗教学を教える先生であり哲学者なのですが)であり、その人間の根本に迫る演出と深遠な不思議を観客につきつける、素晴らしいマジシャンでもあります。マジックのことを大変大切に扱い、その扱い方を教えて下さる数少ない人物のお一人でもあります。

 レクチャーの前に演じられた「見えない」さいころとカードを使ったマジックも素敵だったのですが、「さあ、マジックの時間はもうおしまい!」と言ってから始まった、その後の独り語りが素晴らしかった。マジシャンに大切な3つのことをじっくり語られたのですが、背筋がピン!と伸びました。

 結構アグレッシヴな内容だったので、後で「昔、Burgerさんの本で“観客に挑戦してはいけない”って習いましたよ!」と話したら、ニヤリと笑いながら「Yuki、私も歳をとったんだよ」と仰ったのが大変印象的でした。



 最後はCharlie Fryeさん。いろいろなマジックやスタンツを面白おかしく実演されていきます。ある理由で途中離脱しましたが、あとで何人かの方に伺ったところ大変好評でありました。



 用事が終わってロビーに降りると、そこには先生Jamyがいました。
この日の最後にレクチャーがあるので、ずっと部屋で準備をしていたのは知っていました。

「あぁ、やっと見つけた!」
「レクチャーの準備はできたの?」
「うん、大丈夫だ。Yuki、丁度探していたんだよ。今からディナーに行くぞ!」
「え!? ついさっき前田さんとハンバーガーを食べたばかりだよ」
「じゃあ、デザートに付き合いなさい。ちょっと話があるんだ」

…ということで、急遽一緒に食事に行くことに。



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NakulさんとEric Meadさん

 そのときご一緒したお1人が、インドのメンタリストNakul Shenoyさん。今回の出演者以外で感心した4名の方のお1人です。

 最初は畏友、花田圭介さんに紹介していただいて、何度かメールでやりとりさせていただいて「凄く良い人だなぁ」と思っていました。実際にお逢いすると、これが本当に素敵な方で。
(追記:リンク先の花田さんの映像、要チェックですよ!)

 インドでメンタリズム!?と最初は不思議だったのですが、お話しを伺うと「インドだと“不思議な力”の源をアーユルヴェーダやヨガなどの伝統文化に求めることができるから、凄く自然なんだよ!」と。確かに納得。
 今のインドのメンタリスト事情について「同業者も出てきて、結構大変だよ」と仰るものの、こうしてアメリカに来ることができるというのは結構な稼ぎ頭である証拠でしょう。

 メンタリズムに関する考え方は非常にしっかりしていて、クラシックから最新まで本当に熱心に勉強されている姿勢に胸を打たれました。なにより、凄く賢いナイスガイでした。

 他にもいろいろお話しはあるのですが専門的になり過ぎてしまうので、彼のウェブサイトに設置されている2つのパスワードを突破した方に直接お話しすることにしましょう。



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素敵ディナータイム

  D.J. Grotheさんが「良いイタリアンのレストラン、ないかな?」とベルボーイさんに聞いたら「ココからタクシーで10分かからない所に良いイタリアンがありますよ!私、イタリア出身だから本当におススメです!」というので、それを信じて出掛けたのですが…土砂降りの中、20分近くかかってようやく到着。ベルボーイさん、お店からリベートをもらってたのかしらん?

 お店に着くとJamyさんが「Yuki、ハンバーガーだけだとお腹減るだろう?なんか食べなさい!」と結局ディナーになってしまいました。

 このお店(あぁ、名前が出てこないのが残念!)、オペレーションが完璧で、内装も非常に素敵なイタリアンでした。アンティパストとしてチョイスしてみんなでシェアしたカラマリ(イカ)のフライとムール貝の塩焼きから、プリモビアットとしてみんなでシェアしたラザニア、ショートリブのステーキなどもすべて美味しかったのであります! 食後、みんなが「あのベルボーイさんは許す!」と言っていました。

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おススメされた牛肉の煮込みのパスタが美味しい!

 オーダーを始めると、いきなりJamyさんはワインリストを読み始め、ウェイターさんに「今日はこれとこれをオーダーする予定なんだけど、おススメの赤はあるかい?」とワインをオーダー。一瞬「??」と心にひっかかったのですが、呑みたい人がみんなでシェアするんだろうなぁ、と思っておりました。

 ほどなくワインが運ばれ、各人にサーブされました…すると、Jamyさんまで呑み始めるじゃありませんか!! DJさんも流石にビックリしたようで…

「ちょっと、Jamy。今夜レクチャーじゃないの!?」
「ん? なんだっけ、そんな予定あったかね??」

 今までJamyさんのレクチャーには何度も立ち会っているのですが、事前にお酒を呑むなんてあり得ません。それ以上に、そんな態度はJamyさん自身が一番嫌いなことは良く知っています。しかし、先生の心中をこの出来の悪い生徒は痛いほど分かっていました。

(→Day 1 Part 2に続く)



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Genii 75th Birthday Bash : Day -1

(→Day -2からの続きです)



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Good Morning America

 歴史と権威を誇るアメリカの奇術専門誌『Genii』の創刊75年を祝って開催されたマジックの大会、Genii 75th Birthday Bashに参加するためにフロリダはオーランドにおりました。

 前日に衝撃的な宣告を受けての朝です。さあ、シャワーも浴びたから、準備をしておみやげの鞄におみやげを詰めに行こうかと行動を開始したとき、前田知洋さんから連絡が入りました。

「Yukiさん、朝食に行きませんか? そして、私も一緒に作業しますよ!」
「え!? 前田さん、今日はコンディション調整じゃなくて良いのですか??」
「体調は万全ですし、英語のブラッシュアップもしたいですし、問題はまったくないですよ!」

 それならば、こちらこそ是非是非!と朝食と労働(?)をご一緒しました。



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 ホテルのロビーにあるスターバックスでコーヒーとケーキをゲットして(そういえば、ここで働いていた女性の笑顔が凄く素敵でした!毎朝の癒しでした)、日課のヨーグルト(「毎朝ヨーグルトを食べる」というのが前田さんと共通の日課だったのがちょっと嬉しかった!)を買いに売店に行きました。

 売店のレジの女性が私たちに興味を持ったらしく「お二人はどこから来たの?観光??」と声をかけてきました。前田さんが「僕らは明日から始まるマジックの大会に来たんだよ。私は出演者で、彼はマジックの翻訳家で先生でもあるんだ」と話したら、「え!?それは凄いわ!私にも出来るマジック、教えてくれないかしら??」と興味深々に目を輝かせて聞いてくるではないですか!!

