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Genii 75th Birthday Bash Day 2 - 特別編:ある秘密の断片(その1) 

(→Day 2 Part3からの続きです)

 歴史ある奇術専門誌『Genii』の創刊75周年を記念して開催されたGenii 75th Birthday Bashというマジックの大会に参加するためにフロリダはオーランドに滞在しておりました。

 ドキドキしながら、今回この大会のゲストだったクロースアップ・マジシャンの前田知洋さんのショウとレクチャーのお手伝いをさせていただきました。

 今回と次回は特別編。普段はあまり見ることが出来ないショウとレクチャーの裏側について、こっそりお伝えしたいと思います。



 話しは大会Day 2の朝に戻ります。

 今朝までの3日間をオーランドで前田さんと過ごしていて感じたのは、すごくのんびり、ゆったり過ごされているなぁ、ということでした。

 朝はゆっくり歯磨きをして、ゆったりと朝食をとって、コーヒーを持って外に出てお日さまにあたりながら私相手にいろいろなトピックスの会話をしてお互い笑いあったり、ちょっとだけお散歩をしたり。本当に悠々自適、といった感じ。

 そしてこの日の朝、ついにずっと気になっていたことを前田さんに伺いました。

「前田さん、いつも緊張されないんですか??」
「しない訳ないじゃないですか。それに日本からわざわざ高い航空運賃を払って僕を呼んでもらったので、他の出演者の皆さんよりも良い仕事をしないといけないと思っているんです…」
「…確かに」
「ということは、自分自身の準備を万全にしないといけない。でも、人前に立つというこ とは自然にアドレナリンが分泌されて、興奮と緊張状態になるのは自然なことなんですよね」
「ということは、人前に立つときに平常心ではいられないってことなんですか??」
「その通り! つまり、ストレスや緊張から抜け出すには、興奮と緊張を呼ぶアドレナリンの分泌をなくせば良いんです」
「でも、そんな事って可能なんですか??」
「出来ますよ。普段よりゆっくり行動するんです。Yukiさん、結構今緊張してるでしょう? 大丈夫、気にしないでくださいね。今日は特に、私と一緒にいつもよりゆっくり過ごしてみて下さい。それと、緊張は伝わりますからね!」

 …あ、見抜かれてる! そうだ、私の緊張を前田さんに伝えてしまう訳にはいきません。でも、このとき気づいたのでした。
 確かに前田さんとご一緒していると自然にゆっくり過ごすことになって、凄くリラックス出来るんですね。この後、私も極力ゆっくり過ごすことで、段々不安と緊張から「ショウが楽しみ!」という風に気持ちが自然に変わっていきました。
 


 前田さんは凄く余裕を持って準備をされます。いつから準備をされていたか?というと、日本を出発した瞬間からすべての準備を開始されていたのです!

 まず、時差を調整するためにわざと機内食を食べなかったり、周囲が明るい状況を作らないようにしたり。私のように到着時間を調べて、そこから逆算して一晩中起きていて飛行機の中で寝る(!)なんていう乱暴な調整法ではありません。
 そして、毎朝のお散歩は日の光を浴びるため。身体にきちんと「朝だよ!」と教え込むためだったのです。

 Day -2でフードコートの食事をされたのも、現地の食べ物を食べてオーランドの空気に馴染むため。

 そして、Day -1。

 大会の雰囲気と英語に慣れるために、わざわざ私と一緒におみやげ鞄におみやげを詰めていたのです。そうしたら、大会のスタッフの皆さんの顔と名前を自然と覚えることができて、なおかつ自然に皆さんとコミュニケーションをとることができます。そして、徐々に大会内部の皆さんと「仲間」になっていらっしゃいました。

 さらに、大会期間中は前田さんに声をかけてくる参加者の皆さんと大変フレンドリーに会話をして、サインや写真撮影などに応じて、大会の参加者の皆さんとコミュニケーションをとっていました。以前のエントリーでも書かせて頂いたのですが、前田さんと直に逢った方は確実に前田さんの虜になってしまいます。それは、海外でもまったく同じでした。

