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Genii 75th Birthday Bash : Day 2 (Part 2)

(→Day 2 Part 1からの続きです)

 歴史と権威ある奇術専門誌『Genii』の創刊75周年を記念して開催されたマジックの大会Genii 75th Birthday Bashに参加するためにフロリダはオーランドにおります。
 大会も2日目、午前中はユリ・ゲラーさんのレクチャーを受けたりしておりましたが、今日の午後開かれるクロースアップ・ショウに出演されるクロースアップ・マジシャンの前田知洋さんのお手伝いをすることになり、朝からドキドキが止まりませんでした…。

 さあ、打ち合わせも終わってクロースアップ・ショウが始まりました。これがまた、本当に凄かった…。



armstrong.jpg
Jonさんと共に酔ってますので!

 司会は、私が大好きなマジシャンのお1人Jon Armstrongさん。もともとDisney Worldで専属マジシャンとしてプロとしてのキャリアを始められ、コミカルなクロースアップ・マジックで評価が非常に高い方です。

 司会者としての役割も完璧で、程よく会場の空気を暖められ、なおかつ出演者の紹介も大変的確でした。幕間に演じられた4枚のエースを使ったカードマジックも非常に鮮やかでしたし、首を貫通する輪ゴムのマジックも凄く面白く、参加者からも出演者からも評判が非常に高かったです。



giobbianddustin.jpg
この写真、このショウの直後に撮ったものでした

 トップバッターはRoberto Giobbiさん。邦訳版も出ているカードマジックの教本の名著『ロベルト・ジォビーのカードカレッジ』の著者であり、歴史家であり、凄腕のマジシャンであり、大変な美食家でもあります!
 写真をご覧になればお分かりかと思いますが、そのノーブルなオーラの出方が尋常ではありません。大きな体をくゆらして、非常に上品で楽しいマジックを演じられます。どんな高等技法を駆使するマジックでも飄々と演じられます。

 今回も非常に面白い10個のフルーツと観客から借りたお札を使った大変不思議で素敵なマジックを演じられました。



paulandme.jpg
同い年とはとても思えない!(笑)

 続いては旧友Paul Wilsonさん。多くのレクチャーDVDを出されていますので多くの愛好家の方はご存知ですが、イギリスでは「THE REAL HUSTLE」という番組で一躍TVスターとなり、映画「SHADE」(2003年)や「Smokin' Aces」(2006年)のテクニカルアドバイザーとして活躍するだけでなく、役者として出演もされています。

 今回非常に残念だったのは、Day -1でおみやげ鞄の詰め込み作業が無ければPaulさんご一家とUniversal Studio Orlandoへ行く予定だった事。丁度、Halloweenの特別イベントをやっていたのです…。

 大変不思議なカードマジックと、素敵な“シリンダー&コインズ”を演じられました。イギリスの名人John Ramsayによる非常に難易度の高い作品なのですが、4枚の銀貨が1枚ずつ指先から消えてゆき、改めた革の筒の中に見えない飛行をしていく様子はため息がでました。

 今月、日本でレクチャーツアーをされますね。一言…必見です。内容を伺いましたが、以前名古屋だけでレクチャーをされた内容に加えて、最新の面白い作品がてんこもりですよ! 「ポール・ウィルソン レクチャー」で検索されると、お近くのレクチャー情報が出てくるはずです。



albasanandme.jpg
凄く素敵なご夫婦でした!

 続いてはシカゴ在住の女流マジシャンAlbaさん。もともとアルゼンチン出身で、現地で有名なFu Manchu School of Magicでマジックを習得されている本格派のマジシャンです。
 実は今回初めて知ったマジシャンの方で、どんなマジックを演じられるのか?非常に期待していました。

 「マジシャンしかいない会だから、皆さんがご覧になったことが無いものをお見せするわ!」と言いながら、3本の長さが違うロープを取り出します。これはマジシャンならほぼご存知の「3本ロープ」という有名なマジックなのです。そのため、会場からは笑いが起きます。しかし、そこからは本当に不思議に見える「3本ロープ」の手順が始まり、最後は会場から拍手が起こりました。その後のカードマジックも非常に素敵で、彼女の行う「トップ・チェンジ」は必見だと思います! たぶん世界で最高の「トップ・チェンジ」でしょう。 
 え?それは何かって??…Albaさんの演技を見てのお楽しみ!



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まぶしいのは、きっと彼の笑顔のせい!