「前田さん、どうしましょう??」
「Yukiさんなら何の問題もないでしょう。一つお教えしたら良いじゃないですか?時間もまだあることですし」

 僭越ながら、彼女に1つマジックを見てもらって、そのマジックを教えました。最初はかなりぎこちなかったのですが、徐々に慣れてきて最後には一応形になって一安心。前田さんも横でニコニコ見守って下さいました。

 「わぉ、本当にありがとう!!感謝するわ」

 それからこの売店に買い物に行くと、彼女は凄く親切にしてくれました。こっそり並んでる順番を早くしてくれたり!
 
 なんか照れくさいけど、ちょっぴり嬉しかったです。



 そして9時になり、大会本部の部屋に行きました。昨日の夜は前田さんに「あれ、ここがディーラールームなんですかね?? 狭いですよね…」とお話ししたのが大間違いだったと気づくことになります。

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 これが大会本部の部屋で、テーブルに並べられたおみやげの数々と部屋の中央に積み上げられた鞄の箱の量に圧倒されます。そして、凄い顔ぶれの方々が部屋に三々五々集まってこられます(詳しくは後ほど)。

 9時集合なのに、一番遅れてきたのがRichardでした。

「ごめん、ごめん。皆さんおはよう! さあ、始めようか!」
「Richard、今日は何セット作るんだい?」
「とりあえず、800セット。15時までにセットするよ!!」

…へっ!?Σ(°□°;) 間に合うのっ!?



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DustinさんとGiobbiさんと一緒に。

 皆さんが席について、作業主任のDustin Stinettさん(マジックの歴史家で、私が大好きな批評家のお1人。Genii誌ではDVDの批評を担当していらっしゃいます)が「さあ、労働者の諸君。作業を開始するよ! 作業が止まりそうになったり、質問があったら挙手をするように!」と開会を宣言しました。まさにトヨタの「ジャストインタイム生産システム」です!

「Yukiは、この3冊のパンフレットをこのポケットに入れるんだ。すべて沢、ディングル、アンドゥラスの順にセットされてるから、沢が目印になるよ。過不足ないように入れて行ってよ!机の山にあるパンフレットが無くなったら、俺を呼んでくれ。補充するから」と説明を受け、作業開始。



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 どうですか、この豪華な作業メンバー。

前田さん、天才クリエイターであり歴史家のJim Steinmayerさんご夫婦、Tim Tronoさん、Genii Forumではお馴染Nathan Coe Marshさん、キッズショウの第一人者David Kayeさん、この写真には写っていませんが、イギリスの権威あるマジック・クラブ“The Magic Circle ”の機関誌『The Magic Circular』誌元編集長Matthew Fieldさん、掲示板Genii ForumのコーディネーターBrad J. Aldridgeさん(本職は芸術家で、サンフランシスコにあるContemporary Jewish Museumの司書でもあります)などなど…本当にトンデモナイ方々ばかり。

 そして、私の隣には…

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Tom Stoneさん!

 凄く大好きなマジシャンの1人で、理論と実戦のバランスが絶妙なんですね。『Genii』誌に連載されている“Lodestones”という記事は示唆に富んでいて、このまま行けば将来的に亡き天才Tommy Wonderさんのようなマジシャンになるのでは?と思っています。そうお話ししたら「そんな、無理無理!」と仰っていましたが、果たしてそうでしょうか? とにかく、凄く親切で素敵な方なのです。
 ストーンさんの2冊の著作(これこれ)は、今まで電子書籍で出版された著作を集めて改訂したものなのですが、どなたの書架にも無くてはならない著作だと思います。



 皆さんワイワイとマジックの世界の噂話からマジシャンの悪口(!)まで、しっかりしゃべりながらもしっかり手を動かしていきます。「(某奇術専門誌の編集長)、参加すれば良いのにさー!」っていうのは、皆さんが言っていました(笑) Richardも「おれ、彼が開催してる大会には、ちゃんと参加してるんだけどね。残念だよなぁ」なんて返していました。
 
 所々ラインが止まるとその一番最後でチェックをしているRichardは「早くくれ~、仕事をくれ~♪」と歌い始め、皆さんしっかりおみやげをチェックされるので1か所でも違っていたら「クォリティーコントロール、何やってんの!!」とDustinさんを呼びつけて問題解決にあたります。
 Stainmayerさんは「うん、1時間当たり150個か。じゃあ、時間内に大丈夫だろう」と計算しながら、ラインの動きをしっかり管理されます。
 とにかく賢い方ばかりなので、何か問題が起こればすぐにラインを改善、時間短縮に動く様子は凄いの一言でした。

 それ以上に今この部屋にいらっしゃる皆さんの普段の仕事を思えば、なんて工賃の高い作業なんだろう!と思いました。一流の場所での稼ぎ頭ばかりですからね。昨日Richardは「このおみやげ、350ドル以下じゃ売れない」と言っていましたが、工賃を入れたら確実に2000ドルを超えることでしょう!



 そんな中でも、いつもGeniiのオフィスを切り盛りするMargaretさんは部屋を行き来して大忙し。どうしてかと言われたら、大会に関する大量の問い合わせと共に大会の前日でも大会申し込みが送られてくるからです。

「Richard、どうするのよ! これでさらに12名参加者が増えたわよ。おみやげ足りるの!?」

 この不安は当たって、後に一部のおみやげが足りなくなって慌てて近くのFedEx Office(Kinko's)に行って急遽印刷しにいくこととなりました。

 後で分かったのですが、この大会の最終参加人数は全部で820人強。初めてのコンベンションにしては、凄く良い人数だと思います。それ以上に、最近のコンベンションの中では、かなり集客した部類に入るでしょう。



 そして、ランチ。時間が無いので、直結しているFlorida Mallのフードコートへ。前田さんとトム・ストーンさんとご一緒です。

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これで9ドル

 アメリカにいると、すごくインチキくさい中華と日本食が妙に美味しく感じるのは何故だろう、何故かしら??

 写真を撮り逃してしまったのですが、このモールの中心には「WASABI」という名前の回転寿司のお店がありまして。妙にオシャレなんですが、ほとんどが「カリフォルニア・ロール」みたいなお寿司ばかり。それにしても、埃が舞い散るショッピングモールの中央で道を歩く人たちに観られながら回転寿司を食べる感覚は良く分かりませんでした!