 こうして大会スタッフの皆さんの様子や大会参加者の皆さんの様子を身体で感じとりながら、ご自分から率先して大会の場に馴染むようにされていたのが非常に印象的だったのです。多分、この大会でのご自分の立ち位置を確認されていらっしゃったのかもしれません。
 しかも、こういう事を「自然に」行っていたのです。計算して出来るものではありませんし、そうだったとしたら、逢った人たちはすぐにそう気づくでしょう。

 場の空気に馴染むといえば、ショウやレクチャーで使う小道具の一部を現地調達されたことも見逃せません。道具を現地調達することで観ている参加者の皆さんがその道具は普通で仕掛けがないことも分かりますし、親近感も湧きます。



 そして、Day 1の夕方。

「Yukiさん、今日リハーサルをしたいので付き合って頂けませんか?」
「もちろんですとも!」
「Yukiさんはいつも褒めすぎるので、普通に反応してくださいね。そして、率直な意見を聞かせて下さい」
「了解です!」

 なんと、前田さんの演技を私1人で拝見しました。何と言う贅沢な時間なんでしょう!

 私の反応を見ながら、前田さんは演技のタイミングと演技のセリフを絶妙に微調整します。その感覚の繊細さときたら…。リハーサルの秘密をすべて見せて戴きました。これらの秘密は、私がお墓まで持っていきます。

 言いにくい単語や調整したセリフは、この時から折に触れて前田さんは鼻歌を歌うみたいに呟くようになります。あぁ、こうして言葉に慣れていかれるんだなぁ…。

 前田さんは私にいくつかの質問をされ、私もそれらの質問に真剣に向き合いました。すべては大会の参加者の皆さんが楽しんで頂けるように、という一点に集中されていました。

 そして、すべての道具はある程度準備してあり、この日に確認して完璧にセット完了。これも、すべて心に余裕を持つためだそう。



 Day 2のランチが終わった後に時間を進めましょう。

 クロースアップ・ショウのリハーサルが始まる13時が近づきました。前田さんの着替えも終わり、道具を持って会場へ。打ち合わせが始まります。

 その前にされていたGuy Hollingworthさん(イギリスの法律家でプロマジシャン。大変洗練されたカードマジックを演じることで有名です)のレクチャーの終演時間が延びてしまい、リハーサル開始が実際には30分近く押してスタート。

closeupshowmeeting.jpg

 ステージ監督さんがやってきて、説明を始めます。「やあ、皆さん。俺はSteven。時間が無いから手短に。皆さんの素晴らしい演技を観客にベストの状態で伝えるように俺たちもベストを尽くすよ。皆さんの要望を聞いていくので、何でも言ってくれ。出来る限り要望に沿えるようにするぜ。では、最初にカメラ位置、および照明と音響の説明を…」

 出演者の皆さんが、1つ1つ要望を伝えます。しかし、前田さんの要望は本当に最小限。

「え!? 前田さん、それだけで良いんですか?」
「えぇ、大丈夫。これだけ伝えれば何の問題もないはずです」

 もっと要望があるのかなぁ?と思っていたので非常に不思議だったのですが、その理由は後で分かります。

closeupshowprep.jpg
リハーサルのピン!と張った空気

 前田さんは舞台のスタッフさんたちに要望を伝えると言うよりも、舞台中を歩かれて、舞台の感じやカメラ位置、会場に映される大きなスクリーンにどのようにテーブルや小道具が映されるか?ということに注目されていたように思いました。

 そして、出演者の皆さんがそれぞれ準備と打ち合わせを完了させて、時間通りクロースアップ・ショウが開幕しました。



 さあ、Paul Wilsonさんのショウが終わって、いよいよ前田さんの登場です。

 会場を見渡していたら、あることに気づきました。そっと、大会のスタッフである皆さんが場内に入ってこられたのです。本来ならいろいろな仕事があるはずなのに、その手を止めて前田さんのショウを見に来られたのです。もうマジックのことを本当に良く知っている皆さんが、わざわざ来られた訳です。
 
 司会のJon Armstrongさんの紹介が始まりました。これが大変洒落たものでした。

皆さん、次の出演者をご紹介しましょう。もちろん、大変素晴らしいマジックの考案者であることを皆さんはご存知でしょう。しかし、彼は母国においてTVスターであるだけではなく、9本のスペシャル番組に主演し、プレイヴェートなパーティーでは多くの著名人を楽しませ、先週は皇后陛下(Her majesty the Empress)にもマジックをお見せしています。そう、つまり今日は私たちも同じマジックを観ることになります! ご紹介しましょう、Tomo Maeda!


