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GIONデックとKYOTOデック

Yuji村上 ショウ&レクチャーin名古屋 無事終了!!



 gion.jpg

 先日、プロマジシャンのカズカタヤマさんのショウがあった前日、京都のプロマジシャンで畏友でもあるYuji村上さんが名古屋にひと足先にやってきました。今月の末に行われるレクチャーの打ち合わせと、会場となる老舗マジックバー『メンバーズエルム』のマスター、山内利夫さんへのご挨拶をするためです。

 エルムでは、二人でまたまたご馳走になってしまい、逆に山内さんに申し訳ない位でした。そして、ご挨拶の後に名古屋レクチャーの打ち合わせ。
 私からのリクエストや、こんな感じのレクチャーになればといった話を真面目にしていました。ちょっと(…いや、かなり)無理めな私のお願いにも村上さんはにこやかに対応していただけて、名古屋レクチャーにいらっしゃる方は凄くお得な感じになるかと思います。逆に言えば、今まで3ヶ所のレクチャーを受けられた方でも内容がかなり変わるので、お楽しみいただけますよ!(特に村上さんが実際に仕事で使っていらっしゃる手順は賢いと思います!)

 カズカタヤマさんには「なに!? ランチがついてこの値段? エルムだから料理は美味しいはずだし、ムチャクチャお得やんか! 本当に損しないの? 大丈夫??」と逆に心配していただけました! こんな凄い内容になったのには深い理由があるのですが、これはまた別の物語…。



 レクチャーの打ち合わせをしている時に、村上さんから「あ、これ今度発売されることになったんだけど、1つyukiさんに!」とDVDを頂きました。それが、この「GIONデック」です。

 観客から観た現象はこうなります。

 二人の観客に手伝ってもらいます。最初に演者は1組のデックから予言のカードを2枚抜き出して、テーブル上に伏せて置きます。そして、別に用意した1組のデックを1人目の観客に手渡し、自由にシャッフルしてもらいます。この観客が納得がいくまでそれをシャッフルをしたら、デックのトップ・カードを見て覚えてもらいます。そうしたら、このデックを2人目の観客に手渡し、同じように納得がいくまで自由にそれをシャッフルをしてもらい、そのトップ・カードを見て覚えてもらいます。この間、演者はデックに手を触れていません。
 デックを返してもらい、ここで初めて二人の観客が覚えたカードの名前を言ってもらいます。その2枚のカードと予言のカードが見事に一致しています。


 …どうです、大変不思議に思えませんか? 繰り返しますが、演者はデックに手を触れませんし、何ら怪しい動作もありません。初心者の方でも、練習をすればすぐに演じることができるミラクルなのです。

 このDVD、非常に良く出来ています。まず、実演と解説が村上さん自身によってしっかりされています。私が確認した限り、解説の抜け、漏れなどはありません。使用するデックは大変賢いギミック・デック(ある有名なギミック・デックの応用です)なのですが、その作り方、セットの方法から、解説、応用やコツなどにも詳細に言及されています。このDVDをしっかり見ながら、このデックを手にしてみれば、すぐに方法を覚えることが出来るでしょう。
 特にMr.マリック師によるサトルティには注目してください。この素晴らしいサトルティを使うと、観客が必要以上にデックをシャッフルすることはありませんし、それでも観客はデックをきちんと混ぜた感じを受けます。
 このサトルティを使うならば、村上さんによる演出も注目して下さい。二人の観客を恋人同士とか夫婦にして、二人が結ばれた縁と名前の関連について話します。そして、観客の名前をそれぞれ聞いてからデックを見ていって「○○さんならこのカードでしょう」と言いながら予言を抜き出すのです。これは大変良い演出だと思いますし、師のサトルティを使う良いエクスキューズにもなっています。

 そして、撮影。大阪のカードの名手Alsさんによる撮影、編集なので、シンプルかつ大変センスの良い映像に仕上がっています(佐藤総さんの名著『Card Magic Designs』の付録として添付されている演技例のDVDの映像などを見れば、その映像センスの良さは一目瞭然です)。

 さらにこのDVDには特典映像が収録されています。作品集『Starting Members』に収録された作品のいくつかの実演を楽しむことができます。不可能な状況下でのカード当て「Sound Trap」がさらに不可能な状況下でのカード当てになった「Sound Trap “Stereo Version”」、村上さん一流の独自技法を使った「Knock Knock Kings」(有り得ない“引っ繰り返っていく4枚のキング”)と「Tri-out Type-R」(有り得ないトライアンフ)が収録されています。これらのマジックは、解説を読んだだけでは「出来るわけがないじゃん!」とか「はいはい、○○の原理を使ってるんだね」といった感じで、結構読み飛ばされてもおかしくない作品なのですが、この実演を見れば、その有効さとパワーを感じていただけると思います。

 そして凄いのは、このDVDには、オマケとして「GIONデック」を組むために必要なカードがすべて添付されています! なので、このデックを組むために手間をかける必要はまったくありません。


  
 何かこんな現象聞いたことがある、とお思いの方もいらっしゃるでしょう。はい、正解です! この現象には原案があります。発売されていた村上さんの作品に「KYOTOデック」という作品がありました。この「GIONデック」は、「KYOTOデック」の改良版なんですね。観客にデックを手渡し、自由にシャッフルしてもらってから、そのトップ・カードを見てもらうと、ズバリ予言と一致しているという現象です。Mr.マリック師がテレビで演じたあの不可能現象をあなたの手で演じることができます。
 以前販売されていた解説と違い、今回の新しい解説が凄いのは、このデックを使用する応用が15種類も解説されていて、その中の1つにいわゆる「エニエニ」っぽい現象があります! これが大変素晴らしい。 
 この作品(方法論)は非常に古く、ジーン・ヒューガードの名著『Encyclopedia of Card Tricks』(Max Holden刊、1937年)に解説されているJ.F.Orrin氏のマジックが原案のように思いますし、その後もイギリスのメンタリスト、マーク・ポール氏やアメリカの奇才サイモン・アロンソン氏、カナダの才人ロバート・ファーマー氏が似たような作品や方法論を発表していますが、観客がデックを自由にシャッフルできる作品は非常に少ないと思います。
 他にも新しい解説書には素敵なアイデアが一杯掲載されています。正直、この作品を購入した方はみんな読み飛ばして欲しいな、というアイデアが多いです! この作品も現在DVD化が進んでおり、完成が大変待ち遠しいですね。



 この不思議な現象で、しかも必要なカードがすべてついて4000円ならば、かなりお買い得なマジックだと思います。この「GIONデック」は、「WOW!」でお馴染の益田克也さんの“ATTO”社から近日発売予定で、最近Twitterを始めた(さあ、みんなで@kwsm_tmkさんをフォローしよう!)このお店とかを細かくチェックされていると良いかもしれません。



7月21日追記
 GIONデックとKYOTOデックのご本人による実演映像がアップされています。興味のある方はご覧になられると吉だと思います。
 GIONデック はここを、KYOTOデックは ここをクリック!

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Author:yuki_the_bookworm (a.k.a "べたねば")
何げない日常の中の、本と料理とマジック。

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