 そういえば、アメリカではPsyの“Gangnam Style”って本当に流行っていましたね。これから東海岸から西海岸までいろんなお店で耳にする事になります。このモールも例外ではなく、フードコートのディスプレイで一日中ずーっと流れていました。



 ランチが終了して、それからの皆さんの頑張りで14時過ぎには見事に作業終了。この日から始まる“アーリー・レジストレーション(一日早い受付)”に見事に間に合いました。

 前田さんと私も早々にレジストレーションを終えて、時間があるので前田さんがショウとレクチャーに必要な小物を探しがてらモールの散策をすることにしました。

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太陽がまぶしい!良く考えたら今日初めて日光を浴びました。

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このスカルのキングのTシャツ、すごく素敵でした! 今になって買っておけば良かったと後悔。

 とりあえず、前田さんが必要な品々も手に入り、一旦ホテルで休憩。



 アーリーレジストレーションが開始され、ディーラールームが開きました。そこでちょっとだけブースを覗きに行ってみました。

 …とは言うものの書籍(特に古書)にばかり目がいって、どうも商品そのものに興味がほぼ向かず。最近はずっとこんな調子です。このブログの右欄リンクにもあるH&R Magic Booksさんともう一軒の本屋さんに入り浸っていました。その中でも、いくつか気になって手にとった商品がありました。

RFA Production : 店主のTony Millerさん、大会の数週間前に心臓手術を受けられたばかりなのに参加されていて皆さんビックリ。いろいろ面白かったのですが、ライジングカードのMOFOと、新製品の"QUick Loader"という本当に早くカードを仕込める「財布に通うカード」が非常に良かったです。

Jeff Pierce:新著の“The Cardwarp Tour”が素敵でした。最近、あるマジシャンの方と話していた時「Card Warp」って結構見過ごされてると意見が一致したことがありまして。この本に掲載されていない素敵な手順もいくつかあるので決して完全版ではないですが、この本はその再評価に良いのでは?と思います。

Kozmo Magic:指輪のマジックで有名なGarett Thomasさんがデモをされていた、この指輪のマジックこのコインマジックが非常に面白かったです。
 そういえば、スクリプト・マヌーヴァ社からも彼の代表作「Ring Thing」の日本語版が発売されましたね。これもおススメです!

BJW Magical Jewelry:典型的なマジックのアクセサリーと違って、洗練されたアクセサリーが多いです。そして、このお店ではとある有名な仕掛け付き指輪をオーダーメイドで作ってもらえるんです…が、それはまた別の話し。

SUBDIVIDEDSTUDIOS INC:ここの木工製品、鞄に余裕があったら持って帰りたかったです。手で触ってきましたが、加工、仕上げ、すべてがアメリカ製品とは思えないほど(失礼!)非常に丁寧な仕事でした。

 あと2軒、気になったお店と目当てだったお店がありますが、それは次のエントリーに回すことにします。



 ディーラールームでいろいろ観ていたら、アーリーレジストレーションを終えた方々が続々と入っていらっしゃいました。すると、本当に久しぶりにお逢いする方々がいっぱいいらっしゃって、次々と声をかけてくださいました。
 今回のこの大会の凄い所は、アメリカ全土から著名なマジシャンたちが出演者では無く、参加者として沢山参加されているんですね。この参加者だけでもあと2回はマジックの大会を開くことができるくらい。

 この日お逢い出来たのは…

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まずはDan Garrettさん。私が学生の頃に通訳をさせていただいた時から考えると、もう20年くらいお逢いしていませんでしたが、すぐに私を見つけてくださいました。最初の一言が「Yuki、痩せたねぇ!」 
 嬉しい事に今回のアメリカでは痩せたと言う反響が非常に大きくて凄く嬉しかったです…ある方を除いて。この話は後のエントリーで詳しく!
 素敵なマジックをいくつか見せていただいたり、一度お茶を飲む機会もあって凄く嬉しかったです。

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 つぎに、Bill Mullinsさん。「え?どなた??」という方が多いかと思いますが、歴史家で凄いリサーチャーです。とんでもない新事実をとんでもない文献やソースから見つけ出す天才で、私の憧れの1人でもあります。今回は前田さんと一緒にいろいろお話しを伺うことができて嬉しかったです。
 おみやげについてきた、Jerry Andrusさんの目の錯覚を利用したガジェットについてお話ししていたら、その原理を応用した簡単に出来る目の錯覚をその歴史と共に教えていただけました。呑み屋さんで演じるには丁度良いなぁ、と思っております。

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これはオーランド国際空港での別れ際の写真

 そしてRichard Hatchさん。上記のH&R Magic Booksの創業者であり、歴史家であり、素晴らしいマジシャンです。特に近代奇術の祖、オーストリアのJohann Nepomuk Hofzinser と伝説のギャンブラーS.W.Erdnaseの研究では第一人者であります。ハッチさんとも素敵な時間を過ごしたのですが、それはおいおい。



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 この日の晩御飯はFIVE GUYSのベーコンチーズバーガー、全部載せ(ドリンクとポテトのセットで8ドル)。このお店もその場で冷凍じゃないパテを焼いてくれるから、時間がちょっとかかりますが好きなのです。これだけで、もうお腹いっぱい。こう思うと、某チェーン店のハンバーガーって……と思わざるを得ません。



 晩御飯も終わって、毎朝のヨーグルトと前田さんがレクチャーにお使いになるレモンを探しに近くの大型スーパーTARGETまで買い物に行ってから一旦ホテルの部屋に無事帰還。
 前田さんといろいろお話しをしていたら、急に携帯電話が鳴りました。誰だろう?と思っていたら、先生Jamyでした。「おぉ、Yuki! やっと着いて、今ロビーのバーでみんなと呑んでるけど…」という言葉を聞くか聞かないかのタイミングで、前田さんの「行ってらっしゃい!」の声を背中に聞きながら部屋を飛び出していました。

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ほぼ毎晩呑んでいたメンバーの図
(右からKopfさん、私、Jamy、DJさん)

 ロビーにはモヒートを呑んですでにご機嫌な先生Jamyとその生徒さん、JEEFのリーダーD.J. Grotheさん、この大会の目玉のお1人、テキサス在住の伝説のマジシャンBob Whiteさんのお弟子さんで凄腕マジシャンでもあるJared Kopfさん、そしてEric Meadさんがいらっしゃいました。