 この一瞬だけロイヤル・ファミリーの仲間入りをした参加者たちからは、笑いと万雷の拍手!!

 これを聞いた瞬間に「あぁ、これだ。このためだったんだ」と分かりました。会場全体の空気が、自然に前田さんを温かく迎える空気になっていたのです。そこからは怒涛の展開でした。



closeupshow_03.jpg

 「皆さんこんにちは、クロースアップ・マジシャンのTomo Maedaです。今日はお招き戴き、大変光栄に思っております…」非常に流暢な英語による挨拶でショウはスタートしました。

 演目は、愛好家の方にはお馴染の風船を使った不思議なカード当て“Pieces of Future(レクチャーノートでは“...and now”という作品名になっています)”、面白いお話しに載せて進行する指輪を使ったマジック"Origami Duck"、そして、3名の観客が自由に選んだカードが空っぽのカードケースに見えない飛行をし、最後にあり得ないようなクライマックスが待ち受ける"Pack in the Box"の3作品。
 すべて、前田さんのシグネチャ・ピース(代表作)です。

 マジックを英語と日本語で演じられた経験がある方には分かって頂けると思うのですが、英語と日本語ではマジックを演じる時のタイミングがどうしても微妙にずれてしまいます。これが演者にとっても、観客にとっても、違和感に繋がります。これはお互いにとって良い事ではありません。しかし、前田さんは完璧にそれを調整されているので、違和感がまったくありませんでした。
 そしてギャグのタイミングも完璧で、「ここで笑いが来て欲しい!」という部分で客席からはドッ!と笑いが巻き起こります。

 最初に演じられた風船を使ったカード当て“Pieces of Future”では、演技中に膨らませた風船を割ってしまいます。未発表になっていますが、最近の演技ではこの割れた風船を元通り復活させる現象が入っています。これが凄かった。

 前日に私が拝見したリハーサルではこの部分「あぁ、これだと私がリラックスできません。なので…」と言いながら割れた風船を元通りに復活させ、風船を膨らませて、吹き口を自分に向けて風船の中の風を浴びてリラックスされておしまい、という流れでした。
 
 そうしたら、前田さんは突然このように変更されました。

 「昨日の夜、Peter Samelsonさんの素晴らしい演技を皆さんご覧になられましたか? あの“ジプシー・スレッド”(千切った糸が元通り復活するマジック)を拝見したら、私も演じてみたくなりました! 良くご覧ください!」と、まるでいたずらっ子がちょっと悪さをするかのようにおどけた感じで割れた風船の破片を集めて、見事に復活されたのです!

 これには会場の皆さんも、Peterさんもビックリ!! 原案を知っている方でもこの風船の復活はご覧になった事がないために非常に不思議ですし、復活を知っている方でもその演出の巧みさに感心したのです。
 「あぁ、会場が何を求めているか、もうとっくにご存知だったんだ…」演技がさらに一段階上に上がった瞬間を見てしまいました。

 ショウが終わった後、Peterさんは一目散に前田さんの元に訪れました。

「Tomo、本当にありがとう! 凄く光栄だよ!!」
「私はPeterさんの大ファンですし、あなたが考えられた本当に素晴らしいセリフ『では、このカードは全宇宙でたったのこれ1枚しかない、という事になります』からボクのセリフが生まれたので、大変感謝しています。私の方こそお礼を言いたかったのです」