 スペインのWoody Aragonさん。Juan Tamarizさんの薫陶を受けた新進気鋭のマジシャンです。数理的な原理を使うカードマジックに抜群の冴えを見せ、普通退屈な作品が多いこの手の作品を一級品の演技にする名人です。昨年の終わりに発売されたWoodyさんの著作は世界的にヒットして、私も大好きな本となりました。 

 先日Genii誌の付録として“Genii Poker”という大変素晴らしい作品が解説されたのですが、その予言の方法が素晴らしく「どうしてああいう終わらせ方にしたんですか?」と伺ったら、まぁその答えが本当に意外で、しかも賢くてビックリ! 他にも彼の著作やDVDに関する質問をすると、凄く親切にお答え頂きました。なんてナイスガイ!!

 Woodyさんとお話ししている最中、柔らか物腰の中に一本ピン!と筋が通っている感じ、誰かに似てるなぁ、誰かなぁ??と思っていたら、広島の畏友、治療家の鍛治中政男さんでありました。多分、鍛治中さんにお逢いした事がある方ならば、皆さん納得されると思います。特にあのツルンとしたお顔なんか、本当にそっくり! 

 クロースアップ・ショウも非常に楽しく不思議なショウでありました。あんなに不思議で馬鹿馬鹿しい“Spelling Bee”(実際はリンク先の意味なんですが、マジックですとカードの名前を綴りながらそのカードを出現させるマジックとなります)は観た事がありません!また、これが大変な戦略だったと気が付いたのは演技が終わった後でした。思わず「…これはズルイ!」とつぶやいてしまいました。



 一昨日ご一緒に作業を行ったTom Stoneさん。

 お手伝いのお客さんとして参加者のDarylさん(FISMというマジックの世界大会のカードマジック部門で優勝したことがある名人のお1人)を舞台に上げて、非常に素敵なカードマジック、“シリンダー&コインズ”、そして“カップと玉”の手順を演じられました。すべて古典的な作品なのですが、非常に独創的なアイデアを入れて一ひねりしてあり、そのクオリティの高さには本当に驚きました。



 クラシックなマジックを非常に上手く演じられたのは、昨日のレクチャーでも客席を沸かせたJohn Carneyさん。
 大きなグラスを使っての3つのボールを手から手へ見えない飛行をさせていきます。グラスの中にボールが落ちるたびに「ポーン…」と綺麗な音がたつのが非常に効果的。そして、古いイカサマの話をしながら行う“カップと玉”の手順も素晴らしかったです。最後にテーブルの上に置いてあった空っぽだった帽子の中から大きなココナッツがゴトン!とテーブルの上に落ちる様子に客席は沸いていました。

 ただ非常に残念だったのは、リハーサルであれ程ステージのクルーと打ち合わせをしていたのに、カメラがちゃんとCarneyさんを捉えていなかったため、現象が分からなかった参加者がかなりいらっしゃったのです!

 (実際、この後ステージクルーへの文句が参加者、出演者双方から多く聞かれることになります。彼らも凄く頑張っていらっしゃったのは分かるのですが、カメラマンがカメラにつきっきりでないために大事な部分を映さなかったり、客席に見えなかったり。Day 1での先生Jamyのレクチャーでも、助手として上がった観客とのやり取りは分かったのですが、テーブルの上が見えなかったために現象が分からなかった作品がありました。照明は最新式のLEDライトでしたし、モニターも最新式の液晶テレビでしたし、機材は言う事がなかったのですが…)



 このエントリーで書かせて頂いた通り、中島ゆみさんの「お椀と玉」の手順には客席からため息が漏れていましたよ!



 そして、前田知洋さん。一言で言えば、本当に素晴らしかったです。日本人としての誇りを感じたほど。どうして私がそう思ったか?――これは特別編でじっくりと!



前田さんのショウの片づけを少しお手伝いしていました。

「そうだ、Yukiさん、次のパーラーショウはご覧になりますよね?」
「えぇ、もちろんです!」
「僕の友人が出演するんです。ぜひ彼は観て欲しいなぁ」
「そうなんですね!! 期待します!!」

 そしてパーラーショウへ出向きました。これまた、本当に凄かった…。といいますか、これほどショウの内容がすべて凄いマジックの大会に参加した事はほとんどありません。



 司会はMax名人。最近では人気番組「アンビリーバボー」に登場するなど、日本でもおなじみのマジシャンです。非常に不思議なメンタリズム(超常現象や超能力のように見えるマジック)を演じる、この分野の権威のお1人でもあります。

 本当に手慣れたもので、会場を温めながら的確に進行されていきます。出演者はみなMaxさんの友人なので、その紹介の仕方も気心が知れた感じを受けて非常に気持ちのよいものでした。



 まずは、初日のレクチャーでも客席をガンガン沸かせたChad Longさん。本当にコミカルな演技で有名です。
 今日のパーラーショウは破壊的なコメディで、これはどれだけ言葉を尽くしてもその不思議さと面白さは書ききれないです。度々来日されているので、その際はぜひ!としか言いようがありません。



bensanjamysan.jpg
本当にお久しぶりにお逢いしました!