 今回の訪米で一番嬉しかったのは、事前に先生Jamyから「今回の大会はMCもするし、レクチャーもある。本当に多くの友人も来る。一緒の時間を過ごすのは限られた人数だ。時間も限られている、でも、それでもYuki、お前はシャイになるな。いつでも何も言わずに俺の横にいろ。知らない人がいたら全部紹介してやる。そして、一緒の時間を過ごすんだ、いいな?」と凄く男前なことを言って頂いたこと。この大会の期間中、本当にそうしてもらったのは感謝以外の言葉がありません。

 先生とお逢いしたのは1年ぶりですし、いつもメールとSkypeでやりとりしているのですが、それでも直に逢うというのは違います。ジーンとひそかに感激していました。



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 今回出演者以外の方で感激した方が4名いらっしゃって、Kopfさんはそのお1人。以前からいろんな奇術専門誌の記事やレビューを拝読して、その分析の鋭さに感銘を受けていたのですが、お逢いしてその破壊的な面白さと剃刀の切れ味のような賢さに圧倒されました。さらに、私が大好きな数冊の小冊子の著者でもあることが今回分かって、なんか納得。まず、何と言ってもKopfさんご本人がめちゃくちゃ面白い方なんですね。

 上の写真は、去年発売されたKopfさんの作品『Muckless Muck』。ギャンブルのテクニック“Muck(手札をすり替える技法)”の話をしながら行う、3段の信じられないカードの交換現象です。

 Kopfさんの凄い所は、Bob Whiteさんという名人から授かった古典への敬意と斬新なアイデアを見事に融合されるところ。この作品にもその凄さが存分に発揮されています。テクニックの確かさと抜群に冴えきったアイデア、古今東西の文献にあたるバイタリティ、すべてが素晴らしかったです。これでいてメンタリズムに関して鋭い分析とアイデアを持ってるなんて。ちょっとあり得ません。



 とにかく、このメンバーが揃ったら喧々諤々しゃべる、しゃべる。しかも、その間に“F*ck”という言葉ががんがん挟まり、面白い裏話から最近のカルチャーについて、そしてマジックのアイデアが所狭しと飛び交います。下手に口がはさめません。

 さらに嬉しかったのは、KopfさんもMeadさんもDJさんも「お前のこと、良く知ってるよ!」と言って下さったこと。先生Jamyがいろいろ吹聴してくださっていたようです。大好きなマジシャンの方に「Jamyから聞いたあのアイデア、賢いね。見せてよ」なんて言われて、天にも昇る気持ちになりました。お酒もガンガン進むってものです。

 久しぶりの嬉しい再会と初めましての挨拶とカードとコインの応酬で、あっと言う間に夜は更けていきました。

Day 1 Part 1につづく) 

Genii 75th Birthday Bash : Day -2 (Part 2)

(→Part 1からの続きです)

 Richardがレジストレーションカウンターに持ってきた、その鞄の大きいことときたら!! そして、この重いこと!! ずっしりきます。

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比較としてバイシクルを置いてみました。

 そして、チャックを開けると中身はこんな感じ。

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 左が一段階開いた状態、右が完全に開いた状態。あちこちにあるポケットにいろいろなグッズが入っています。なんか、宝探しみたい!

 「どうだい、この鞄はカッパーフィールドからの寄付なんだよ!豪華になったなぁ」とRichard。仰る通りです。

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大会のパンフレットにメッセージが!



 全部で26種類のお土産がありました。その内容は…

Your Genii 75th Anniversary Birthday Bash Gift Bag

This folio containing your gifts was generously donated by my friend David Copperfield in celebration of Genii’s 75th anniversary.

Your gifts, a token of our appreciation for attending our celebration, are described below. Some items are readily visible in the folio, but others are hidden in various pockets. Have fun exploring! (One helpful hint: some of the instructions for the card tricks are in the zippered mesh compartment under the large flap on the left side.)
Thanks for attending our 75th Anniversary Bash and enjoy this wonderful folio of gifts donated by the many generous dealers, advertisers, and friends of Genii, The Conjurors’ Magazine.

Richard Kaufman

Juan Pair, donated by Juan Tamariz, Stephen Minch, and Genii
The publication of any new effect by the master Juan Tamariz is cause for celebration, but the publication of two, his handlings for an ungimmicked “Rising Cards” and Vernon’s “Travelers,” makes it a doubly special event. Written by Stephen Minch of Hermetic Press, these delightful routines will introduce you to a new culling technique by Juan as well as give you the usual Tamarizian lessons in the psychology of expert card handling.

The Blue Crown DVD Sampler, donated by The Blue Crown
Alex Pandrea, chief of The Blue Crown, has put together this special sampler of their DVD line just for our convention. It features David Roth performing and explaining his classic “Hanging Coins,” Tony Chang’s mind-banging “Sandwiches,” Richard Hucko’s clever “Hucko Steal,” and an excellent tutorial on The Turnover Pass by Pandrea, a true master of the sleight.

“Branded” donated by Tim Trono
Tim Trono’s amazing extension of Jack Tillar’s effect “Blister” will allow you to cause an ostensibly normal blister on your finger to visibly morph into the index of a chosen card—both the numeral and pip (and there are several to choose from). Your hands don’t go into your pockets and it’s something the spectator will never forget. This new handling contains a devilishly easy and deceptive force by Paul Wilson.

Lennart Green Deck (plus discount coupon for EMC products) donated by Luis de Matos and EMC
If there’s anyone who doesn’t think Lennart Green is cool I haven’t met him. And what better way to celebrate this Swedish maestro of the pasteboards than with a Lennart Green deck of cards, courtesy of Luis de Matos and the Essential Magic Collection. Don’t miss the wrapper on the deck because it offers you a 10 percent online discount off products from the Essential Magic Collection at essentialmagiccollection.com

“Olram Aces Plus,” donated by Jon Racherbaumer, Tim Trono, and Genii
There have been an untold number of versions of what most people think of as “McDonald’s Aces,” actually a routine of Johann Hofzinser’s dating back to 1850 called “The Power of Faith.” One of the best is Jon Racherbaumer’s “Olram Aces,” presented here in a new handling including the necessary gimmicked cards.

Big Blind Media DVD Sampler, donated by Big Blind Media
Owen Packard and Big Blind Media, purveyors of fine digital magic, have provided this DVD sampler which highlights their excellent YouTube channel and DVD sets, and has performances and explains of seven excellent effects from Cameron Francis, Joshua Jay, Terry Lagerould, Alan Rorrison, John Bannon, Dave Solomon, and Liam Montier.