 Peterさんは感極まった様子でした……こんなこと、なかなか言えません。

closeupshow_02.jpgcloseupshow_01.jpg
アヒルが折り上がった時、会場からは驚きの声が…

 続いて"Origami Duck"。大会スタッフのお1人、Beckyさんという女性をお手伝いとして、優雅に舞台へといざなって演技が始まりました。その楽しいストーリーに会場の皆さんはニヤニヤ。
 話の途中で、Beckyさんから借りた指輪が突然消えてしまいます。「…えぇ、日本の良い昔話の最後には、涙がつきものなんです」と前田さんが仰った瞬間、客席からは爆笑と拍手が! Beckyさんもこれには苦笑するしかありません。

 このセリフのインパクトは相当強かったみたいで、演技の後で何人かの参加者の方から「Yuki、日本のおとぎ話には本当に涙がつきものなの!?」と質問を受けました。

 もちろん、指輪は不可能な場所から出現するのですが、その終わり方も大変洒落ていて、Beckyさんがこの演技で一番大切な方だとすべての観客に分かるようになっているため、最後にすべての観客はBeckyさんに惜しみない拍手をされました。

 演技の後、Beckyさんはこう語っていらっしゃいました。
「私、本当はマジックって見慣れ過ぎちゃってあんまり好きじゃないんだけど、Tomoのマジックならお手伝いしても良いわって思ったの! 本当に凄かったわ!!」

 そして、最後の3人の観客のカードがカードケースへと飛行するマジック“Pack in the box”。実はここでアクシデントが起こります。

 2人目の観客のカードがカードケースから出てきた時、ある秘密の動作が必要になります。しかし、カメラマンは打ち合わせ通りの撮影をせず、見られては拙い部分をアップにして撮影しています。それは、会場の大きなスクリーンにもその部分がしっかり映っています。客席で「あ、これは拙い!」と私は心の中で叫びました。

 演者のための確認用モニターをちらりと見た前田さんも、それに気づいたようです。拙いと気づいた瞬間、前田さんは手に持った2人目のカードを前にスッと差しだし、指先でこのカードを弾いて「普通のカードですよ」というジェスチャーをしたのです。
 それは大変自然な動作で、カメラマンもそのカードに注目して、カメラを一瞬そのカードに向けました。そして、客席はみな、見られては拙い場所から視線を外したのです。その刹那、前田さんはその秘密の動作を完了させました。もちろん、誰もその事実に気づいていません。

 これが本物のミスディレクションであり、プロフェッショナルの対処法なんだ…これだ、これなんだ。
 私は1人、客席で大切なレッスンを受けました。

 そして、このマジックのクライマックス。手に持っていた1組のカードが一瞬にして3人目の観客のカードへと変化し、手に持っていたはずの1組のカードが空だったはずのカードケースから出てきた瞬間、「…わぉ」という息を呑む声と共に客席からは割れんばかりの拍手が起こりました。



 実は、この前田さんの様子に気が付いた人物がもう一人いました。先生Jamyでした。

 この大会が終わってからワシントン、NYCを訪れた後、先生Jamyが住むサンディエゴへ行ったときのこと。

「Jpa(注:先生Jamyは2人の男の子のパパさんなので、親しい友人は彼をそう呼びます)、今回の大会で心残りってあった?」
「あぁ、一つあったよ」
「なになに??」
「今回、Yukiが折角紹介してくれたのにTomo Maedaと話があまり出来なかったことだね。日本に帰ったら今回は時間がなくて申し訳なかったと、よろしく伝えてくれ。イギリスで開催されたThe Magic Circleの100周年大会に行った時、3名のマジシャンによる、各々45分のワンマンショウがあったんだ。確かTamarizと、あれ、後1人誰だっけ? もちろんこの2人も素晴らしかったんだけども、Tomoのショウは信じられない位素晴らしかった。凄くチャーミングなパーソナリティにオリジナリティ溢れる演目、演技のマナー、すべてが完璧だったんだよ」
「それは凄い! Tomoさんからそんな話聞いたことが無かったよ」
「で、今回のクロースアップ・ショウも凄かったね。Yukiは気づいたか? 最後のカードマジックでカメラが拙い場所を捉えていて、彼は凄くナチュラルにこの状況から脱出しただろう?」
「うん、僕も気づいてた」
「あれな、実は私も似た解決をした人を知ってるんだ。誰だと思う?」
「誰だろう…」
Tony Slydiniだよ(注:1901年~1991年。イタリア出身の天才マジシャン。ミスディレクションの達人として知られ、素晴らしいクロースアップ・マジックを多く考案したことでも知られます)。」

