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Genii January 2010

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 え、もう2月なの!?とか、ipadデカイけど欲しい!とか、うわ、サリンジャー氏が亡くなったんだ…(村上春樹訳の『ライ麦畑』は読みやすかったなぁ…。野崎訳の『ライ麦畑』も味わい深いんだよなぁ…。映画評論家の町山智浩さんによるこのブログエントリーは凄い!)とか、名著『Tarbell Course in Magic』が順次絶版だと!…とか、貴乃花親方理事に当選とか、気になる話が多い今日この頃ですが、やっと親友RichardからGenii誌2010年1月号が届いて、ようやく読み終えました。

 今回は昨年の秋に開催された『Los Angeles Conference on Magic History』というマジックの歴史に関するコンベンションが特集されています。
 マイク・ケイヴニー氏やジム・ステインメイヤー氏といった一流の歴史家が中心となり、2年に1回ロスアンジェルスで開催される大会です。250名の招待客しか参加できないため、競争率が大変高いことでも知られます。去年は私もエントリーしたのですが、キャンセル待ちとなり、結局は参加できずに大変残念でした。

 今年の注目は、18世紀後半に考案され、今はもう失われた芸術となった映画の前身として知られる動く絵画『Eidophusikon』の完全再現です。映画だけではなく、特殊効果、マジック、舞台照明など、さまざまな要素が加わっている、大変貴重な見世物です。Richard曰く「凄い」の一言だそうで、実際に観てみたかったです(アメリカのサンマリオにある図書館The Huntington Libraryで、その一部は観ることができるそうです)。あと、名手John Carney氏が演じた、近代奇術の父ロベール・ウダン氏が考案した“オレンジの樹の幻想”も大変素晴らしかったと聞いています。

 参加された方の感想の一部がGenii誌が主催している掲示板「Genii Forum」このスレッドに、前回の大会についてはLA Times紙のこの記事に書かれていますので、興味のある方はご一読ください。

 連載記事では、『カードカレッジ1~4』(加藤友康、壽里竜訳、東京堂出版刊)でお馴染のロベルト・ジョビー氏の連載「Genii Session」が帰ってきました。今回は奇術解説書の書き方について深く考察されています。
 文芸作品のように読むことができる奇術解説書が出来ないのか?と疑問を投げ掛け、そうするために必要な要素は何か?と詳細に解説をしています。私が普段何げなく心がけていることなどがさらりと考察されていて、なるほどなぁ、と感心しました。
 そういえば、昨年氏が発表したDVD『Roberto Giobbi : Card College 1&2』(Hahne Books刊、2009年)、内容が物凄く良いです。日本語のテキストをお持ちの方は、絶対観て損は無いDVDだと思います。去年発売されたレクチャーDVDの中でも、私見ではベスト5に入る作品です。本の中では触れられていない新情報がぎっしり詰まっています。

 奇術解説の「Magicana」では、Max名人の新しいコラム「Lost Horizons」が始まりました。
 優れた創作家としても知られるMax名人が、今まで奇術専門誌に寄稿した多くのメンタルマジックを掘り起こし、それを新たに解説していきます。有名な商品「マジックプロブレマ(プロブレマダイス)」の現象を、お馴染の6Pチーズを使って再現しようという試みです。しかし、実際にはMax名人の方が先に考案していたという事実が明らかにされます。
 他にもiphoneを使ったカード当て(これは面白い!)や、素敵なコインの貫通現象、亡きカードの名手Jack Parker氏の作品「Kentucky Fried Aces」(4枚のエースの変化現象。良作)などが解説されています。

 今回注目すべきは、商品レビューなのです。このブログにも登場したM嬢こと、2002年IBM国際大会でGold Medalを獲得された武藤桂子さんが主催するネットショップ『Secret Garden』が紹介されています。
 カスタマイズできる毛花というのは世界中でも類がなく、品質の良さはお墨付きです。私は武藤さんのある製品を愛用させていただいているのですが、凄く丁寧に作られているのが分かります。
 レヴュワーであるシカゴ在住の優れたプロマジシャン、ダニー・オーリンズ氏の言葉をご紹介しておきます。

『色の組み合わせをカスタマイズできる、最高級の毛花。うまく解説された花のプロダクションのDVDも買い。愛らしい』


 この言葉がすべてを言い表していると思います。一流の演技者だからこそ作ることができる、最高の道具という好例でしょう(彼女の素敵な演技の一端は、この動画でご覧ください)。
 花のプロダクションをレパートリーにされている方には、オススメできます。日本から送られた商品で、ここまで海外の奇術専門誌での評価が高い商品は、最近ではあまりお目にかかりません。また、他の商品にも素敵な作品が多くありますよ!

 その他にも、以前このエントリーでご紹介した大作『MAGIC : 1400s - 1950s』のスニーク・レヴュー(今も読み続けていますが、本当に凄い本!内容が濃すぎます)や、「It's Magic」という有名なショウの記事、先生Jamyによる書評など、今回も読みごたえ十分でした。

 Genii誌のウェブサイトから購読申込が可能です。英語がちょっと心配ならば、日本での定期購読を受け付けているマジックランド(03-3666-4749)へご連絡ください。

(ナイショの追記:ある方々の凄い連載が始まるかも…期待して待つと吉なのでは…)
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Author:yuki_the_bookworm (a.k.a "べたねば")
何げない日常の中の、本と料理とマジック。

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