“Moser’s Miracle Monte,” donated by Vanishing Inc.
Of all the Monte tricks inspired by Theodore DeLand’s “Pickitout” from 1907 (and that includes those by Eddie Taytelbaum, Mike Skinner, and Mike Rogers), the first real enhancement came from Harry Anderson. Wolfgang Moser’s handling takes that a step farther and is one of the most commercial tricks on the market. You receive the special cards and instructions.

“Intuition,” donated by Real Secrets
Since everything from Real Secrets is, well, a real secret, theoretically I can’t tell you about this. But that seems to be a contradiction since it’s being given to you in this gift bag! I guess I can tell you about it. One of the things which the Real Secrets team is very good at is disguising magical props as ordinary objects—in this case, an effect normally done with playing cards masquerades as one of those ubiquitous “blow-in” cards that are always falling out of magazines. “The Intuition Development Center” is going to help you expand your inner senses by separating red and black “squares.” I think you’ll be tickled by the method.

Reel Magic No.28 DVD, donated by Kozmo Magic
Reel Magic is a magazine-on-DVD, the only one of its kind in our field, and we’re very pleased that Kozmo, the brains behind it all, has donated the latest issue to all of you. The feature interview is with Josh Jay. The DVD features columns by Jon Armstrong, Garrett Thomas, and Simon Lovell; reviews by Wayne Kawamoto and David Regal; tricks explained by Josh Jay, David Acer, and Jim Loscutoff; and “move monkeys” with Steve Bargatze, Lou Carreon, and Kenny Shelton. Lots of fun stuff to watch and learn in this issue of Reel Magic.

Genii 75th Anniversary Magic Set donated by Hanky Panky Toys
Hanky Panky was very kind in donating a magic set for each one of you to celebrate Genii’s 75th birthday. As the only maker of magic sets endorsed by FISM, Hanky Panky has been making European magic sets for decades. For us, they have produced a miniature set containing half a dozen effects—all quite good, whether classic or new. Hanky Panky also manufactures custom magic sets for various magicians around the world.

Cheating at Cheating, donated by Magicana
After some generous words of welcome in which David Ben explains the mission of Magicana, his non-profit organization in Canada dedicated to the exploration of magic as a performing art, he treats us to a tricky bit of video titled “Cheating at Cheating.” In it he demonstrates but does not explain various bits of amazing card handling, much of which comes from The Expert at the Card Table. This is followed by an excerpt from a recent issue of Magicol titled “Extraordinary Popular Delusions and the Madness of Erdnase.” Navigate through the excerpt using the arrow keys on your DVD remote control or computer keyboard (not your mouse). If you find viewing it on the screen inconvenient, you may download the article for free from www.magicana.com/geniibash.

Jay Sankey’s “The Fine Print,” donated by Elmwood Magic
Jay Sankey has created magic since the early 1980s, and I was pleased to write, illustrate, and publish his first two books Sankey Panky and 100% Sankey. This effect from Elmwood Magic emphasizes the simpler side of Sankey—a card force and the supplied special card produce a memorable miracle. Elmwood Magic will be having a drawing in the dealer room each night for a $100 gift certificate’s worth of products from their website.

Mahatma, donated by The Conjuring Arts Research Center
While magic had a rich history in Asia, the United Kingdom, and Europe, it was a bit of a slow-starter in the new United States, where the earliest magic dealers, the Lubins, C. Milton Chase’s father Nathaniel, and Joseph Hartz, didn’t open shops until somewhere between 1851 and 1860. The first magazine didn’t appear until 1895, but once it got going after a few false starts and different owners, Mahatma became an invaluable source of information and the progenitor of all American magic magazines that followed, including The Sphinx and, later, Genii. Published for 11 years, obtaining a full file of Mahatma over 100 years after it ceased publication was a Herculean task. The Conjuring Arts Research Center presents this CD-Rom containing every issue of Mahatma in full color, in fully-searchable PDF format. Note that this disc must be used in your computer, not a stand-alone DVD player.

“Alan Alan’s Dual Control” donated by L&L Publishing
“Dual Control” is an amazing utility gimmick. If you’ve ever wanted to perform the “Magnetized Pencils” or “Magnetized Cards,” where objects adhere to your skin as if by magic, or the “Rising Cards” with a borrowed deck, Alan’s handling of the Dual Control gimmick will enable you to do all that and more. I used to visit Alan Alan’s shop The Magic Spot and see him demonstrate this behind the counter and it always fooled me. Patrick Page hosts this DVD and also assists Alan with explaining the methods. It’s amusing to watch these two old pros (and friends) as Pat is trying to move Alan along during the explanations, with Alan having a hard time getting a word in. And take special note of the extra handling by Fred Kaps for the “Magnetized Pencil.”

“Mutanz” or “Headhunter,” donated by Robert Farmer
From the mysterious Mr. Farmer you’ll receive one of two of his most amazing packet tricks, both involving secretly gimmicked cards and mind-bending psychology for the utmost packeteer’s escape from reality.
※注:私のバッグにはHeadhunterが入っていました。昔買って良く遊んでたなぁ。

Jerry Andrus’s “Spook Blocks,” donated by Genii and the Estate of Jerry Andrus
I’ve always been a big fan of both of Jerry Andrus’s passions: magic and optical illusions. While I have published his optical illusion “Parabox” several times in the past, for our gift bag I sought out one of his more advanced items that has not been widely reproduced: “Spook Blocks.” It takes the simple optical effect of “Parabox,” where a concave three-dimensional item appears to become convex, and amplifies it, making your head spin with the impossibility of what you’re seeing.

The Magic of Méliès DVD, donated by Kino Video and Genii
Kino Video produces this wonderful DVD containing 15 films by Georges Méliès followed by a documentary George Méliès: Cinema Magician. Méliès was a magician and the manager of the Theatre Robert-Houdin, as well as one of the earliest film-makers and the discoverer of the special effect in cinema. In these films, some of which feature magical effects achieved through early special effects, you can still see the charm Méliès captured in his work. If you’ve seen Martin Scorsese’s extraordinary film Hugo, then get ready to experience the original Magic of Méliès.

“Dr. Sawa’s Fortune-Telling Card,” donated by Genii
When I published Sawa’s Library of Magic in the late 1980s, one of my favorite effects required a unique gimmicked card that allows you to reveal four predicted cards in different sizes and shapes. I’ve not seen a single person perform it even though it requires no sleight of hand and is unique in all of card magic. You’ll find new instructions herein along with the required special gimmick—please try it out.