 続いてカナダのDavid Benさん。名人Ross Bertramさん(1912年~1992年:カナダ出身の名人。テクニックを駆使して行うコインマジックやカードマジックで有名でした)の薫陶を受けた本格派のマジシャンであり、歴史家です(特に伝説のギャンブラーErdnaseとマジックの世界の神様Dai Vernon氏の研究で知られます)。最近ではNPO法人"MAGICANA"を主宰し、若手マジシャンの育成などにも力を入れられています。
  技巧派でもあるのですが、クラシカルなマジックを大変優雅に演じられることでも知られています。

 ちょこちょこメールでやりとりをさせて頂いていましたが、直接お会いするのは本当に久しぶり。今回のショウも本当に素敵で、特にバラの花束を使った“ライジング・カード”(観客が選んだカードがバラの花束の中からせり上がってきます。もちろん終わった後はバラの花束を開いて、その花をすべて観客たちにプレゼント!)が非常に印象的でした。

 Day 3に開催されたレクチャーについては、また後ほど。



 meadsanandme.jpg
本当にナイスガイでした!

 続いてはEric Meadさん。先生Jamyの親友の1人で、本当に賢いアイデアを沢山持ったマジシャンで、ちょっと違う角度からマジックを見ていらっしゃるので一風変わった演技をされます。
 Meadさんがどれくらい賢いか?は、彼が登場したときのTEDでのプレゼンテーションをご覧になれば一目瞭然だと思います。

 この日の演技もまさにそう。3つのボールを取り出し、本当に見事なジャグリングをされたのです! 途中でマジック的な現象も入れ、たった3つのボールしか使わないのですが抱腹絶倒の10分間でした。よくある単に道具を増やしていくだけだったり、単に技巧に走るような「押せ押せ」の演技ではなく、その緩急のつけ方は惚れ惚れするくらい。
 そうだよな、ジャグラーの方がマジックを演じるなら、マジシャンがマジック的な思考を入れたジャグリングをして悪いことなんてないよな、と思いました。マジックの演技に新たな光を見た気がしました。

 そして、次に行ったゴム管と医療用のテープを使った不思議なマジックでも、会場にいらっしゃったEugene Burgerさんをいじりたおして、何の事を言っているか知ってる人たちは苦笑するしかありませんでした。



 そして、前田さんの友人、Rob Zabreckyさん。俳優として有名なだけではなく、今年マジックキャッスルから"Stage magician of the year"として表彰された実力派。前田さんがマジックキャッスルに出演された時に友達になられたそうで、普段は本当に普通のナイスガイ。後で分かったのですが、いろいろな雑誌で彼に関する記事をすでに読んでいました。まったく知らなかった!!

 しかし、一度ステージに上がるとヒッチコックの名作映画「サイコ」(1960年)に登場するバイツ青年のようなキャラクターで、とんでもないシュールなスラップスティックのコメディマジックを演じられます。これも文章では伝えられない演技。あの「何かの汁が滴るかもしれない箱」を手渡されたかった!(訳が分からないですよね?…えぇ、この演技を見ていた皆さんも訳が分かりませんでした!)
 一つだけ取り上げると、あんな素敵な「小さくなるカード」の演技はほとんど観た事がありません。

 そのセンスの良さは、確かに前田さんが「大好き!」と仰るはずでした。今回、初めて観た演技の中で印象に残った2つの演技のうちの1つでした。



 この後前田さんと落ち合って、印象に残ったマジシャンの共通点についてお話しをしていました。
 一言で言えば、そういう皆さんは「唯一無二」の存在であって、代替不可能なんですよね。もちろん、前田さんも含めて。この辺り、非常に大切なことのように思えてなりません。そして、それはこの後の特別編の中で明らかにされます。

Day 2 Part 3へ続く) 
プロフィール

yuki_the_bookworm  (a.k.a "べたねば")

Author:yuki_the_bookworm (a.k.a "べたねば")
何げない日常の中の、本と料理とマジック。

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