 ある夜、名人Slydiniはニューヨークのナイトクラブに出演していました。彼と親しかったJamyは舞台の最前列に招待され、演技を見ていました。

 Slydiniさんの演技で有名な「紙玉のコメディ」という演目があります。これは舞台上に上げた観客の目の前で丸めた紙ナプキンを見事に消し去るのですが、その舞台にいる観客にとっては大変不思議なのですが、客席にいる観客にはどう消しているかすべて分かるというコミカルな演技です。

 その夜舞台に上げた観客は非常に態度の悪い観客だったようで、彼がどうこの観客を誘導しようが言うことを聞かず、紙玉が消える様子をすべて見破ってしまっていました。目の前に居るJamyに「うん。観客を間違えたようだよ」とボソリと呟いたくらいだったそう。

 そして、最後の瞬間がやってきました。このマジックのクライマックスは、紙ナプキンをたっぷり重ねて作った、子供の頭くらいある大きさの紙玉を消すのです。

 この大きな紙玉を両手の間に持って観客に尋ねました。

「この紙玉が消えると思うかね?」
「今まで見てきたけど、そんな事はあり得ないね」
「そうかい…おや?」

と言うと、右手の人差指で本当にさり気なく、舞台に居る観客の胸ポケットをスッと一なでしました。その瞬間、
この観客は胸ポケットに目を向けたのです!
 この刹那、名人は大きな紙玉を処分して、この観客の目の前でその間にさも何かを持っているかのように両手を合わせました。

「さあ、私の手に息を吹きかけてくれないか?…ほら、紙玉は消えたよ」

 舞台にいた観客は椅子から転げ落ちそうになるほど驚きました。そりゃそうです、今まで目を皿のようにして名人を見ていたのに、目の前でこんなにも大きな紙玉が煙のように消え去ったのですから。場内は凄まじい拍手に包まれました。

 そして、名人はJamyをチラリと見たそうです。「ちゃんと観たかね?」と言わんばかりに。

 Jamyはこんな思い出話を教えてくれ、そして、こう〆ました。
「…正に、あのときのTomoの動作はSlydiniと同じだった。本当に感心した」



 司会のJonさんが再び舞台に登場し「Tomo Maedaでした、皆さま大きな拍手を!」と紹介すると、さらに拍手は大きくなりました。

 こうして怒涛の10分間が終了しました。



 会場中の空気をすべて自分の味方につけ、世界中から集まったマジックを見る目が肥えた800名の観客を前に、第2言語である英語をネイティヴ並みに駆使して「メイド・イン・ジャパン」である前田さん一流のオリジナリティ溢れるマジックを演じ、万雷の拍手喝さいを受ける……

 同じ日本人としてこれほど嬉しいことはありませんでした。

 ここ数年、前田さんが出演するTV番組を見てマジックを始めたという若い世代に多く出会いました。しかし、非常に残念なことに、前田さんの演じるマジックやセリフ、テクニックといったミクロの部分から、前田さんの生活様式や仕事のされ方といったマクロの部分まで、その表層をマネしているだけで、前田さんが何故この現象を選び、特定の技法を使用することを選択したのか?、何故その生活様式を好まれているのか?にまで思いを馳せることが出来ない方が多い印象を受けています。
 前田さんが演じられるマジックの多くはクラシックですから、確かに学べば似た現象を演じることは出来るでしょう。しかし、決して前田さんと同じようにその演目を演じることは出来ませんし、観客から同じくらいのセンセーショナルな反応を引き出すことは出来ませんし、それは不可能です。

 今回の前田さんのショウを見て、この事実を再確認できました。

Day 2 特別編:ある秘密の断片(その2)に続く)
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yuki_the_bookworm  (a.k.a "べたねば")

Author:yuki_the_bookworm (a.k.a "べたねば")
何げない日常の中の、本と料理とマジック。

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