“Scarne’s Ace Cutting,” donated by Ray Goulet
In his autobiography The Odds Against Me, John Scarne relates how he was able to cut to the Aces from a shuffled deck in the presence of well-known gamblers. The trick has been a legend for many years, and my guess is that Scarne used different methods based on the particular circumstance in which he found himself. Karl Fulves has published a riffle shuffle control that Scarne explained to him, and stated he used it for the Ace-cutting routine. Scarne tipped an entirely different method to Ray Goulet many decades ago. It is, Scarne told him, the technique he really used to cut to the Aces for Arnold Rothstein. Get ready to learn The Pinch.

Derek Dingle’s “Lightning Card to Wallet,” donated by Richard Kaufman
While later in life Derek Dingle, perhaps the greatest natural close-up sleight of hand artist of the 20th century, used the Card in Envelope style wallet usually credited to Paul LePaul, in the 1970s he used what is known as the Balducci/Kaps Wallet. Derek’s handling for the repeat Card to Wallet has never been published, and with it Dingle was able to load a wallet and bring it out of his pocket faster than anyone I’ve ever seen. I’ve kept this a secret for 30 years, but now it’s time to share it with you.

Theodore DeLand’s “Fadeaway Card,” donated by Genii
“The death of the back palm” trumpeted the ads by Theodore DeLand in The Sphinx magazine in 1908. The Back Palm did not die—far from it; it’s performed by magicians all around the world every day. But the principle behind DeLand’s “Fadeaway Card” has been a secret that some wily magicians have been using under the radar, even in FISM competitions. Yes, it really works, and the gimmick is now printed by the United States Playing Card Company to match a Bicycle deck. Don’t fool yourself by thinking that it doesn’t work!

Theodore DeLand’s “Eureka Card Trick,” donated by Genii
Theodore DeLand invented the principle of printing overlapping playing cards on the face of a single card for his “Phantom Card Trick” in 1907. With the “Eureka Card trick” of 1913, he combined the idea with a double ended card printed on the opposite side, creating a new dimension in card magic. The gimmick is printed by the United States Playing Card Company to match a Bicycle deck.

Tom Palmer’s “Insta-Flash!” Illusion, donated by Paul Osborne Illusion Systems
The late Tony Andruzzi’s real name (well, his second “real” name) was Tom Palmer, and he was one of the most creative and funny magicians of his time. Paul Osborne, illusion designer and a Genii columnist for many years, has drawn up a previously unpublished illusion concept by Palmer in honor of our 75th Anniversary.

Friendly Fire, donated by Ben Harris
This 142-page ebook is a compilation of magic and theory from Ben Harris’s New Directions Magazine, published from 1985 to 1987. The contributors include Jerry Andrus, Jon Racherbaumer, Jay Sankey, Steve Dusheck, Ian Baxter, Sixten Beme, Mike Gallo, Harry Lorayne, Ed Marlo, Richard Sanders and others. Locate the card in the folio with the URL and download the book. It expires on October 14, next Monday, so don’t wait!

PLF Marked ESP Cards, donated by Tannen’s Magic
I’ve been going to a magic shop owned by one of the Tannen brothers since the age of 7 or 8. First it was Mike Tannen’s Circle Magic, and then Lou Tannen’s at 1540 Broadway. Both were mystical places where dreams resided. Today Tannen’s Magic is owned and operated by Adam Blumenthal, an enterprising young man bringing back the great traditions of the company. Tannen’s Magic has donated a set of 5 specially-marked ParaLabs ESP symbol cards, which will allow you to perform some remarkable psychic miracles.

“All Roads Lead to Genii,” donated by … Genii (of course)
Hideo Kato’s ingenious effect “All Roads Lead to Rome” appears in the November 1986 issue of Genii. For our 75th Anniversary, I’ve produced a new and amusing version of this clever trick. No matter what magazine you try to read, all roads lead to Genii. But you already knew that or you wouldn’t be here!

The Lost Dai Vernon Lecture DVD, donated by Genii and The Estate of Dai Vernon
Every lecture that Dai Vernon gave was different, even if he was lecturing on the same effects and routines. This particular lecture (shot in Norfolk, Virginia, in 1976) has never been released before, and it offers yet again stunning proof of his masterful insight and ability in all areas of magic. It pleases me no end to be able to present this DVD to you because it contains some things that I saw Vernon do in 1983 when we first met and never thought I would see again, such as The Berg Knot and his masterful handling of The Bottom Change. The natural ease with which Vernon executes the extremely difficult card sleights in the second half really takes your breath away. This is a lecture to be treasured. The time codes indicate where each item begins.
“Cups and Balls” (3:10)
“Coins in Champaign Glass” (18:10)
Coin Star (24:00)
Various Coin Vanishes (25:00)
“The Tale of the Treasury-Worm” (28:19)
“The Daivergent Silk” (Color-Changing Handkerchiefs) (30:50)
The Berg Knot (33:10)
Vernon on the Card Index (36:00)
Vernon Handling of the “Sacks’ Dice Routine” (39:25)
“Salt Pour” (43:05)
“Four Balls in the Net” (46:34)
“The Peripatetic Walnuts” (57:23)
Double-Backed Cards and “The Trick that Fooled Houdini” (1:02)
Talk about the Double Lift, “The Progeny’s Transposition,” Leipzig’s Double Lift (1:05:30)
Talk about timing with the Pass and the Top Change (1:12:50)
Max Malini, Nail Nicking, and “The Siamese Aces” (1:13:45)
The Bottom Change (1:15:24)
The Top Change (1:16:24)
Color Changes, including Malini, Leipzig, and a Tenkai Palm Color Change (1:18:09)
Erdnase False Overhand Shuffle—Vernon Technique (1:21:27)
The Push-Through Shuffle and Cut (1:22:37)
Two Ways of Replacing a Palmed Card (1:23:53)
Riffle Pass, Diagonal Palm Shift, and Hand-Washing (1:25:43)
The Gambler’s Palm (1:27:30)
Time to Change Palm (1:28:47)
Video Loss of 4 Minutes While Audio Continues (1:30:35)
Erdnase Pushoff Second Deal (1:34:30)
The New Theory Second Deal (1:36:57)
Bottom Deal (1:38:40)
More Talk About The Double Lift (1:40:06)
A Loose Lift (1:42:23)
Double Lift Unload (1:42:56)
The Fingerprint Trick (1:44:30)
Controlling a Card to the Top or Bottom (1:49:50)
Leipzig Hindu Shuffle Force (1:51:15)
The Spectator Peek (1:52:09)
French Shuffle Bottom Control (1:53:18)
Brother Hamman’s “Pinochle Trick” (1:53:52)
Video Loss, though patter continues, and Vernon explains how he ends the trick cleanly.


…と、まぁとにかく豪華すぎるこの内容。Richardに「これ、後で売ったりするの? 売るとしたらいくらくらいになるの?」と聞いたら、「売る訳ないし、この内容だったら350ドル以下じゃ絶対に売れないね。売るだけこっちが損することになるからね!」と明快なお言葉。仰る通りです。



 私個人のハイライトは、こんな感じです。

(1)ミニチュアのマジック・キット

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 RichardがFISMで見つけてきたようで、馬鹿馬鹿しい感じがしますが素敵なマジックが入っています。

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 個人的にはコインの串刺し(写真の右上)、色の予言がお気に入り。早速演じてみましたが、結構いけます。

(2)“Juan Pair”と“Olram Aces Plus”

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 2冊の小冊子です。まずは、マジックの神様Juan Tamarizさんによる未発表の2作品が解説された“Juan Pair”。 作品そのものはレクチャーなどで実演されていますが、文章になるのは初めて。スティーブ・ミンチさんの明快な解説で非常に分かりやすくて、このうちの1つは練習してみたくなりました。
 これは近い将来Hermetic Press社から出版されるタマリッツさんの著作“flamenco”からの抜粋です。

 そして、"Olram Aces Plus"は、重鎮Jon Racherbaumerさんによる、エドワード・マルローさん風味の4枚のエースを使った名作です。それが、さらにグレードアップしています。

 この2冊のパンフレットは、アメリカ国内移動の時はずーっと読んでいました。

(3)パンフレット詰め合わせ

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 写真のように中身は大変豪華なのですが、特に名手ジョン・スカーニさんが演じて、その方法が知られていなかった“Scarne Aces”の秘密が明かされたのは本当にビックリ。後で実演を見せてもらったのですが、その不思議さにひっくり返りそうになりました。
 その他、デレック・ディングルの「財布の中に飛行するカード」の本当の方法や沢浩さんの素敵なカード当てなど、大変実用的で素晴らしい作品が詰まっています。

(4)Mahatma

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以前復刊されたものと共に。

アメリカ初の奇術専門誌『Mahatma』(1895年~1906年)がフルカラーのCD-ROMになりました。凄く面白い作品が沢山収録されている雑誌で、リサーチが非常に楽に出来ます。これ、The Conjuring Arts Research Centerから19.99ドルで発売されました。資料として持っておいて損はないです。

(5)The Lost Dai Vernon Lecture DVD

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ロベルト・ジォビさんのセミナーノートと共に。

 去年、マジックの神様Dai Vernonさんのレクチャー映像が新たに発掘されて、Magic-Con 2での目玉企画(シークレット・レクチャー扱いでした)となり、その後このDVDセットに収録されて私個人は狂喜乱舞しました。

 そうしたら、また新たなレクチャー映像が発掘されたのです。これにはRichardが狂喜乱舞。参加者の方でも「L&Lのレクチャーじゃね??」と勘違いされている方がいらっしゃいましたけど、世界初公開になるものです。

vernoncapture.jpg
あぁ、確かに見たことが無いや

 2時間にわたってみっちり様々な分野のマジックを神様ご本人がバリバリ演技、解説をされていきます。もう80歳近いはずなのに、完璧な演技なんですよね…。今まで実演を観た事がない作品もあって、もう口をぽかーんと開けながら観続けています。これだけで350ドルの価値があると思いました。



 あとは、“Intuition”という超能力的なマジックも大好きですね。これも数人の方に試していますが、凄く不思議に見えます。本当にこの内容をすべて消化するためにどれだけの時間が必要なんでしょう??

 この内容は、参加した775名+αの方々だけにシェアされたもの。その事実だけでも、なんか凄くウキウキしてしまいました。



 前田知洋さんと一緒にこのおみやげの内容と量の凄さに驚いていたら、一つ疑問が浮かびました。

「ねえ、Richard。これ、本当に凄いおみやげなんだけど、この鞄にこれだけのグッズを詰めるの誰がやったの? 凄く時間がかかったんじゃない??」
「うん、良い質問だ。誰がやったかって?まだやってないぞ。そして、やるのはお前さんだっ!!

…えっ!? 何も聞いていないよ?? そうか、だから「Yuki、時差ぼけもあるから2日前にはおいで」とRichardは言っていたのかぁ…orz 確かに「何でも手伝うから言ってね!」とは言ったものの…。

「Tomoはアーティストだから、明日はゆっくり過ごして身体のコンディションを整えてね。Yuki、お前は9時に本部集合で作業開始だ。遅れるなよ! 大丈夫だ、もっと仲間がいるからな! ロビーにあるスタバでコーヒーとサンドイッチ買ってくるの忘れるな!!」

 なんと突然の指令が下され、9時作業開始ならばもう寝ないといけません。こうして慌ただしく大会2日前が終わっていきました。

(Day -1に続く)

Genii 75th Birthday Bash : Day -2 (Part 1)

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 皆さま、大変ご無沙汰しております。今年の春から夏にかけまして非常にバタバタしておりました。それには理由がありまして…。
 この10月、約1ヶ月間アメリカで過ごしておりました。フロリダで開催されたマジックの大きな大会「Genii 75th Birthday Bash」を皮きりに、ワシントンDC、ニューヨーク、サンディエゴという旅程です。

 しばらくの間、今回の道中について書いていきたいと思います。



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 話しは遡って去年の夏。友人Richardから連絡がありました。

「お前、来年アメリカに来るのか?」
「うん、Magic-Conバックス兄弟が主催する“コンセプト”を伝えるマジックの大会。今流行りのTEDのマジック版という感じですね)は行こうと思ってるよ」
「えっとな、Magic-ConもFISMも忘れろ。それよりも絶対にGenii 75th Birthday Bashにおいで。フロリダでやるから。絶対に損させないぜ! メインゲストはタマリッツ(ご存知ない方のために:スペインの国民的スターでマジシャン。一言で言えば、今現在マジックの世界では神様的存在の方です)だぜ、しかもセミナーもやってもらうんだ。これは良いだろ??」

…マジですか!? 

 そうしたら、私がアメリカに行くかもしれないと話を聞いた畏友のSteveが「せっかく東海岸まで来るならさ、ニューヨークに寄っていかない? で、私のショウを観に来てよ!」と連絡をくれました。
 そうだ、確かにずっと行きたいけれどもチャンスが無かったよなぁ…じゃあ、この機会にワシントンとニューヨーク、そして先生Jamyが住むサンディエゴに寄っていこう!と話が着々と決まりました。少し長旅になりますが、たまには自分にご褒美をあげた方が仕事の励みにもなるってものです。

 しかし、そのためには少なくとも今年の10月中の仕事は9月末までに終わらせなければならず(それ以外にもいろいろな調整事項もありまして)、かなり大変だったのですが「これが終わればパラダイスが、パラダイスが待ってる!!」と鼻先にニンジンをぶら下げて頑張っておりました。
 ありがたいことに大会が近付くにつれて、私が大会に参加する事を知ったいろいろな方々が「逢うの、楽しみにしてるよ!」とメールを下さって、大変嬉しかったのであります。


centrea.jpg
出発のセントレア空港。凄く良い天気でした!



delta.jpg

 今回の旅もデルタ航空を使いました。

 まあ、とにかく評判は真っ二つに分かれる航空会社ですし(というか、確実に悪評の方が多い)、破産してからは連絡便が減って極端に接続が悪くなったり、CAさんも人によってまったくダメだったりと問題点がいろいろありますが、英語がなんとかなればトラブルの多くは回避できますし、費用もかなり抑えることが出来ますし、サービスも期待しなければまったく問題ありません。
 今回は成田に到着してから地上職員の方の対応の酷さには呆れましたが、それ以外は本当に快適な空の旅でした。

deltaca.jpg
デルタ航空で好きなのは、注意事項を伝える映像に出てくるお姉さんが妙に色っぽい所。

 太平洋路線では個人用モニターの液晶も新しく、映画と音楽を観まくり、聴きまくり。見逃していた「プロメテウス」と「アベンジャーズ」を往路で、そして「テルマエ・ロマエ」を復路で鑑賞。思っていた以上にそれぞれ楽しかったです。あと、私の大好きな「This is it」もあって、もう何度も観ているのですがここでも観ていました。

 睡眠もじっくり取れ、食事は…ですがそれなりでしたし、まったく文句はありません。

deltadinner.jpg
この海老のカクテルはいつも微妙。



 あと、どうしてデルタ航空が良いかというとこれがあるから!

skymall.jpg
じゃーん!

 「Sky Mall」誌です。これは以前あったアイデアグッズのお店「王様のアイデア」のカタログ版という感じの機内誌です。本当に日常生活にはまったく必要のない、でもつい欲しくなってしまう下らない商品が満載なのです。頁をめくるたびに笑える、破壊力満点のカタログです。今はインターネットでも購入可能なのですが、やはりカタログを読みながらニヤニヤ笑うと言うのが一番だと思います。
 今回見つけた凄く欲しくなったグッズはこちら!
 
第3位 木のデコレーション!
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第2位 金メッキしたデック!
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第1位 ハロウィーン用ゾンビのモニュメント!
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 庭からゾンビが這い出てくる様子を想像するだけで、もうタマリマセン。



dmc.jpg
これは乗り換えのデトロイト。クラウザーさんはいなかったです。

 大会の2日前、18時過ぎにフロリダのオーランド国際空港に到着しました。ここでちょっと待ち合わせ。どなたかと言えば、今回のゲストのお1人前田知洋さんでした。事前に航空便のお話しをさせて戴いたとき、到着時間が30分ずれているだけだったので、ではバッゲージクレームで待ち合わせて一緒にホテルへ向かいましょう!と前田さんから嬉しい申し出を戴いて、それに乗らせて頂くことにしました。

 私の方がちょっと先に到着したので、そのままスーツケースを受け取ってすぐに先生Jamyに電話を。「おぉ、お疲れ様!私は明日の夜遅くに会場に到着するから。明日逢おうぜ、楽しみにしてるよ!」とちょっとだけ話しただけで「あぁ、アメリカに来たんだなぁ」と実感しました。



 前田さんと無事合流して、空港にあったDisney Storeを冷やかしたりしてからタクシーで一路ホテルへ。スコールのような雨が凄くて、とにかく蒸し暑い。タクシーの運転手さんに蒸し暑いですねぇ、と話すと「フロリダだったら当たり前だよ。5月から10月までは雨季だからずっと蒸し暑いよ。その上、今は台風シーズンだろ?大変だよ」とのこと。確かに大会中、夕方以降は必ずスコールのような雨が降っていました。



floridahotel.jpg

 ホテルはThe Florida Hotel and Canference Centerという所。スタッフの方は皆親切で、部屋も広くて申し分ありません。
 ここのホテルはThe Florida Mallという巨大ショッピングモールに直結しているので、買い物や食事が本当に近場で(雨にぬれることもなく)出来、大変便利なホテルでした。
 後でRichardも「あのホテルを見つけたのは本当にラッキーだったよなぁ!」と言っていたほど。



 さて、ホテルにチェックインして荷物を部屋に置いて、早速Richardの元へ。すると、非常に疲れた顔で私たちを迎えてくれました。その顔を見ただけで、大会の準備がどれだけ大変だったのかすぐに分かりました。そりゃ、メールの返事も遅くなるはずです。

 「長旅お疲れ様! 君たちは晩御飯食べたかい? まだならすぐにモールのフードコートに行きなさい。ホテルのレストランはもう完全に閉店のはずだから。フードコートももうすぐ終わっちゃうからね!」と言われ、慌ててモールの中にあるフードコートへ。

 もうすぐ閉店というタイミングで、いろいろお店を見ていましたら「典型的なマカロニチーズがある!」と言う事で前田さんと話がすぐに一致して、すぐにオーダー。日本にも店舗があるsbarroです。

sbarro.jpgcleanup.jpg
本当に閉店間際で、掃除が始まってしまいました。急いで食べます、はい。

 あぁ、このジャンクさ、アメリカに来たんだなぁとさらに実感しました(後で先生Jamyには「こんなジャンクフード、Facebookにアップしないの!」と笑われました!)。もちろん、食べきれませんでしたけれどね!!



afterdinner.jpg
食後の語らい。この後、マイケル・アマーさんが偶然通りがかって皆ビックリ。

 さて、お腹がいっぱいになったところで、再びRichardの元へ。「どうだ、二人ともお腹はいっぱいになった?よろしい。そうだ、大会のおみやげを見せていないだろう。これを見てくれ!」

 これが凄いセットだったのです。

(→Part 2へ続く)
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Author:yuki_the_bookworm (a.k.a "べたねば")
何げない日常の中の、本と料理とマジック。

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